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BLの香りがするアジア映画【マフィア編】

2017/05/28 12:23

映画を見ていると、BLじゃないのに不覚にも萌えてしまった...!なんてことは、腐女子にとって日常茶飯事ではないだろうか。

別にヒロインは嫌いじゃないし、主人公とのロマンスには拍手を送るし、頭でははっきりわかっているけど、口元のニヤリはいつもあなたを裏切ってしまう。昔見た映画でも、今見返すとなんだかBLににおいがして、まったく違う映画に見えてくる時もあったりします。

その中でも、マフィアものは心にグッとくるものが多いと断言できよう!
今回は香港と台湾の映画を二作、お届けしたいと思います!
 
◇ ◇ ◇

近代香港映画の傑作

 《インファナル・アフェア》 2002


警察に潜入するマフィア×マフィア幹部の潜入捜査官

ハリーウッドでは『ディパーテッド』、日本ではSPドラマ『ダブルフェイス』としてリメイクされている「香港ノワール(香港製犯罪映画)」の代表的作品(3部作)。


潜入捜査官としてマフィアに入り込むヤン(トニー・レオン)と、そのマフィアから警察に潜入するラウ(アンディ・ラウ)の物語。
マフィアの人間に染まりながらも本来の自分に戻ろうとするヤンと、組織を裏切り本来の自分を捨てて善人になろうとするラウが対照的に描かれている。
 


 3部作の第1作はヤンとラウを中心に、マフィアの壊滅と仲間の死までを描き、第2作ではヤンとラウの若かりし頃を香港返還までの時代を背景に描き、第3作では第1作では描かれなかった新事実を描いた。(wikipedia)


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中国語のタイトル《無間道》、すなわち仏教「無間地獄(阿鼻地獄とも言う)」のような道のこと。彼らは無尽の葛藤と矛盾を生き、抜け出すことのない地獄の中に泳ぎ、死んでいるように生きていく運命から逃れられない生き様が描かれている。


映画の中では組織に潜入する裏切り者を探るが、お互いの身分を知らずに偶然に出会ったシーンがあります。興味が近い、話も合う二人なのに、立場が違うが故に分かち合えない。生まれ変わったらいい友達になって欲しいと思いました。 



そしてこちらがおっさん二人がデュエットで歌った主題曲「無間道」(日本語字幕付きMV)です。
 


 
◇ ◇ ◇

レトロでどこか懐かしく、切ない過去の繁栄を描いた作品

 《モンガに散る》 2010


次期親分のため身を粉にして働く控えめカリスマ補佐×極道の親分のわがまま自己中一人息子

1986年、台湾、台北一の繁華街モンガは商業地区として繁栄する裏で多くの極道組織が覇権争いを繰り広げ、抗争の絶えない街を描いた映画。台湾映画新世代の代表作品として第23回東京国際映画祭においてゲストを迎えて上映された。
 

ある日、この街に引っ越してきた高校生のモスキートと、モンガで一番の権力を持つ極道の親分の一人息子で校内勢力を仕切っているドラゴンが出会い、意気投合した彼らは青春の日々を謳歌する。
 

マフィアの仁義とはなんだろう。
綺麗なだけのうわ言か、それとも何もかも犠牲にして守ることか。
 
生まれ育ちが違う五人は、ドラゴンを中心に結社を結成して、それぞれの胸に違う仁義を抱いている。組織の闇に飲み込まれていく中、守りたい仲間と兄弟がいるのに、あまりにも無力で弱い自分は結局何もできなかったことを知る。交差する思い、時には命取りなものだと思い知らされる。


特にこの二人は、「次期ボスとその補佐」の良い関係になり得るはずだったのに、様々な誤解と決断で、最終的に違う道を歩むのが、涙せずにはいられなかった。


◇ ◇ ◇

いかがでしょうか。
もちろん、二作とも映画としては最高な作品となっていますので、興味のある方はぜひぜひ手にとって観てみてください。

記者:首長鹿

コメント1

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トニー! いつまでもかっこいいわ!! お肌がきれいよ。
そうね、充分おっさんの年齢になったのよね。でも、香港四天王のうち二人、トニーとアンディが共演なんて、美味し過ぎます。
「インファナル・アフェア」は、物語がきちんと辻褄があっていたので、「あれ??? きちんとしている」と思いました。辻褄が合わなくて勢いだけでおもしろい香港ノワール作品を見慣れたせいです。

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