闇の腐女子にオススメ!? ジメジメヘビーな韓国ゲイ映画
韓国映画・ドラマと言えばドロドロな人間関係と泣きの演出というイメージが強いですが、それはゲイ映画も例外ではありません。
今年4月に公開された韓国のゲイ映画『ある夏の夜に(英題:One Summer Night)』も、脱北問題に同性愛が重なるというデリケートな問題の二重奏を奏でています。
あらすじ
2013年冬、人民軍のヨンジュンとジェソンは北と南を隔てる鉄柵近くの警戒所でセックスをしていたことを上官に摘発されてしまう。ジェソンを残し脱北を決意したヨンジュンは、自由の地、韓国で韓国人のテギュと出会う。テギュと付き合い2年が過ぎたある日、脱北と共に別れたジェソンがヨンジュンの前に現れる。過去の恋人ジェソンと現在の恋人テギュの間で葛藤するヨンジュン。その葛藤は誤解を生み、その誤解は3人を苦痛に追い込む。
現在停戦中の韓国。脱北問題というだけでも大変重くセンシティブなテーマなのに、そこに3人の男たちの愛憎が絡み合う……あらすじを追っただけでも胃がジワジワと痛むような内容。全年齢と19禁(日本年齢では18禁)に分けられたPVがあることからも、その片鱗が垣間見えます。
One Summer Night (2017) - AsianWiki俺がつらいときにつらくなって
悲しいとき一緒に悲しんでくれて
俺が傷ついたとき
一緒に傷ついてくれる人が必要なんだ
前はお前がそうだったけど
今はテギュがいる ――PV冒頭より抜粋
「今はもう隠す気ないんだろ? なら今言ってくれ。 会いたいよ、会いたかったよ、すごく。」というモノローグとともにムービーが流れるこのシーン。
2人で動画をとりながらかわいらしくイチャついているのに、どうしてこんなに物悲しいのでしょうか…。
韓国の映画レビューサイトDaum映画でも高評価の『ある夏の夜に』、今後日本での公開に期待です。
記者:ゆいお