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キーワードは「救いたい受け」!? 2017年BLアワードを振り返る!

2017/03/18 12:56

絶対に幸せになって欲しい!涙なしには見守れない受けに注目

第8回BLアワードの結果が発表されましたが、皆さんのイチオシ作品はランクインしていましたでしょうか?
今回は、アワード上位作品に見られる共通項について考察してみました!

今年はつらい過去や傷をもつ受けが注目された?


コミック部門では、3位の『ネオンサイン・アンバー』に始まり、6位の『MODS』など、つらい過去をもつ受けキャラの登場する作品が多くランクインしていました。

『ネオンサイン・アンバー』の受けキャラ・サヤは、ゲイであることを想い人に否定された過去から、本当の自分をひた隠しにして生きている青年。その健気さに涙した人も多かったのではないでしょうか。
また、『MODS』の受けキャラ・シロも暗く哀しい過去を背負うキャラクター。愛に飢えながらも失うことを恐れ自分からは手を伸ばせないシロの姿は多くの腐女子の胸を打ちました。


8位にランクインした『かしこまりました、デスティニー』、10位の『こっちむいて、愛』も、つらい運命や傷を乗り越えていく受けキャラクターが注目を集め、各所で「切ない」と話題に。
思わず「救ってあげたい!」「幸せになって欲しい!」と願ってしまうようなキャラクターたちが目立っていたように思います。


また、ディープ部門にも同様の傾向が見られ、トップ3はまさにこの「救いたい受け」の登場する作品となっています。
1位の『はきだめと鶴』では、元ゲイビ男優・澄川螢の壮絶な過去が反響を呼びました。3位の『鬼は笑うか』でも、複雑な家庭環境のなか教師から淫行を受けるなど身勝手な大人に翻弄されながらも毎日を生きる受けキャラ・柏瀬の姿が話題に。

『錆のゆめ』では、セックスのためのサイボーグとして改造された少年と研究員との恋が独特のタッチで描かれています。
ファンタジーものやSFものはどうしても票を伸ばしにくいという傾向のなか、これまでにないユニークな設定が大きな注目を集め、ディープ部門2位にランクインしました。


「人と人との交わり」に焦点を当てた作品も支持された?


ビギナー部門では、1位・2位の作品ともに、恋愛だけでなく、受けキャラと攻めキャラが出会うことで互いの考え方や人生が変わっていく様子が描かれていました。
1位『きこえる?』は憧れのラジオパーソナリティ・ユノに出会い少しずつ自分を変えていこうと努力をする樹の姿が微笑ましく、2位『雪の下のクオリア』では互いに一筋縄ではいかない過去をもつ二人が寄り添って生きていく姿が印象的です。


難聴というテーマを扱い実写映画化も決定した『ひだまりが聴こえる』シリーズは、シリーズ部門6位に。太一との出会いで航平の人生が動き出したように、こちらも人と人との関わりを精力的に描いた作品といえるのではないでしょうか。


キャラクターの「人生」を描いた作品が年々増加している

第8回BLアワードについて2つの視点から振り返ってみました。
BLというジャンルが多様化するとともに、年々様々なテイストの作品が出版されるようになっているBLの世界。エロ濃い目の作品が強かったこれまでに比べると、重たいテーマを扱った作品やキャラクターの過去がカギを握るような作品がどんどん増えてきているように感じます。

こうした傾向はここ1.2年で強くなりつつあるように思えますが、BL界の2017年は一体どのような年になるのでしょうか?今年もBLから目が離せませんね!

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