パートナーと共に…歴史に名を刻んだ陸軍トップ エリック・ファニングアメリカ合衆国陸軍長官であるEric Fanningさんが、新大統領の誕生に伴い、パートナーの男性・Benjamin Masri-Cohenさんと共にアメリカ国防総省を去りました。
ファニング氏は同性愛者であることをカミングアウトしており、アメリカ史上初の同性愛者の陸軍長官として大きな注目を集めていました。
彼の任期は248日と1年にも満たない期間でしたが、初の同性愛者の陸軍トップとして歴史に大きく名を刻んだと言えるのではないでしょうか。
しかし、ファニング氏は2015年9月にオバマ前大統領によって陸軍長官に指名されていたものの、実際に彼の就任が米上院で承認されたのは2016年5月でした。この8カ月間の遅れは彼が同性愛者であることを公言しているという点と無関係とは言い難く、前オバマ政権はLGBT関連の政策に積極的だったものの、全体として見ると同性愛者に対する差別的思想が消え去ったとは到底言えないというのが現状です。
新たな大統領の誕生したアメリカですが、LGBTを取り巻く環境は今後どのように変わっていくのか注目する必要がありそうです。