BLの起源なども解説 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』BLがどのような経緯で誕生したのか、気になったことはありませんか?
12月28日に発売された
『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(著:嵯峨景子)に腐女子必読の「BL史」が記されています。
本書は少女小説の老舗レーベル「コバルト文庫」を中心に各時代の読者と「少女小説」の移り変わりを徹底追跡した少女小説史。
BLは、はじめから確立していたわけでは無く少女小説のなかから生まれたジャンルです。「ボーイズラブ」ではなく男同士の恋愛が「耽美」「やおい」と呼ばれ愛されていた時代のことや、「ボーイズラブ」という名称が誕生し認知が高まったきっかけについてなどが、この本のなかでわかりやすく紹介されています。
個人的に興味深かったのは
「24年組」や
『JUNE』の系譜、そして二次創作の系譜と、本来は別々な流れであったものが合流し、現代のジャンルが形成されたという話。いろんな女性の「すき」が集まってできたのが現代の「ボーイズラブ」だということを知り、近年高まるBL人気の理由のひとつがわかったように感じました。
黎明期からのBLファンはもちろん、まだハマったばかりの方にも! 全ての腐女子に知ってほしい「BLの歴史」が書かれている『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』。ぜひチェックしてみてくださいね。
『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著:嵯峨景子内容紹介常に少女たちの「居場所」となり、「読者」と共に歩み続けるコバルト文庫!そんな「コバルト」を追うからこそ見える少女小説史!
雑誌「Cobalt」の前身である『小説ジュニア』から、Web マガジンCobaltまでの時代を追い、各時代の読者と「少女小説」の移り変わりを徹底追跡。少女小説雑誌の編集部の方針からうかがえる読者へのアプローチや、作品群がもつ主題の傾向と時代との対応などを辿っていくことで、少女小説が読者にどのような「場所」としてとらえられてきたかを浮き彫りにする。帯文は新井素子先生!
コメント8
匿名1番さん(1/1)
小中学生の時は漫画読むことを親に禁止されていたので
コバルト文庫はたくさん読んでいました
最初に読んだのは「マリア様がみてる」で
あの世界観にすごく憧れていたなー
「ハイスクール・オーラバスター」シリーズは
今でも読み返す大好きな作品です
匿名2番さん(1/1)
>個人的に興味深かったのは「24年組」や『JUNE』の系譜、そして二次創作の系譜と、本来は別々な流れであったものが合流し、現代のジャンルが形成されたという話。
ユーリの世界規模のヒットでまた物語の可能性が広がりそうで嬉しい。
今度は少年漫画の系譜かな?腐女子にもlgbt当事者も多いから今後そっち方面のストーリー展開も期待できるよね
同性愛的なストーリー展開にトキメキを覚えるのはどうやら世界共通のようだし新たな需要発掘といったところ。
ディズニーとかで王子様×王子様の物語とか作られないかなぁ
blといえば恋愛がテーマなのが前提だったけど、スポーツとかそれ以外のテーマを主軸とした物語の中で異性愛と共存しながら同性愛的なストーリー展開にしていくのも興奮するなと思った。
二次創作の中で描かれている関係が公式だったら興奮するよねってところなんだろうね
匿名3番さん(1/1)
最近見ないからよくわからないけど、昔の少女漫画って同性愛者が主人公のものが普通にあった。そーゆー意味じゃユーリとかも別に新しいというわけではないのかも。むしろ古き良き少女漫画を思い出した。アニメレベルで無かったのはついこないだまでアニメ業界が男社会だったからでしょうね。
匿名4番さん(1/1)
面白い記事でした。
匿名3番さんに同感です。
勝手な印象だけど、昔の少女小説は耽美寄りというか、少女漫画の流れを汲んでエロもあるけどしっとりとしたアート系なものが多かったのではと思います。違ってたらごめんなさい。
2次創作は男性ものも女性ものもエロ重視なものが多く(芯になるものは原作で描かれてますからね)、BL=2次創作=中身がないエロ、みたいな偏見があるのかも。(あ!もちろん、2次創作もリスペクトしてます!単体ではなくて、原作と合わせて評価されるべものなのだと思う)
実はBLも独自の文化として土壌があったんだなと思わされた。
ユーリは懐かしいような昭和感があると思ってたけど、言われてみたら昔の少女漫画の感じがする。
マリア様がみてる、懐かしいな。アニメ見てから読んだけど、上品な空気感にうっとりした覚えが。あの小説にはレズビアンもゲイも出てきて、まだそんなに腐ってなかった頃だったけど素敵だなと思ってた。
匿名5番さん(1/1)
コバルト文庫はスルーして育ってしまったのですが、みなさんのコメントを読んだら「少女小説変遷史」読みたくなってきました。
匿名6番さん(1/2)
ハイスクールオーバーラスター私も読んでました。少女漫画と平行してコバルト文庫や講談社のX文庫など。当時はラノベという言葉を知らずにいましたが、あのあたりはラノベになるんですね。その流れで花丸文庫とかルビー文庫を読んでBLというものを知り、コミックに手をだしたのですが初めてエロ描写の絵を見たときの衝撃はすごかったです笑
匿名6番さん(2/2)
>>6
自己レス&タイトル間違いごめんなさい
ハイスクールオーラバスターでした。
匿名7番さん(1/1)
コバルト文庫のBLの走りと言えば「炎のミラージュ」じゃないでしょうか。一巻ではそんな片鱗を見せないのに、巻が進むにつれドキドキする展開になって、夢中でした。