青春、野菜、田舎、ガーデン… トレンドカラーBLをご紹介♥アメリカのパントン社から、2017年のトレンドカラーが発表されました。
昨年2016年の流行色には、淡いブルーの「セレニティー」とペールピンクの「ローズクウォーツ」のジェンダーレスカラー2色が選ばれましたが、
今年の流行色はイエローグリーン「Greenery」。自然との結びつきを象徴し、蘇生、回復、刷新を意味する一色ということです。
ということで、
昨年に引き続き今年もトレンドカラーBLを、ちるちるに寄せられたレビューと共にご紹介! 明るいグリーンが映えるBLを、コミック3作、小説3作の計6作集めてみました。
漫画『成長痛』梶ヶ谷ミチル2012年の発売にかかわらず、今もじわじわと評価が伸び続ける人気作。合宿でたまたま出会い、東京と田舎という遠く離れた地で、文通を通して心を通わせていく二人。青春時代にピッタリのタイトルを彩るのは、爽やかなブライトグリーンです。
文通というすぐに連絡が取れない関係だからこそ、手紙を待っている間に気持ちが育
ち、その時間差ゆえにもどかしい気持ちの擦れ違いが出来て、でも会うことでお互いの気持ちに気付く、というね。いいね、文通!なんか爽やかで良かった。タイトルの「成長痛」がまた素晴らしい。思春期ならではの感情とうまくリンクしたタイトルだなと思いました。―――ポッチ。さん
漫画『どうせ掘るなら深い穴。』りーるー自然広がる田舎の農家、という舞台設定にぴったりのライトグリーン。レンコンがスタンプを押したかのように描かれている表紙も面白いです。
何が良かったって、肉体描写がバッチリです。肉の付き方がリアル。そして、受けが何一つ女性的に描かれることなく、これぞ男と男。男のプライドをたてている攻めの描写とか、女性なら口に出しそうなことをあえて言わない描写とか、本当男同士の愛の姿、楽しめました。―――紅丸さん
漫画『フロム・グリーンキッチン』上田アキスーパーの総菜担当とサラリーマンという、身近で等身大な組み合わせ。料理男子の魅力にやられること間違いなしです! 控えめな色合いに映える優しいグリーンが目を引くカバーデザイン。
色んな美味しそうな料理が出てお腹がすきますw 攻めは仕事で作って1日中作っているのに、家でも受けの為に作って、夜の突然の訪問でも作って、弁当も作って届けてって……う、羨ましいゾ(受けがw) 愛情のこもった手料理にほんわか( ´͈ ᐜ `͈ ) 嬉しそうな顔をして料理をしてる姿にキュン♡ 他人には無愛想なのに受けの前だと幸せそうに笑ってるのが印象的です。―――いるいるさん
小説『まばたきを三回』凪良ゆう/イラスト:円陣闇丸2012年発売の凪良先生による本作は、なんと幽霊モノ! カバーの色合いだけでなく、トレンドカラーが意味するキーワード「蘇生、回復、刷新」もしっくりきます。大どんでん返しと怒涛の伏線回収も必見です!
「あ~幽霊ものか~ちょっと読んでみるかな~」と評価もいいことだし読んでみるか~と気軽な感じで手を出した作品でしたが!すごいどんでん返しのビックリ設定で驚きもありましたが感動も満載で、記憶に残る作品でした。―――だんさん
小説『ナイトガーデン』一穂ミチ/イラスト:竹美家らら静かな山の中の植物園がキープレイスとなる今作。モノクロの挿絵に描かれる植物も、鮮やかなグリーンに色づいて見えるほど。田舎暮らしの寂しさと美しさを、絶妙なバランスで描いている作品です。
読後まず思ったのは、非常に精神的な作品だということ。ややもすると地味ですが、脳裏に一面の緑が浮かぶような自然の描写は素晴らしく、哲学的で繊細な心情描写にも大変引き込まれました。―――Krovopizzaさん
小説『ビューティフル・ガーデン』安西リカ/イラスト:夏乃あゆみプロダクトデザイナーと企画担当者のカップリング。攻めの実家でもある植物に囲まれたガーデンが、トレンドカラーにピッタリです! カラーイラストも優しい緑の映える一枚絵。
この本の印象としては、サラリとしてました。でも、引き込まれ、魅せられて、惹かれました。文体も読みやすく、一気読みしたのですが、全然途中で意識が削がれませんでした。紆余曲折で波乱ばかりだった2人。これからも一生こんな感じで、手を携え、歩いて行くのでしょう。―――あやちゅけさん
「自然との結びつき」を象徴するカラーなだけあって、自然や植物の絡む作品を中心にご紹介いたしました。今年はさらに自然あふれる設定が流行るかも!? まだ読んでいない作品があれば、ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね!
記者:ほっしぃ