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愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
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2017/01/29 11:58
2022/11/19 18:00
”作品制作の分野におけるスピンオフとは、既存の作品(本編)から派生した作品全般を指す。”(Wikipediaより) |
上記にもあるように、ある作品の主人公以外のキャラクターが主人公となり、新たなBL作品が誕生することが一般的な定義と言えるのではないでしょうか。
筆者が腐女子の入り口になった作品でもある、中村春菊先生の「純情○○シリーズ」や「世界一初恋シリーズ」などもスピンオフという括りになるかと思われます。
さらなる可能性を探るため、スピンオフ作品に惹かれがちな筆者が個人的に感じる「スピンオフの魅力」を改めて考えてみました!
◆目次◆
1.スピンオフ作品3つの魅力
2.ヴィランな攻めキャラが受けに!?感情を搔き乱すスピンオフ!
3.オムニバス中の1CPが丸々1冊で描かれる!解像度爆上げの濃密BL♥
4.当て馬も幸せになれ!前作の旨味がマシマシになるスピンオフ
脇キャラクターにスポットが当たることによって、自分の好きな作品の世界が膨らんでいきます。今まで想像していた世界観に、より厚みが増すところが素敵ですよね。そして本編とはまた違った角度から楽しむことができるのが、スピンオフならではの魅力ではないでしょうか。
本編で見ることのなかったあのカプのあの姿を垣間見ることができたりもします。一冊で2度、3度美味しいなんてことも!
スピンオフが描かれることによって、新たな一面を見ることができ、さらにキャラクターに愛着が湧くのではないでしょうか。
【あらすじ】
20年バリタチでやってきた俺・雨津木正継は、雇っている清掃員にいいように抱かれているのが屈辱でたまらない。余裕たっぷりで生意気な、逞しい体躯の若造・針間一郎。ヤツに口説かれ、のししかかられる受け身の快楽は、不覚にも体になじんできてしまった気がするが、ヤツのことなど、俺は絶対認めない。あんな憎たらしい男の手に落ちてたまるかーー。
前作:『ロンリープレイグラウンド 上』『ロンリープレイグラウンド 下』
前作では、妻子持ちにもかかわらず受けを愛人として囲い、前作でのメイン攻め・慧介に立ちはだかるヴィランキャラクターだった雨津木。
前作の受け・雪文をあれこれしている姿に「なんだこのゲス男は……イケおじとて許せぬ……」と筆者はワナワナしていたものです……。
そして今作は、そんな雨津木が受けとして年下の針間に滅茶苦茶にされる神展開から物語がスタート。前作の鬼畜な攻めの「ざまぁ」やカタルシス的な展開なのかな? と思いながら読み進めていたのですが……最終的に湧き上がってきた感想は「幸せになってほしい」でした。
プライドに隠された孤独や望みを針間に暴かれる雨津木、身体の関係から雨津木に深い愛を伝えようとする針間。前作で見せていた雨津木の歪んだ行動も、その裏に秘めていた本性を思うとただ憎むだけでは終われません。罪を憎んで人を憎まずってこういうことか……。
悔しい、でも萌えちゃう……♥ そんな情緒が開拓される新感覚を味わうことが出来る1冊です。1度ハマったら戻れそうにありません。
【あらすじ】
ヤリチンの辰見(たつみ)はフェロモン症の罹患者にも関わらず、抑制剤を飲まずに校内の女とヤリまくる日々を送っていたが、根暗なクラスメイト・戌井(いぬい)が自分のフェロモンに反応していることを知り、興味本位で戌井を誘惑するも逆にメチャクチャに犯されてしまった(「ドラッグレス・セックス」より)。戌井の強引な押しに負けて付き合い始める二人だが…
前作:『ドラッグレス・セックス』
前作は「フェロモン症」というえっちなテーマが中心のオムニバスということもあり、例えるのであれば色んなCPのすけべをバイキングのように楽しめる1冊。今作は、そんなバイキングの素材の中から選ばれたCP「辰見と戌井」を贅沢に使った1品です。
ちょっと(?)無理矢理気味なセックスから関係が始まった2人。今回はそんな彼らの内心、そして関係性の変化が楽しめるのです……♥
ヤリチンだった受けの辰見が、真っすぐに”自分自身”を求められて満更でもなさそうにしてるの可愛すぎじゃないですか?? 私は最高に大好物です。
惚れていた辰見を襲ってしまった反省から、辰見へのラブアピールにアクセル全開な戌井もいじらしくて可愛い♥
この作品を読んで辰見と戌井の虜になってしまった皆さま、ご安心ください。
今作の続編『ドラッグレス・セックス 辰見と戌井II (上)』『ドラッグレス・セックス 辰見と戌井II (下)』では彼らの未来の話までクローズアップされているんです。ここまで来たら豪華フルコースだぁ……。
【あらすじ】
小坂伊織は、高校の頃、一生忘れられない恋をした。数年後、初恋の相手・南条敦と再会した伊織だが、想いを告げることはなくセフレに。未経験なのに慣れた演技までして気持ちを隠す理由は、"恋人になると捨てる"南条の悪癖にあって――!?
前作:『コスメティック・プレイラバー』
前作ではチャラめの引っ掻き回し系当て馬として登場した南条。そんな南条が初恋相手だった伊織が新キャラクターとして登場です♥
”本気じゃない関係に慣れている”と嘘を吐きながら、南条とセフレ関係でいる伊織。「好き」の言葉をこらえて南条を睨む伊織の表情が切なくて心が痛くなります……(泣)。
切ない虚勢を張る理由は、2人の高校時代の過去にありました。
全体的にミステリアスな印象だった南条ですが、今作では彼の性格が作られた理由が、衝撃の過去エピソードで明らかになっていきます。過去から1歩踏み出せない、人間らしさがにじみ出るキャラクターとして描かれる南条。全然脇役じゃないじゃん……! 応援したくなっちゃうよぉ……!
単独で読んでも楽しめる1冊ですが、前作と合わせて読めばさらに深みが増します。前作を読み返すと「南条、もしかしてこんな気持ちだったの?」と目が離せなくなって2冊のループが止まりません。昆布のお出汁並みに旨味がジャバジャバ出てます。是非まとめてお楽しみください♥
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3作品に共通するのは、その作品だけでも楽しめ、スピンオフとして前作の設定も描かれているという点のような気がします。
前作を読んでいる方はキャラクターの新しい一面を見ることができ、スピンオフから入った方は前作に戻って、別の視点から違ったお話を楽しむことができる…。どこから読んでも楽しめるということが、スピンオフ作品の魅力であるのと同時に、求められていることなのかもしれませんね!
コメント8
匿名1番さん(1/1)
スピンオフは世界観や絵柄に慣れる手間なく、
すっと話に入れるから好きだなあ。
匿名2番さん(1/1)
”スピンオフ作品の3つの魅力”に大納得!
わたしはスピンオフの中だと「それでも、やさしい恋をする」がダントツで好きです。
おすすめのスピンオフ作品、もっと知りたいな~
匿名3番さん(1/1)
匿名2番様、私も同感です。
「どうしても触れたくない」から「それでも~」と、必ずセット読みせずにはいられません。
CDも同じくです。
匿名4番さん(1/1)
『誤算のハート』のスピンオフ『終わらない不幸についての話』
『チャレンジャーズ』のスピンオフ『恋する暴君』
『四代目大和辰之』のスピンオフ『ジェラシー』
前作で気になっていたキャラが主人公となって、前作のときよりも幸せになっていくのを見守るのが好きです。
匿名5番さん(1/1)
私も匿名2さんに同じ。
どちらもすごく泣けるいいお話だし、カップル同士が絡むとお互いに妬いたりしてるのも可愛い。
誤算のハートのスピンオフも好きだな。お兄さんが幸せになって嬉しい。
匿名6番さん(1/1)
匿名一番さんの意見になるほど!と頷いてしまいました。確かに世界観や設定がすっと入ってくるのは読みやすいですね。
みなさんが挙げてらっしゃる作品はどれも激しく同意!一作品の友達が全部カップルとか、全員ゲイだと、そんなにいないだろっ!と突っ込みたくなるときもありますが、スピンオフでじっくりと描かれているとどっぷりはまってしまいます。
匿名7番さん(1/1)
タイトルがなぁ…。腐女子に限らず、というかBLに限らず、
スピンオフ作品は読みたくなるのがフツーかと。
匿名8番さん(1/1)
記事はコミックだけれども、小説のスピンオフが好きです。
というか、私は小説でスピンオフの楽しみに目覚めました。
元ネタのメインカプより、彼らに絡んでくるサブキャラに興味を持ってしまうのは
今じゃもう、どうしようもない性ですね…