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【ちるちる座談会5】リアル書店消滅⁉ネット普及に見え隠れする問題を語る

2017/01/03 15:54

今回の座談会は全く違ったタイプの記者が揃いました!


昨年11月、Yahoo!に「リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音」インターネット通販と電子書籍が普及して、リアル書店が街から消えていく…というニュースがありました。

リアル書店に足を運ぶ人が減ることで経営に行き詰まった多くの書店。リアル書店では対策を練るものの、規模は着実に縮小しているようです。

普段の書店利用、書店が縮小している理由と対策を、ちるちるスタッフの視点で語ってみました。


■参加スタッフ
ヒロシ社長/みこりん/ゆいお/みかん/冬桐


  ちるちるスタッフは紙派?電子派?



冬桐:私は紙にしろ電子にしろ、最近はバタバタしすぎて本自体を買わなくなっちゃいました。

ヒロシ社長:そんな元も子もない(笑)

一同:(笑)

みかん:私、基本はリアル書店で買ってますね。

みこりん:私も書店ですね。BL関係だけは通販。

ゆいお:両方使います。

ヒロシ社長:両方使うのは、使い分けている感じ?

ゆいお:読みたいっていう時にすぐ欲しいから電子の方が多いかも。本当に好きな作品だけ紙書籍で買いますね。

ヒロシ社長:コレクションしたい作品じゃないと紙書籍では買わない?

ゆいお:うーん…「いいかな」ってなりますね(笑)かさばるし…

冬桐:確かに、紙だとかさばって置き場に困ることはありますね。

ヒロシ社長:なかなか厳しい意見(笑)

みこりん:私は電子書籍だと目が痛くなるので、絶対に買わないです。

ヒロシ社長:目が痛くなる…ということは買ったことはあるの?

みこりん:はい。でも、紙書籍のページを捲る感じの方が好きです。電子は捲るのが面倒なんですよ。

みかん:アプリだと目が痛くなるような気がします。最近のリーダーを使うとそうでもないんですけど、古いのだとページの読み込みでモヤモヤしてたりして。一瞬でページが捲れないのも面倒に感じますね。

ヒロシ社長:ページが捲れない点についてはどう思う?

ゆいお:スライサー使えばページに飛べるから、気にしたことないです。

ヒロシ社長:希望のページへ飛ぶ為の精度を上げればそういうのも問題ないってことですね。

みかん:一時期は電子書籍が便利だなぁって使っていたんですけど、カラーページが出てくるようになってから目が痛くなることが増えて紙書籍に戻りました。

ゆいお:えー!普段スマホいつも使ってるから、電子書籍見たからって目は痛くならないですよ!

ヒロシ社長:うーん、これは最終的に紙も電子も好みの問題ってことなのかな?


  紙書籍or電子書籍のメリットとデメリット



(ちるちるの電子ストア各社表示)

ゆいお:電子書籍はコマを細かく見れるような気がして好きです

冬桐:私は逆に、電子は人の顔とかのメイン部分に焦点が当たっていることが多いので、全体を見れる紙の方が好きですね

みかん:あ、そういうのありますよね。1コマだけに焦点が当たっている感じのアプリを使ってる電子書籍。コマ送りで見ている感じで、あれは苦手です。

ゆいお:間を使うコマとかよく読み飛ばしちゃうんですけど、電子だとそこもじっくり読める。頭に情報としてちゃんと入ってくる感じがするんですよ。

ヒロシ社長:今、コマ送りのようになる電子書籍と、1ページで表示される電子書籍がメーカーによってあるよね。

みかん:私も気になって調べたことがあるんですけど、ネットではコマ送りの方が見やすいっていう人も1ページ表示の方が見やすいって人もいて、意見が半々くらいなんですよね。

ヒロシ社長:そういう意見があるから、ストアもどちらかにはしないって形なのかもしれない。

ゆいお:あれ、まぎらわしいです。1話売りだったり、1巻売りだったり。前に「駄菓子の値段で買える!」って思ったら1話売りで、1巻売りの電子書籍を買い直しましたよ。

みかん:私はそういうこともあるので、リアル書店と見比べて購入しますね。書店だと装丁が違うこともありますし。

ゆいお:古い作品みたいときは、リアル書店じゃ置いてないことがあるから、電子の方が探しやすいですね。

みかん:それは確かに!逆に、電子だと新刊が置いてない時があるので、そういうときに使い分けをすることが多いですね。電子だと何%割引とかしている作品も多いから、そういう時は電子で買っちゃったり。

ヒロシ社長:紙書籍一筋のみこりんとしてはどう?

みこりん:読みたい本が見つからないときは通販を利用するので、「電子書籍を利用しよう」とはならないですね。


  リアル書店をどう活用する?



ヒロシ社長:リアル書店では縮小の対策として最近カフェを併設したり、併設したカフェで作品とのコラボメニューやグッズを販売したりしていますけど、どうなのかなと。

冬桐:早い話がセット売りですよね。

みこりん:私は本屋そのものの空間が好きなので、カフェが併設されているところは好きじゃないです。本しかない書店が好き。

冬桐:私もそうですね。なんていうか…本屋に行きたいときって、本のにおいを感じたいときじゃないですか?そういう時に、飲食のにおいがまざるのはいただけないなぁって。

みかんみこりん:わかる!

ゆいお:えー!わかんない。本屋のにおいって何!?

冬桐:なんか、印刷されたインクのにおいに囲まれてると安心するんですよね。

みこりん:落ち着きますね

ゆいお:本のにおい嗅いだことない…。あ、ジャンプくさいですよね!

一同:(笑)

みこりん:カフェだと飲食のにおいもそうなんですけど、汚しちゃわないかなって不安になります。どっちかでいいじゃんって。

みかん:私はブックカフェには行きますね。あと、池袋に泊まれる本屋さんっていう場所があって、それのBL版があってもいいかなって思うことがあります。

冬桐:泊まれる本屋さんは面白そうですね!


  カフェ併設、イベント、どう思う?



ヒロシ社長:どういう売り方をしたら、リアル書店で本を買ってもらえると思いますか?

みかん:近所の書店はいつも棚が見やすいんですよね。新刊を平置きにしてあって、古くなるにつれて横にずれていく…みたいな。ポスターやポップが常に20種類くらいあるのに、新刊が出る度にそれが変わったりして。店員さんの愛を感じて買いたくなりますね。

ゆいお:展示っぽい側面があれば足を運びやすくなるかもしれませんね。

冬桐:変な話、カフェの併設よりも作家さんの描き下ろし的な展示物があった方が足を運びたくなりますね。

ゆいお:カフェはどちらかといえばオタク向けではないですよね。

冬桐:昼間なんかは特に、自分を含めて移動時間の調整で30分くらい利用するサラリーマンやOLが多いような気がしますし。

ヒロシ社長:原画展のようなものが書店で行われたらいい?

冬桐:それなんですけど、イベントの場所って毎回遠いんですよね。

一同:あー…

ゆいお:ちょっと郊外っぽいところも多いですよね。

冬桐:私が地方出身なので思うだけかもしれないんですが、地方からわざわざイベントに遠征してきて、東京の山手線周りだけでも精一杯で、そこから別のところまで行くことを考えたら、労力がいります(笑)

ヒロシ社長:都心に住んでたら便利だけど、山手線周りをはずれると、地方の人にはそうじゃないと。

冬桐:地元にいたときは、企画打ちだされても「どうせ都内でしょ」って企画自体をチェックしないことが多かったから余計に思いますね(笑)



  BLソムリエがいる書店にいきたい!




冬桐:最近、時間を取れずに本から離れている人間からすると、本屋さんを見つけても置き場所がわからないので目的の本を見つけにくいんですよね。BLは特に本屋さんによって偏りがあるので探している時間と手間を考えると自然と足が遠のいてしまったり。

みこりん:私はBLはアニメ専門店で買いますね。

みかん:私は池袋とかでまとめて買ったりするんですけど、BL専門書店とかあればいいですよ。「こういうのが好き」って伝えたら店員さんがオススメしてくれたらいいですよね。

みこりん:BLソムリエみたいな?(笑)

みかん:そうそう!

一同:(笑)

冬桐:実際、アニメイトがそんな感じですよね。店員さんが好きな作品のグッズをつけていらっしゃるので、それが一般化すればいいのかなぁと。自分のオタク性癖を赤裸々にするみたいでアレかもしれませんけど(笑)

一同:(笑)

ヒロシ社長:それを一般書店もやれと(笑)

冬桐:やってくれたら、オタクにとっては書店の敷居は下がると思うんですよね。

ゆいお:それは確かに!

みかん:それを考えると、私は近所の本屋さんみたいな棚作りをもっと押し出して欲しいなと思いますね。



  リアル書店はもっとオタク向けにしてもいいんじゃないか

 


ゆいお:これからどんどん電子書籍が普及したら、紙書籍を買うのってどうしてもコレクター要素の強い「オタク」向けになると思うんですよ。っていうか、そうじゃないと生き残れないと思うんですよね。

冬桐:ちるちるで腐女子の小説離れについて統計を出したことがありますけど、一般的にも若い人が活字離れを起こしていますからね。コミックスに重点を置くという点では、コミックスの比率を上げてターゲットを「オタク」に絞るのは自然な流れなのかなと。

みかん:最近はわざわざ書店に行かなくても漫画も小説も読めるようになって来ちゃいましたしね。そういう面では、書店で最近取り入れている試し読み用の小冊子を増やしたりして、電子に対抗するしかないんじゃないかなぁと思います。

ゆいお:途中から読めないようになっているやつとかありますよね。

冬桐:あれは個人的にとても嬉しかったですね。何となく立ち読みして気に入って、購入のきっかけになったので。

ヒロシ社長:なるほど。ありがとうございました。



今回は、全くタイプの違った記者が揃って語り合ったので、様々な意見があって楽しかったです。
個人的には紙書籍派なので、リアル書店には是非とも生き残ってもらいたいなぁと思う筆者でした。



記者:冬桐

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コメント5

投稿順 | 最新順

匿名5番さん(1/1)

自分は好きな作家さんの特典付き(SS小冊子)だと紙本買いますが、最近は電子書籍の手軽さにすっかりハマって電子ばかりです。近所の本屋さんでは特典つかない、入荷数少ない事もあり、綺麗な本がないとその場で見ても買う気になれなくて。電子だといつでも新品だし電子得点SS付きも増えてきたし、年中ポイント還元してるのでお得な気分になります。沢山買っても重くないし、隠し場所も困らないのもgood。BL専門特典付き多数なリアル店舗も、近くないと電車賃バカにならないので電子でいいかなってなります。

匿名4番さん(1/1)

リアル書店減ってるでしょうねぇ。人口自体が減ってるから仕方ない。電子は目が疲れますね、とにかく。スペースのために買ってましたが、なんだかんだと電子も増えて収集つかなくなってきました。あれ探すの紙版よりめんどくさいなぁと個人的に思います。今は紙もネットで買えるから便利な時代だけど直に手にとって書いたい気持ちはありますね。

匿名3番さん(1/1)

雑誌を含めて全部電子で買ってます。好きな作家さんの作品だけはコレクター的な感覚で紙も買います。それも通販ですが(汗)。電子は持ってる本が常に全て携帯の中に入ってる事になんとも言えない満足感と幸福感を感じるんですw どこに行っても好きなBLと一緒ってすごくないですか?休憩時間とかにもサラッと読めるのが神。なので買い過ぎてしまうんだけど(汗)

匿名2番さん(1/1)

ド田舎在住で、リアル本屋が近隣にありません…orz
紙媒体は通販オンリー。
電子限定だったり、電子のSSが付いてたりしたら、
電子書籍も買いますが、
やっっぱり紙媒体の方が好きだな……。
でも本棚がパンクしてるので、電子に切り替えないとなぁ…
とは思ってます。

匿名1番さん(1/1)

最近はネット通販が普及していて、逆に売れきれの雑誌が近くに書店で売っていたりする。生活習慣がいろいろになって24時間体制のネットにはリアルが対抗するのが難しいなあと思うこの頃。
昔神保町の本屋が5時で終了していたし・・・今じゃありえない(笑)
電子は住宅事情にあってるとは思うけどマニアにはうれしくないという。
百貨店という業態が下火でセレクトショップという業態も下火。そこで本屋も百貨店のような業態は下火になりそう。専門ショップが最近は増えてきました。BL専門店。ありますね。
でも勝負に出て新宿に店を出してくれたらどうなるか見守りたい。なんたらコスメのようにいっそちるちる様で専門店を作ってみるも面白いかと。それこそソムリエがたくさんいそうな。 思うままに書いてしまいました。ご容赦ください。

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