漫画編に続き、闇落ちからのo(iДi)oブワッ… 小説編以前、
ちるちる記事で紹介した「夜明けの腐女子」。
夜明けの腐女子とは、絶望の中に希望を見出すエンド好きな腐女子のことと言われています。
前回はコミックスを5冊紹介しました。今回はBL小説を5冊紹介します!
『夜明けには優しいキスを』凪良ゆう/イラスト:高階佑
あらすじ
バイト先で理不尽な扱いを受けた要をかばってくれたのは、新人の公平だった。以来公平はかまってくるが、要は拒否し続ける。実は要には恋人がおり、しかも他人には言えない秘密を抱えていた…!?
ハッピーエンドまでがとにかく重い!
新装版には書き下ろしも収録されています。本作のスピンオフ作品
『お菓子の家~un petit nid~』も、夜明けの腐女子のみなさんにおすすめです。
レビュー
負の連鎖から愛情の連鎖へ…見事な着地でした。―――ともふみさん
重い、重すぎる。
だけど読了感はわりとすっきり。―――kumachi7さん
最初はとにかく痛いし、先も気になるしでモヤモヤと。最後は夜が明けほっこりと。
スピンオフ『お菓子の家』を読むとまた違う視点がみれますよ。―――こだまさん
『渇仰』宮緒葵/イラスト:梨とりこ
あらすじ
明良が人生のどん底で再会した幼馴染み・達幸は、人気俳優となっていた。己の成功は明良の「犬」になるためだとすがり付かれ……。強引で執着、独占欲も強い「犬」。どこまでも「犬」。飼い主になってもらうために一生懸命、縋って尽くして押し掛って種付けも。
攻めの執着愛がもはや恐怖! しかも「犬」。受けではなく、攻めが犬というのも珍しい設定だなと思いました。本作の続編
『渇命』もけっこう重い内容となっています。
レビュー
最後まで気が抜けない、攻めの狂犬とも忠犬とも言える行動にまいりました。―――もこもこさん
不幸のオンパレードと次つぎ起こる事件に、ドキドキゾクゾクしながら最後までよめました!―――ぴえぴえ3号さん
最後は皆が幸せになり、本当に良かったです。―――スージーさん
お腹いっぱい!大満足な読後感。
現実離れしたストーリーは大好きなので、私は大満足。
途中、辛い時期があったけれど、そこを過ぎればあとは二人のやりとりを温かく見守るのみ。―――KRAFTさん
『秘密』木原音瀬/イラスト:茶屋町勝呂
あらすじ
真夏の夜、寝床を捜して深夜の街を彷徨っていた啓太は、杉浦充という男と出会いセックスを条件に部屋に泊めてもらう。男と寝たい訳ではなかったが、啓太は自分のアパートに帰りたくなかった。大きな冷凍庫が唸る部屋で、独り夢を見たくなかったからだ。悪夢を抱えていた啓太にとって、泊めてくれる杉浦は都合のいい相手だった。しかし、杉浦の一途な想いに心が揺れるようになり…。
木原音瀬先生といえば、重いエンドという印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。もし、そのような不安がある方でも、本作は、最後はしっかりハッピーエンドなので安心して読めますよ!
レビュー
崩壊の予感に胸を痛めながら読み、最後はホロリとさせられました。―――むつこさん
木原作品は2話とか3話とかがあると何か悲しい出来事がおこるんじゃないかと毎回ひやひやするのですが、今回このラストで本当に良かったと思います。―――satokiさん
行き詰まり、袋小路に追い詰められていくように見えて、それでも最後はもの凄く救いのあるお話で心がぽかぽかになります。―――薄雲さん
『暴君竜を飼いならせ』犬飼のの/イラスト:笠井あゆみ
あらすじ
動物の心の声が聞こえる能力ゆえに、ベジタリアンとして育った高校生の潤。その極上の血に目をつけたのは、最強の恐竜──ティラノサウルスの遺伝子を受け継ぐ 恐竜人の竜嵜可畏(りゅうざき・かい)だ。その遺伝子の力で、人間を従わせる能力を持つ可畏は、 潤を餌とするため、恐竜人が集う全寮制の学園に、潤を無理やり転校させて、奴隷として 支配しようとするが……!?
生々しい暴力シーンとあまあまなシーンとの差がかなりあります。肉体的な痛みが苦手な方はご注意ください。受け・潤の前向きさに希望を見出しながら読んでいきましょう! 続編の
2巻、
3巻もハラハラ&痛いからのハピエンでおすすめです。
レビュー
さすが犬飼さん!エロが多めなんですがちゃんと読ませる所もあり、甘々になるのかな~と思ったら最後はシリアスもありで良かったです。―――柊流架さん
そして、可畏も…何をされてもへこたれず、他人に対して思いやりをもてる潤に惹かれていきと話は進んでいくけれど、そう簡単にはハッピーエンドにならないですね。―――桃すももさん
最後はとても暖かな終わりかたでしたし、笠井あゆみさんの挿し絵も素晴らしく(特にキスシーンが!)設定の斬新さと心模様の変化が楽しめる物語でした。―――かえっちょさん
『世界が終わるまできみと』杉原理生/イラスト:高星麻子
あらすじ
中学2年生の速水有理は、父親と弟と3人で暮らしていた。やがて3人は父の友人・高宮の家に身を寄せることになるが、そこには有理と同じ年の怜人という息子がいた。 次第に親しくなり、恋に落ちる2人だったが…。怜人との突然の別れと父の失踪から5年後、大学生になった有理は弟の学と2人で慎ましやかな生活を送っていた。そんなある日、怜人と再会するが…。
物語は、過去と現在の二部構成となっています。受け・有理への度重なる不幸が切ない! 胸が痛みます。高宮怜人(CV.立花慎之介)×速水有理(CV.鈴村健一)で
ドラマCD化もされています。
レビュー
全体的にリリカルで、どこか浮世離れした御伽噺のような雰囲気ですが、丁寧な心理描写が読み応えたっぷりの大満足。―――藤棚さん
じりじりと相手を思う熱っぽさは伝わるけど結末が最後まで見えなくて、時々涙しながら読んだ。―――かにゃこさん
杉原先生の本は初めて読んだのですが、丁寧な心情描写、ロマンチズムを感じる比喩、子供の親を見る視点などとても繊細な文章で進むごとに重くなる話をまた繊細な文体で書くと余計に重さが増すのも良かったです。―――まいさん
さいごに
小説をトーンで
詳細検索(要ログイン)すると、わりと同じ先生の作品がズラッと出てきます。コミックスと違い、小説には偏りがあるようなので、いろんな先生の作品が読みたい! という方は根気よく調べていくのがベストかもしれません!
今回ご紹介した5作品は、結末はハッピーなので、ハピエン好きの方はぜひチェックしてみてくださいね♪
記者:みこりん