読むと行きたくなる、行くと読みなくなるBL漫画や小説、集めましたみなさんは、ご当地BLはお好きでしょうか。
実在する街や都道府県が舞台となっていると、なんだかリアティも増して魅力的に感じる…なんてこともあるかと思います!
そこで今回は、観光や帰郷の際に思いを馳せられるご当地BLをご紹介します♥
◎東京 池袋漫画『王子、池袋系。』サクラサクヤ<あらすじ>
アニメショップで働く純情オタク・ヒナは、超キラキライケメンリーマン・甘利とひょんなことから友達に! 普段接点のない大人でスマートな甘利に緊張しつつも、次第に打ち解けていくヒナ。一緒にいるとドキドキする、この想いは恋…!? 二人のエロラブい後日談描き下ろしあり。
<レビュー>
面白かった~!
中途半端な子供っぽくない王子でしかも王子ならではといった天然ぶり。
キラキラなのにかなりエロ魔人で、そこがまた天然っぽい。
思いっきりキャグではないのに、そこかしこにクスッと笑いどころがあるし、主役二人がBL漫画にハマってサイン会にまで行くというとこも親近感でした。――イサヲさん
甘利がもしかしてヒナのことを好きかもと思った時、妹である繭子の参考本、BL本を読むのが興味深かったです。
『はつこいの温度。』は幼なじみの恋愛を描いたコミックなのだそうですが、甘利、ヒナどちらもはまってしまったそうです。――御影さん
◎東京 銀座漫画『銀座ネオンパラダイス』ウノハナ<あらすじ>
昭和23年、東京・銀座――。東京の片隅で、葵は戦争から戻らない幼馴染を待っていた。それは出征の前夜、ただ一度だけ身体を重ねた男(ひと)でもあり…。ところがその鷹彦が突然目の前に現れて…!!相変わらずのワガママさで葵をあきれさせるが、人を引きつける力も昔と同じ。そして役者になるという夢に向かって少しずつ変わろうとする鷹彦に、葵は秘めていた恋心を止められず…。痛くても、苦しくてもお前とともに生きたい--お前は俺を照らす光、俺の生きる理由だから。
<レビュー>
話の内容がすっと頭に入ってきやすく、でも薄っぺらくはないとても感動する作品でした。私は今まで登場人物が学生であれ社会人であれ現代物(今の時代に近いもの)しか読んだことはなかったのですが、この作品は舞台が現代では絶対に出せない感動と切なさがありました。――狐さん
舞台は終戦後。つらい戦争が終わり、人々が悲しみの中で復興へ向けての明るい希望を抱き始めている、そん時代をまさに表している二人でした。
いろいろな体験をして再会した二人が手をつないで銀座のネオンの中を歩くところにはじーんとします。――ぴかりさん
◎神奈川 江ノ島小説『ここにいようよ』神楽日夏/陵クミコ<あらすじ>
日和が切り盛りする店の裏の家に、カメラマンの陸が引っ越してきた。一回り年上の陸に甘やかされると、彼の手で撫でられる猫になったような気がして・・
・。猫みたいに甘えて可愛がってもらえたら――そんな甘い思いが詰まったお話。ほんわか幸せ気分に♪
<レビュー>
久しぶり良いお話を堪能したようないい気分の作品でした。BLの王道的な話では無く、江の島を舞台にした人間愛に溢れていて
感情が爆発するような恋愛でもなく、精神的に深い所で今後も穏やかに繋がって寄り添って行くんだろうなと思えるような心が温かくなるようなほんわかとしたストーリーでした。――marunさん
舞台が随分と馴染みのある江の島。跡継ぎのいない、不景気の波が押し寄せて苦労する地元の様子も描かれていて少し切実な社会情景も背景にある。
日和の鯛焼きはきっとおいしいに違いない♪――茶鬼さん
◎茨城漫画『きみにうつる星』小嶋ララ子<あらすじ>
東京から茨城に引っ越してきた七瀬和也は、クラスメイトの人懐っこい沼尻健二に 困惑気味。けれど気がつけば一緒にいるくらい仲良くなってしまった。そんなある日、沼尻の祖父が突然亡くなってしまう。大きな体を丸め和也に縋って泣く沼尻の姿に、和也の心は痛く甘く疼きはじめて……。
<レビュー>
「可愛い田舎者攻めが気になる」「とりあえずシリアス読みたい」という方にはオススメしたい作品です!――かきのたねさん
表題作「きみにうつる星」のシリーズは、茨城の田舎の高校を舞台に、茨城弁バリバリのマイペース高校生沼尻と東京からの転校生和也が繰り広げる甘酸っぱくも ゆったりした高校生の恋愛物語。ところどころ切ない要素もあったり、高校生らしい嫉妬とか、家族との関係とかも描写されていて、ほのぼのも胸キュンも楽しめるお話でした。――ぴえぴえ3号さん
◎北海道 札幌小説『札幌の休日』桜木知沙子/北沢きょう<あらすじ>
大学二年の皇が住むマンションの隣に、新しい住人・芦谷が越してきた。同じ大学に通う彼との出会いは、皇にとって人生の奇跡だった──。複雑な出自と過度の期待に、息を詰めるようにして生きてきた皇。その重圧から四年間だけ逃避するため、進学先に選んだ札幌の地で、芦谷は皇の最初の友人となり、皇の世界を開く扉となった。やがて皇は、胸の痛みとともに初めての恋を知り……?
<レビュー>
この作家さんは、ほんわりした雰囲気と、生活をしている空間をきっちりと書いていて読んでいて、まるで本当にそのキャラが存在しているかと思うぐらい生き生きしています。
1巻では皇と、芦谷の友情よりも恋愛に近いじわじわとしたちょっとじれったい、甘酸っぱい関係がたまりません。――もーみゅうさん
はたして芦谷は皇のことをどう思っているのか、この先二人はどうなっていくのか……。そういうところがまったくわからないのでうずうずして、早く続きがほし いー!ってなりました。皇の気持ちが本当に丁寧に書かれているので、とても切なくなるくらいで、胸がぎゅっとしました。――Mさん
◎大阪漫画『花にくちづけ』阿部あかね<あらすじ>
高校卒業直前に親友の花太郎に乗っかられ童貞を喪失。しかしその直後に彼は姿を消し、三年後、突然戻ってきた時には女装男子になっていて!?
<レビュー>
大阪弁で花のやんちゃなキャラがブラッシュアップされて最終的に似合ってて良かったです。少ない女装モノで2度3度と読んでしまう非常にありがたい良い作品でした。――コーベンさん
いっくんは花に童貞を奪われて以来振り回されっぱなしだけど、ずっと花のことが心の中にあったし、臆病なところもありつつ、最後ガツンと乗り込んだり、眠ってる花にする仕草から愛しさが溢れてて、相思相愛、すばらしいな!って思いました。――あんずあんぱんあんころもちさん
◎福岡漫画『ミスターコンビニエンス』阿仁谷ユイジ<あらすじ>
そこそこのセンスにルックス、そこそこの肩書きに収入、不平不満もそこそこで、そこそこ良い女とそこそこに長い関係。今までの人生、たいていのことが「そこそこ」レベルで足元が安定していた人生に色恋沙汰で天変地異が起きた!コンビニ店長・北村誠光31歳。バイトの年下男・南原に狂わされ、恋に乱れるときめきラブ&エロス★2人のその後を大量に描き下ろし、阿仁谷ワールド炸裂のセカンドコミックス
<レビュー>
コンビニをテーマにした作品なのはタイトルからもわかるのですが、出だし1ページから、そしてラストでコンビニに買い物に行こうというシーンまで、なんてキレイにまとめてくるんだ!と一人感心しました――椎名あんずさん
会話のなかの博多弁も素敵です。例えば、標準語だと「やっ、やめ、もう……、やめっアッー」とかなるところが「好かんもぉ、ばかばかばか、好ッ…、好かぁん!」てな風にいい味だしてます。読んだら博多弁ば使ってみとうなること必至やけん。(←エセ博多弁)なかでも『好いとう』、これは思わず口ずさみたくなるっ――小狸さん
さいごにいかがでしたでしょうか。自分の知っている、住んでいる地域が舞台になっていると嬉しいですよね。
この夏は、好きな作品の聖地巡礼をして過ごすのも良いかもしれません♪
阿仁谷先生の『ミスターコンビニエンス』は、8月10日に
コミックス新装版が、8月12日に
ドラマCDが発売されますよ!
みなさんのオススメのご当地BLがあれば、是非教えて下さいね!
コメント5
匿名3番さん(1/1)
聖地巡礼と言えば…「毎日晴天」に登場する向島百花園にはいつか行きたい。
匿名2番さん(1/1)
田舎に住んでる側としては聖地巡礼はちょっと迷惑。
人口が少ないのでよく目立つ不審者にしか見えない。
chikakumacoさん
こういうの楽しいですよね。先日再読した、藤河るり先生の「最高の小説家」に出て来るバーが、店名は変えているけども、「文豪が通った」という実在のバーで、その看板や店内の様子も忠実に再現していて。私も何度か訪れた店だったので、嬉しく思いました!小説家の物語だからと、藤河先生もロケハンしたのかなぁ?なんて思うと楽しいです。
匿名1番さん(1/1)
波真田かもめさんの「たとえばこんな恋のはなし」は神奈川県の東林間。地味目なご当地が取り上げられて嬉しかった。
kodzu-tsumiさん
ご当地特集!!! 実在する場所が舞台になっていると、ここであのカップルがデートしたのか、、などと楽しめるので大好きです!! 取り上げられている作品は未読でしたので、チェックしてみます! 私が読んだ中では、雲田はるこ先生「いとしの猫っ毛 小樽篇」→北海道 小樽、紀伊カンナ先生「海辺のエトランゼ」→沖縄 「春風のエトランゼ」→北海道 函館、びっけ先生「先輩」→神奈川 鎌倉、茶渡ロメ男先生→神奈川 鎌倉、虫歯先生「フェイクファー」→鳥取。くらいでしょうか、、。これからもたくさん増えてくれたらいいですね♪