ゾッとせず、あったかくなってしまうかも!? オバケや幽霊たちの恋蒸し暑い日が続く地域もあることかと思いますが、体調は崩していないでしょうか?
梅雨が明ければ夏はすぐそこ! 今回は、夏と言えば! なテーマで、霊感や怪奇現象、幽霊などオカルトBL作品をご紹介♪ コミックスから5作品、それぞれの作品ごとに作家インタビューもあるので、気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。
怖くない作品ばかりなので、怖いのが苦手な腐女子の方もきっと大丈夫だと思います!
『23:45』緒花/インタビューストーリー
上京してふた月、ささやかで幸せなオタクライフを送る育に不可解なことが起こる。
なんと幽霊が見えるようになってしまったのだ。
いつも歩道橋でぼんやりしている幽霊を気にしつつも無視していたが、落とした同人誌を届けてもらったことがきっかけで部屋に棲みつかれてしまう。
幽霊の名前は瀬尾未森。
同居を始めて気づいたのは、未森が毎日23時45分にあの歩道橋で自分の死んだ瞬間をくり返していることだった――。
緒花先生のデビューコミックス。とてもデビュー作品とは思えないしっかりとした仕上がりに、レビューでも高い評価を得ています。
レビュー
受けの育のどんな状況であっても未森のそばにいられたらいい、と思う一途さにも、心を打たれました―――シムリーさん
すごく好きです。
切なかったです。
ちょっと泣きそうです。
表紙大好きです。―――kumachi7さん
涼しさを感じ始めた季節にぴったり。切なさ、淋しさがすーっと心に沁み込んできて…。悲しいようで希望に満ちた、温もりのある良作です。―――bonnyさん
『hollowman./また明日-新装版-』クロオ千尋/インタビューストーリー
大切な人に裏切られ、傷付けられた記憶を持つ男・前田 幸童。
過去に負ったトラウマから、深い人付き合いをやめ、
一夜限りの遊びばかりを繰り返す日々。
そんな冷めた日常を過ごしていた男の前に、突然現れたユーレイ。
マイペースでちょっとデリカシーに欠けたユーレイに
翻弄される前田の非日常が始まる――。
本作品は、2009年に発売されたクロオ千尋先生のデビュー作
『hollowman./また明日』の新装版です。ハートフルでストレンジ、そしてノスタルジーを感じさせる異色のBL作品。
レビュー
まだ核心に迫った会話があるわけではないのですが、彼らと、その周りの人たちから、彼らをつないでいるであろう人物にさりげなく触れ、近づき展開していくストーリー。この発想がとっても自由でよい!―――詩雪さん
昔からこういう雰囲気だったんだなあ。特にキャラの微妙なゆるさはこの人にしか出せない味だと思います。―――こにしそるさん
『好き、だから触れたい。』松本ノダ/インタビューストーリー
歯科医の小野の前に、謎めいた青年“マサキ"が現れる。まるで子どものように、四六時中「好き」と伝えてくるマサキ。彼が時々みせる憂いを帯びた大人の表情に、小野の心はざわついてーー。
謎の青年×ゲイの歯科医師というカップリング。二人の恋が成就するのか、必見です。純粋で、甘く切ないファンタジックラブな作品。
レビュー
切なさの中に甘さがあり、儚さの中に希望があり、終わりがあって始まりがある。
傷を優しく癒して明るい気持ちにさせてくれる物語でした。―――スズキ27さん
ちょっぴりオカルトチックで不思議な世界もあり、
でもとってもハートフル。
心を鷲掴みにされて、また今作もやられました☆☆☆―――茶鬼さん
最後まで読んで幼い恋心だからこんなに純粋で綺麗なんだなと納得しました。―――しょおさん
『三途の川の向こうの君』さかもと麻乃/インタビューストーリー
翔太に宿った霊感体質。原因は隣家の行人!? だけど翔太を護る行人に心は傾いていって…。
実は作者のさかもと麻乃先生は、ホラーなどの類が苦手だそうです。さかもと先生なりのオバケが描かれているので、気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
レビュー
一話目の幽霊描写が怖くて「最後まで読めるかな…」とハラハラしました。でもそれ以降はそんなに怖くなく、むしろかわいいのも出てきて、安心しました。―――ちかちかこさん
本来だったら、かなり怖いシチュなのに、彼等が結構冷静に対処して事後アッケラカンとしているので、重く感じないのがいいです♪―――茶鬼さん
ネガティブ思考の翔太が、ポジティブ思考の行人と一緒にいるってことで良い影響を受けているのがいいです。―――みみみ。さん
『お守りくん』tacocasi/インタビューストーリー
重度の霊障体質の高校生(※留年中)・大野太は、ある日、自分とは真逆で「霊をはじく」体質のキラキラ少年・小林守と出会う。霊障に悩まされない快適な学校生活を送るため、自分に憧れていると言う守と友達づきあいを始めた太だったが…?!
tacocasi先生初のコミックスで短編集となっています。表紙もBLっぽくなく、レトロな雰囲気がありますね。ストーリーはもちろん、イラストも好評で次回作品を楽しみにしている方も多いはず!
レビュー
一見助けるのが逆に見える、太と守のちぐはぐさも、守の恋心を知って関係がギクシャクする若さも、リアルでよかったな。―――江名さん
非常に読み易いお話と絵柄ですので、BL初心者の方にも自信を持っておすすめできる一冊です。
勿論、中級上級のお姐さま方にもこれから恋がはじまっていく一歩手前の、可愛い男の子たちのお話をほのぼのとした気持ちで楽しんで頂けると思います♡―――冬草さん
さいごに
怖い話が苦手な方でも、楽しめる作品ばかりだと思います! これからの時期に、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか♪