少女マンガで革命を起こしたマンガ家の半生記1月27日に発売された
『少年の名はジルベール』。本書はBL界のバイブル的作品
『風と木の詩』の作者であり、ボーイズラブの先駆者ともいわれる竹宮惠子先生の自叙伝となっています。
以前ちるちるでは
「もし竹宮恵子がいなければBLはどうなっていたのか?」という記事を公開しました。
『風と木の詩』が出版されたのは1976年。現代と比べ物にならないくらい性別に対して保守的で、男性同士の恋愛なんてもってのほかの時代でした。そんな中なぜ竹宮先生は、当時タブーとまで言われていたボーイズラブを描いたのでしょうか。
自伝ではその『風と木の詩』を発表するまでの苦悩が綴られています。同時期に同じく少年たちの愛を描いた萩尾望都先生についても触れており、腐女子必読の内容となっています。
『少年の名はジルベール』著:竹宮惠子内容少女マンガの黎明期を第一線の漫画家として駆け抜けた竹宮惠子の半生記。
石ノ森章太郎先生に憧れた郷里・徳島での少女時代。
高校時代にマンガ家デビューし、上京した時に待っていた、出版社からの「缶詰」という極限状況。
後に大泉サロンと呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで「少女マンガで革命を起こす!」と仲間と語り合った日々。
当時、まだタブー視されていた少年同士の恋愛を見事に描ききり、現在のBL(ボーイズ・ラブ)の礎を築く大ヒット作品『風と木の詩』執筆秘話。
そして現在、京都精華大学学長として、学生たちに教えている、クリエイターが大切にすべきこととは。
1970年代に『ファラオの墓』『地球(テラ)へ…』などベストセラーを連発した著者が、「創作するということ」を余すことなく語った必読自伝。
現在はたくさんのBL作品があり、毎日のように新刊が発売されています。それが当たり前でなかった時代もあったことを知ると、今は本当に恵まれているなぁと感じます。
竹宮先生の自伝を読んで、改めてBLというジャンルについて考えてみてはいかがでしょうか。
1月27日の発売直後から売り切れとなる書店が続出。現在
、アマゾンでは2月13日入荷予定、ほか実店舗ではちらほら再入荷しているようです。
コメント2
匿名1番さん(1/1)
すごい 読みたい
歴史的な一冊になるのでは……
ただ、ジルベールって言われて一番に浮かんでくるのは「ぞう」のTシャツ着たアイツだ
匿名2番さん(1/1)
ありがとうございます。と本当に頭が下がります。
今のBLの礎を築き上げてくれたお一人である事に間違いはなく、本当に感謝するばかりです。
そしてその固い礎をもとにBLは日々進化し、素晴らしい作品がたくさん発売されています。
メディアなどで取り上げられる機会も増えているのは(好意的なのもそうでないのもあるのですが)BLの認知度が急激に上がり読者の方も増えているからかなと思っています。買って来たのでゆっくりと読ませて頂きます!!