BLニュース

漫画『ふしぎなともだち』『東京心中』『鮫島くんと笹原くん』

やおい・BL・同人誌研究で知られる金田淳子さんが、本の情報サイト「ダ・ヴィンチニュース」に登場。取材に答え、「男子に勧めたいBL」として漫画3作品が紹介されています。

その漫画とは新井煮干し子先生の『ふしぎなともだち』、トウテムポール先生『東京心中』、腰乃先生『鮫島くんと笹原くん』。ちるちるでこれら3作品を確認すると、男子によるレビューもちらほら

そこで、寄せられたレビューの中から、ちるちるの二大腐男子レビュアーと言える葡萄瓜さん、眠れる森さんのレビューを紹介します。

腐男子のみなさん、また周囲の男子にBLを勧めたい腐女子のみなさんは、参考にしてみてはいかがでしょう。

『ふしぎなともだち』
あらすじ
アニメのストラップから始まった不思議な交流――。接点のなかった二人（オタクの由岐と非オタの和）が、とあるアニメの話題から仲良くなってお互いの違いに戸惑いながらもいつしか距離を近づけていく。だけど、友達とは何かが違うみたいで…??

レビュー(神評価)
一つの進化形
店頭で作者の名に惹かれ、そして帯に引用された一コマで購入を決意。
そして紐解いた感想はと言うと…よくぞここまで描き切られたなぁ、と言う感嘆の溜息交じりのものとなりました。
(中略)
性衝動のぶつかり合いと言う説明だけで収められない様な、かと言って友情と言うにはいささか深い仕舞い所のない関係。
そう言う関係描写の進化形として、この作品は位置付けられるかと。――葡萄瓜さん

『東京心中 (上)』
あらすじ
TV業界に入りたての新米AD、宮坂絢(みやさか けん)は厳しい先輩ディレクター、矢野聖司(やの せいじ)の下で働くことになる。現場は厳しく、悪態と暴言は当たり前、こき使われた挙げ句に辞めることを考えるが、ある日、映画の話をする矢野が見せた笑顔にふと魅せられて…。男同士で!? 上司と部下で!? 問題だらけの恋愛は、一体どこに向かうのか??

レビュー(萌×2評価)
ホンマ性悪
表紙の情報量も半端なく多いしカバー下もきっちり作りこんである。これで本文がスッカスカやったら怒るでしかしと思い臨んだら…なんですかこの2時間スペシャルドラマを5本くらい詰め込んだ濃厚さは。
(中略)
舞台がテレビ業界だという事で区切り区切りに山場と引きを律儀に用意している展開も味わい深い。
これは引き込まれますわ、ホンマ。――葡萄瓜さん

『鮫島くんと笹原くん』
あらすじ
大学の同級生でバイト先も一緒の友人・鮫島くんに告白され、足の指まで舐められた笹原くん。スルーを決め込めばちゃんと自覚しろなんて強気で攻められ、受け入れようとすればヘタレで逃げ出す鮫島くんに、もう笹原くんはイライラドキドキムラムラ……!?

レビュー(神評価)
繰り返し読むとなお味わいぶかい。
一度めは普通に鮫島くん何考えてるんだと笹原くん側に立ち、
ニ度目は笹原くんの押しの強さにどうしようと鮫島くん側に立ち、
三度目はちっとも進まない二人に傍観者としてヤキモキし、
四度目は後半中心のモロなエロに興奮し、
五度目は鮫島くんの後ろでドッタンバッタンしてるサメに注目してました。

つまり最低五度は楽しめ、読む度に違う味わいを感じる本です。
とくにこれという不満はないですが、理解に時間がかかる本だなとも感じてます。――眠れる森さん

いかがでしょう？ 作品への視点は人それぞれですが、共感や、なるほどね～と感心したみなさんも少なくないことかと思います。

BLにまだ深く足を踏み込めない男子が、作品を選ぶ際のポイントを、「ダ・ヴィンチニュース」で金田淳子さんが解説されています。こちらもぜひ参考にしてください！