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遊佐さんにぜひ演じてもらいたい京都弁BL 三作

2014/10/16 02:55

2017/11/28 21:47

京都弁キャラにはゆっちーがよく似合う!

 

男性の京都弁は何故こんなにエロいのか! 方言BLの中でも別格感のある京都弁。柔らかさの中に潜む棘が、キャラの切ない心情と相性抜群。いけずな態度とそれが崩れて脆さが出てしまった時のギャップがたまりません。そして、乱れるいけずな京美人は極上の美味しさ! 言葉だけでなく、風土や文化が作品の魅力になっている京都弁BL。遊佐浩二さんがキャスティングされたら京都弁をさらにおいしくいただけそう。そんな作品をピックアップしてみました。

 
いけずな男の京都弁に萌え
 京恋路上ル下ル

著者:夕映月子 / 挿絵:まさお三月 / Dear+文庫(2013年)
祖父から継いだ古書店で、ある日高校生から「大学に合格したら付き合って」と言われた木嶋伊織。1週間後、合格を告げ、父親と現れたその高校生・里見颯馬は恩師の息子だった。すげなく断ったが、その後も颯馬は熱心に伊織に想いをぶつけてきて…。

という、京都を舞台に、色気たっぷりな京男が年下ワンコに一目惚れされる話です。伊織は誰の目にも印象的にうつる色気のある美しい容姿をしていて、同性愛者である事を隠さず他の男を誘うような態度も取るけれど、颯馬の恋愛感情は頑なに受け入れようとしません。それは颯馬の父親に片思いしていたせいでもあり、伊織の好きなタイプがかなり年上の妻子ある男性であるせいでもある。でも、伊織にとって最も大きい理由は、颯馬もいつか自分の元を去ってしまうのだろうという不安があるから。その背景には幼い頃の家庭環境があり、愛されて育った明るく真っ直ぐな颯馬を、好ましく思うからこそ自分の側に来て欲しくなくて拒んでしまう。素直に気持ちを伝えられなくていけずな態度を取っている伊織と、それを分かって受けとめている颯馬。次第に伊織の心が溶かされていく様子が伝わって来て、胸が熱くなります。そして、重い過去がありつつも、周囲の人たちと伊織とのやりとりが優しく、あたたかい気持ちになれる作品です。

受の揺れる心とツンとした態度に京都弁がピッタリな1冊。随所に京都の風土が盛り込まれているのもよかったです。美味しそうな甘味がたくさん登場していて、京都に足を運びたくなること間違いなし!

 
メロドラマにもピッタリ!

 宵山に啼く恋し鳥

著者:絢谷りつこ / 挿絵:金ひかる / GUSH文庫(2010年)

京都祇園にある小川旅館、その若き主・敦彦は、ある事情から双子の兄・芳彦として生きていた。ある日、そこへ鴻野倫太郎という男が敦彦に会うため、小川旅館を訪れる。倫太郎と敦彦は、4年前情を交わした仲だった。しかし芳彦として生きている敦彦は、自分を求める倫太郎の気持ちに応えることが出来ず…。

という、昭和初期の京都を舞台にしたお話。事故死した双子の兄と入れ替わり生きてきた敦彦の前に、心を通わせながらも別れてしまった倫太郎が現れます。「芳彦」として生きていく事を決めた敦彦は、倫太郎に正体を明かすことが出来ません。倫太郎が「敦彦」への想いを「芳彦」に語ったり、「敦彦」と間違えて抱きしめられたり、倫太郎の熱い想いを知れば知るほど追い詰められていく。でも、どれだけ倫太郎へ想いを募らせても、借金を抱えた旅館に縛られている敦彦にはどうすることも出来ません。この八方ふさがりの状態の中で苦しむ敦彦の想いが、4年前の幸せだった思い出と交錯し、切なくてたまりません。

健気で線の細い美人さんに見えて実は思いの外情熱的、そんな敦彦の意外な積極性と京都弁が相まって魅力的な人物に仕上がっています。そして、この作品のポイントは、ふたりがどうにも出来ない状況の中で恋情に苦しむところですが、時代背景と京都という土地柄がそれを効果的に盛り上げていると思います。メロドラマな展開と京都弁の相性抜群!


狡くて一途な京男に萌え
いとし、いとしという心(全2巻) 

著者:かわい有美子 / 挿絵:南田チュン / BBN(2009年)

京都にある老舗旅館・井筒屋の若き当主・井筒壮一が亡くなった。次期当主に名前を挙げられていた井筒家の次男・千秋は、思い入れのない井筒屋を売却すると言い出す。そして、密かに壮一を思い続けていた幼馴染みの侑央に、自分のものになるなら家を継ぐと告げるが…。

という、京都の老舗旅館を舞台にした幼馴染み同士のお話。壮一への想いを千秋に知られてしまっていた侑央は、それをネタに高校時代に千秋と関係を持っていた過去があります。その後侑央が上京し関係は終わっていますが、井筒屋を守りたい侑央は、千秋の条件を飲み再び関係を持つことに。一方、千秋は侑央の目が兄に向いている事を知りながら、ずっと想いを寄せています。その兄が亡くなり、この機会を利用して侑央を手に入れようとして強引な手段に出ますが、当然そんな簡単に上手くいくはずもなく、侑央はなかなか堕ちません。侑央にとっては酷い男である千秋ですが、その想いを知れば知るほど応援したくなってきます。高校生編の最後、侑央への気持ちに区切りをつける場面が切なくてたまりません。どれだけ想っても手に入れられない。侑央の頑なさが好ましくもあり、憎らしくもあります。

その後紆余曲折を経て侑央が千秋に心を開くようになったのは、長い時間をかけて培ってきた、千秋という人間に対する安心がどこかにあったからでしょう。無くした信頼を取り戻すために、千秋は侑央の知らないところで必死になっている。一見強気なのに、実は不器用で健気な千秋のキャラが好感度大!

 受の京都弁に萌える事が多い中、こちらは攻に萌える作品。受攻とも京都弁ですが、攻の千秋が意地悪な態度の裏で抱える切ない想いに京都弁がピッタリでした。オビのあおり文句が、1巻は「狡くて、酷い男」2巻は「狡くて、一途な男」となっていて、この短い言葉がまさに内容を端的に表しているなぁとしみじみ感じます。千秋が都々逸を口ずさんでいる場面が印象的。京都を舞台にしているからこそ出せる萌えを堪能出来る1冊です!

記者 にゃんこ

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コメント4

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遊佐さんはアニメのキャラではたくさん京都弁話してくれてるけど関西弁、京都弁でやってるBLCDは割と少ない気がします・・・攻めでも受けでもいいからあの色っぽい艶っぽいエロボイスで遊佐さんのネイティブな京都弁を聞きたいです・・・!
京都出身の男性声優さんで有名な人って遊佐さんと小山さんぐらいしかいないというのもありますがなんといってもあの艶っぽい声で京都弁って似合いすぎてどうしても京都弁と聞くと遊佐さんしか思いつきません。イントネーションも独特で他の関西弁ともまた違いますもんね。
ほんとにやってくれないかな・・・待ち望んでます!

関西弁ユーザーですが、大阪にはまるでないエロ要素がなぜ京都弁にあるんだろうと思う。

遊佐浩二さまに演じてもらうならこの3作品の中では【京恋路上ル下ル】に1票。
ちょっといけずな受け様とかピッタリ!
攻め様は前野智明くんか小野友樹くんあたりかな?佐藤拓也くんでもいい!

匿名1番さん(1/1)

関西出身者ですが京言葉には独特の色香を感じられます(同じ関西では難波の船場言葉も一押しです)
かわい有美子先生の「いとし、いとしという心」は登場人物の一人千秋が性格も相俟って実に遊佐さんにぴったりの役だと思っております。
是非ドラマCD化して欲しい作品の一つです。

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