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異論は認めません!? 私のイチオシはこれ!23

2011/02/14 00:00

新刊の中から、話題になっている作品、私のオススメ作品などをピックアップして紹介します。視点は少々(いや相当?)偏っていることもありますので、ご注意くださいませ?。
今回は2010年12月~2011年1月に3冊出た榎田先生と町屋先生のコラボ作品を紹介します!

■恋とは呼べない (1)/町屋はとこ(原作:榎田尤利)/BBC

雪の降るクリスマスイブ、アパートに帰った津森英は、道に座り込む男を見つける。
その腕の中にいた猫を放っておけず男と猫を助けるが、その男・名嘉真淳平と猫の”やきのり”と何故かしばらく一緒に暮らすことになった英。
狭い部屋で男ふたりと一匹、普段は他人がいると落ち着かないのに、不思議とその生活に居心地の良さを感じていた。
そんな中、結婚すると言って英を振った元彼・武居が再び英の前に現れ、やり直そうと言ってくるのだが…。

まずはコミックス版。
ノベルス版とはカップリングが違うのでどちらから読んでも問題ありませんが、こちらを先に読む事をオススメします♪

英は普通のサラリーマンですが、真面目すぎるゆえに感情表現が下手で、人に誤解されたり、利用されたりしてしまうタイプ。
元彼の武居もそんな津森を都合よく考えていて、二股をかけていた女性と結婚するからという理由で、クリスマスイブに英を振ります。
傷心の英がその夜拾ったのが、淳平とやきのり。
英にとってはかなりイレギュラーな出来事なのに、思いがけずふたりと一匹の生活は英の心を癒していきます。
淳平は最初から気安い態度で年上の英に接していて、英にとっては心の内を気負わず話せる相手になっていく。
その存在が落ち込む英の気持ちを紛らせていますが、そんな淳平には、どうやらその明るい性格の裏に切ない過去があるようで…。
でも、「もう誰も好きにならない」と決めていた淳平の心が、英との出会いで少しずつ変わっていく。
この時点ではまだ淳平の気持ちは形にはなっていないし、英の方も想い続けていた武居への気持ちにようやく区切りがつけられた所までしか進んでいません。
恋愛に発展するにはもうひと山越えないとですね。
英は追いかける側だときっと一生懸命になりすぎてしまうので、淳平には英より先に気持ちを自覚して、英に気持ちをぶつけて欲しい。
英は不器用なところもありますが、芯がしっかりしているので好感の持てるキャラでした。
武居のことをダメ男と分かっていても、それでも好きだから信じたくて、案の定裏切られて傷ついて…そんな英を焦れったく思いながらも、そこまで好きになれるのはある意味羨ましい。
そんな英だからこそ、かすかに残していた希望が消えた瞬間見せた表情に胸が痛みました。

脇で登場している橘高と目(サガン)も気になる存在ですが、このふたりについてはノベルス版でじっくりと!

■愛とは言えない (1),(2)/榎田尤利/町屋はとこ/BBN

実業家の橘高義美は、ある日オーナーを務めるレストランである男を見つける。
その男・目(サガン)雅彦とは大学時代の一時期、身体の関係を持っていた。
身体は手に入れても、心は手に入れることの出来なかった相手。
10年ぶりに再会したサガンを今度は手放したくないと、橘高はサガンにアプローチをかけるのだが…。

ノベルス版は橘高とサガンの話です。
橘高はいくつものレストランを経営する実業家。
仕事が出来、容姿も抜群でトークもお手の物という橘高は、付き合う相手にも、遊びの相手にも困ることなどありません。
そんな橘高が唯一欲しくても手に入れることの出来なかったもの、それはサガンの心です。
互いに別の相手がいる中で身体の関係は続いたけれど、結局心は通じ合わないままサガンは橘高の前から姿を消してしまった。
そして10年後、再開したサガンは相変わらずの綺麗な男で、互いに誘われるように関係を持つが、またしてもサガンは消えてしまう。
今度こそはと橘高はサガンを探し出し、日々アプローチをかけるのですが…。
サガンの心は難攻不落。
学生の頃よりいろいろな事情を抱えているので、以前とは違い恋人がいない状況であっても、橘高を受け入れる気は全くありません。
そんなサガンに対し、最初はゲーム感覚だった橘高は、いつの間にか本気になっています。
橘高のようなプレイボーイが自分になびかない相手に本気になっていく展開は珍しくありませんが、問題を抱えているサガンの側だけじゃなく、橘高の心もちゃんと掘り下げているので話に奥行きが出ていて面白いです。
サガンを追う中で橘高は自分を振り返ったり、悩んだりしていて、何でも人並み以上のものを持っている大人の男が見せる弱い部分にドキリとさせられる。
サガンも、そんな橘高の内面に触れて変わっていきます。

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ということで、今回は榎田先生と町屋先生のコラボ企画を紹介させていただきました。
榎田先生の巧さがベースにあって、それが町屋先生の画によってさらに世界観が広がっていく。
流石榎田先生の原作だけあって、コミカルな部分とシリアスな部分のバランスがとても効いています。
どちらのカップルも気持ちが通じ合うにまでにはまだ至っていませんが、心が近づいていく過程やキャラの背景などがしっかり掘り下げられているので物足りなさは感じません。
そして、そんな4人の関係も気になりますが、このコミックス、いやシリーズを通しての影(?)の主役は間違いなくこの子です。
それはやきのり……!!
めちゃくちゃ可愛い!心鷲掴みにされました…。
読み手と同様に、やきのりに心奪われているキャラたちの表情がまたいいですよ?。
先に漫画を読んでいると、やきのりの可愛さ倍増!
どちらのカップルもこの先の展開が気になりますが、単行本で続きが読めるのはまだ少しかかりそうです。
未読の方は、それまでに是非どうぞ?♪

紹介者プロフィール:にゃんこ
長い冬眠期間を経て数年前に復活。内容はもちろん大切。でも萌えるHも大好物! 心躍る萌えを求め、腐海を彷徨う流浪の腐女子。 小説&コミックスを中心に、BLCD、BLゲームなども含めた感想をブログで書いていますので、そちらもよろしくお願いします! http://macnyanko.blog22.fc2.com/

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