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ちるちるでも人気の高い作家・山田ユギさん。BL以外の作品も描きますが、独特のタッチでコアなBLユーザーに圧倒的な支持を得ています。
こんなことを描くと、初心者には「ハードルの高い漫画家さん？」と思われてしまいそうですが、そうではありません！びしっ！
初心者だからこそ、後々のために読んおかねばならないのです。それはこのコラムを読んでもらえばわかるはず。今回は「青年14歳」について詳しく解説しながらユギさんの魅力を解き明かしていきます。

ＢＬ界ではカリスマ的な人気を誇る山田ユギさん。私もＢＬにはまる前からお名前だけは知っていました。彼女に憧れている人も多いのではないでしょうか？私自身、この世界に足をつっこんだ瞬間に、彼女の作品をぜひ読みたいと熱望していました。
で、ＢＬ歴1週間の時に初めて手にとって読んでみたのですが…ダメだったんです。圧倒されてしまいました、ボーイズラブというものに。その時以来、私の中で山田ユギはダメだと思っていたんです。
… 時は流れ、私のＢＬ歴が半年に差し掛かったころの話です。何気なく再び山田ユギ作品を手にとってみたんです。そしたらもー萌える萌える！！今では神と崇めるほど大好きな作家さんです。キュンとするのにゲラゲラ笑えて切なくって涙する。いい歳こいた男共が、必死に恋して泣いて叫んで。そんな姿にもうメロメロなわけです。

山田ユギさんの作品は初心者にはキツいというお話を時々耳にします。何故初心者にはキツいのか、ということについて考えてみたのですが、多分、あの肉厚な感じがダメなのではないでしょうか。
今でこそ、あの肉厚ぷりっぷりなかんじがたまらないんですが、男同士の恋愛にまだ戸惑いがある初心者、ましてや男同士の身体の絡みにはまだ抵抗があるかもしれませんね。そんな中であのぷりっぷり具合は相当生々しく感じるかもしれません。でもユギさん、実はアレ(イチモツ)はほとんど描写されないんですよねー。アンダーヘアはしっかりと描かれるものの、何故かアレだけは描かないんですよね、ハッキリとは。なのにあのエロさ、どうよ！そんなところも虜なんですが、アレ描写すらないのにあのエロさが初心者には厳しいのか…！？
そして汗だく汁だくなところもね。エッチのときの汗や汁はエッチそのものの激しさや必死さを表現するのに最高の演出なんですが、その表現だ上手すぎるのではないでしょうか。だって、本当にたまらないんだもの！生々しくってまさに汗の香りまでしそうなくらい…ハァハァ

では気を取り直して、初心者向けの山田ユギ作品をご紹介したいと思います。
来年1月には文庫化するらしいので、今のうちからチェックしておいてください！
『青年14歳』
やりたい盛りの中学生、14歳。幼馴染の中学生伊東と町田。
町田はいきなり伊東の唇を奪い、「お前でしか勃たなくなった」と告白。そして「やらして」と…
伊東のほうもそれから町田を意識しまくって、今度は自分からキスを。お互い好きかどうかはわからないくせに、胸の高鳴りのせいにしてそのままかきっこしちゃいます。
その日から始まった二人の「やらせろ」攻防戦。
「青年14、5歳」では伊東が女子にコクられ、「青年15歳」でようやく二人は自分の気持ちに気づき、ついに初H…！！
最初は性に対する興味だけだったのに、それが恋愛感情になって、そんな幼馴染二人の攻防は実に微笑ましいです。
少年から青年へと移りゆく14歳という微妙な年頃の男の子を、山田ユギさんが可愛く、色っぽく、そして面白可笑しく描かれています。
もちろん、キュンっキュンしますよ！！
幼馴染から少しずつステップアップして、ついには恋人同士になる二人はもう、可愛いとしか言いようがない…！！
きっとお互い初恋なんだと思います。とにかくおバカなくせにめっちゃ純情で…！！
性描写もライトだと思います。…色っぽいけど。下ネタだけど。

文庫版は、今年ルチルに掲載された「青年18歳」と描き下ろしも同時収録されるそうなので、今から楽しみでなりません！！
この作品にハマれたら、是非このまま山田ユギに世界へとダイブしてください！
ちなみに次読むとしたら「冷蔵庫の中はいつもからっぽ」がオススメです！

紹介者プロフィール：ミドリ
9月でBL歴1年を迎えました！ この1年で気づいたのは、浮気ダメ、強姦・監禁・凌辱ダメな、意外に純愛作品好きだったこと。 でもエロエロは大好きです。 BL読み始めて本棚３つ増えました！ コミック主体で山田ユギ、ヨネダコウ、山本小鉄子、日高ショーコを神と崇めてます。 最近は榎田尤利にハマり中。