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商業BLの祭典「BLアワード2026」開催決定! 魅力溢れるBLが数多く刊行された2025年を代表する作品は…?
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2025/11/23 16:00
「ああああああつらい~~~~~(泣)」
となりながらも物語への没入感と読後おとずれる放心状態に、ついつい見あさってしまう泣ける激重BLたち。
深夜に読んで、ボロボロの状態で翌朝を迎えたという方も少なくないはず……。
かく言う筆者も、それ以外何も手につかなくなった経験があります。
そして「この感情こそ世界中の腐女子/腐男子の共通言語なのでは!?」 と思い至りました! 海外BLファンが虜になる、泣ける作品が知りたいですよね!!
Thank you for telling us BLs that made you cry the most! Did your favorite make it to the Top 5?
— Chill Chill English (@chillchill_gr) November 5, 2025
On a scale of 0 to "my eyes are puffy", how angsty is this list? https://t.co/BM8MiK2zyt pic.twitter.com/DPJuD7TqE2
というわけで、海外のBLファンに向けてちるちるの英語Xアカウントで「What BL made you cry the most?」(これまでに最も涙したBL作品はなに? )というアンケートを行いました! なんと100件以上の沢山の回答が!! ご協力いただいた皆様、ありがとうございます♥
今回はそのアンケート結果から、海外BLファンが選んだ泣けるBLランキングを紹介いたします!
それではさっそくTOP5を見ていきましょう!
◆目次◆
第5位 生涯にただ一人だけの恋
第4位 過去を乗り越えた先でともに歩む青い春
第3位 愛憎渦巻く師弟中華BL
第2位 何かが違っていたら……10年間の愛の結末
第1位 救いを求める2人の凄絶な逃亡劇
STORY
小太郎がゴミ捨て場で拾ってきた人形・葉月は、持ち主の愛情を反映して成長するハイブリッド・チャイルドだった。しかしずっと一緒にいるはずの葉月に直る事のない欠陥があると知り…!?
STORY
ギターは弾けるが冷めてる高校生・上ノ山(うえのやま)が、
壊れたギターを抱えた真冬(まふゆ)に出会う。
嫌々ギターを教え始めるが、偶然聞いた真冬の歌声に撃ち抜かれ……!
第4位はキヅナツキ先生の『ギヴン』!
無気力に見えて音楽には夢中の立夏が、真冬にギターを教えることからはじまるバンドBL。読んだことはなくても、バンドが舞台と知っている方は多いであろう本作ですが、実は真冬は恋人を亡くした重い過去を持っています。
過去、バンド、人間関係、そして自分自身の想いに向き合いながら成長していく姿に心動かされること間違いなし! さまざまな恋が描かれ、キャラクターたちの想いにグッときます。ライブシーンも非常に力が入れられていて、彼らの熱い青春にも心を奪われます。
STORY
仙門を蹂躙し尽くし、万民に唾棄される人界の帝王となった踏仙帝君・墨燃(モー・ラン)。
彼はおよそ十年にわたる治世の末、晩秋の頃に、反乱軍の包囲の中でついに自ら命を絶った。
一緒に灰となったのは、かつて墨燃の兄弟子で想い人である師昧(シー・メイ)を見殺しにし、
墨燃の行く手を阻んだ師・楚晩寧(チュー・ワンニン)の遺体である。
しかし、再び目を覚ますとそこはどこか見覚えのある妓楼。墨燃は十六歳の頃の自分に生き返っていた。
師昧に再会して、彼が亡くなる前の時期へと生き返ることができた僥倖を嚙みしめる墨燃だが、
まもなく険悪な仲の従弟・薛蒙(シュエ・モン)、そして楚晩寧にも再会し――。
第3位は、肉包不吃肉先生の『二哈和他的白猫師尊(ハスキーとかれのしろねこしずん)』!
強大な力を持つ弟子・墨燃(モー・ラン)と、因縁の相手でもある師・楚晩寧(チュー・ワンニン)の師弟中華BL。
墨燃は兄弟子を見殺しにした楚晚寧を軟禁や凌辱し、最終的に楚晚寧を殺して自分も自害。そこから少年時代に戻るところから物語がスタート。凄絶な展開に一気に惹きこまれていきます。
墨燃に嫌われながらも、彼を想い続ける楚晩寧。自分の気持ちを押し殺して攻めの幸せを願う健気さに胸を打たれます。次第に2人が理解し合い歩み寄っていく姿が心に沁みること間違いナシです!
タイトルではハスキーと白猫という可愛らしい単語が並べられていますが、読む際には皆様ご注意を。
STORY
知念と涼生は学生時代から愛し合い、今年で10年目だ。しかし、時が経つにつれて涼生は変わっていってしまい、知念は一人寂しい日々を過ごしている。そんなある日、自分が重い病気にかかっていたことを知る知念。涼生との距離は遠のくばかりなのに、時計の針は決して止まってはくれない。”僕はあの頃から変わらず君を愛しているのに・・・―”知念の悲痛な心の叫びは涼生に届くのか…。
第2位は、wuyiningsi/EUN先生の『君を愛した10年間』!
wuyiningsi先生の中国BL小説を原作とする本作。
学生時代から10年以上を共に過ごしてきた知念と涼生。愛し合っていた頃からかけ離れ、すれ違う2人を描きます。浮気を繰り返し家にも帰らない涼生と、病に侵されながらもそんな涼成を愛し続ける知念。届かないその想いに切なさが限界突破しています。
泣けるポイントは、何といってもすれ違いにあります。浮気三昧の涼生だけれども、決して愛がなくなったわけではない、けどもう遅すぎる……。本当にこちらが願った通りには進んでくれないんです。
たびたび描かれる2人の幸せな過去に、「どうしてこうなっちまったんだ(泣)」という言葉がとまりません。何かが違っていたらと考えずにはいられない作品です。
普段は受けの涙で歓喜している筆者ですが、知念の涙には胸が締め付けられました……。しばらくの間、思い出しただけで涙する状態に追い込まれましたので覚悟してからお読みください。
STORY
90年代、アメリカ。
過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。
旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、
彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。
共にいるためには、家出するしかない。
それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。
それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。
その轍は、逃走経路。
しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。
第1位は八田てき先生の『遥か遠き家』!
狂信的なカトリックの家に育った青年・アランと、壮絶な過去から放浪を繰り返すヘイデン。1990年代のアメリカを舞台に描かれる、青年たちの「安住の地」への逃走劇です。
八田てき先生の凄まじい画力で描かれる、登場人物たちのリアルな心情が胸にぶっ刺さります。惹かれ合っていくことに罪の意識を感じるアランには切なさを感じずにはいられません。
「祈りが一度でも彼を救ったことがあったか」という言葉はとんでもない重さ。罪とは、そして救いとは何なのかを考えさせられる、一言では表せないほど深い物語になっています。
彼らの世界に救いはあったのか、皆様も是非その目でお確かめください。
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いかがでしたか!
中華BLやアメリカを舞台にした作品などグローバルな傾向がみられましたが、日本のBLファン的にも共感の多いランキングだったのではないでしょうか!
今回取り上げられなかった作品も、本当に心震える作品ばかりのアンケートでした! それらも含めてよろしければチェックしてみてください♥
そして皆で涙腺崩壊しましょう!!!
