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闇が溶けて光さす恋!ラブ・ライフ!元同級生の二人!9月1日発売コミックス、小説【BL新刊】
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2025/08/15 18:00
(撮影:サギサカユウマ)
2025年8月10日から東京にて上演中の、激情バニッシュ演劇「咎狗の血」。原作であるBLゲーム「咎狗の血」は、重厚なストーリーと魅力的なキャラクターで人気を誇り、2005年のリリース以降、ドラマCD化やアニメ化などもされ、2025年7月にはPC向けゲームとしても発売開始されました。
そして、この度待望の舞台化!! ということで、激情バニッシュ演劇「咎狗の血」を、ちるちる記者も観劇させていただきました!
数あるルートの中から今回レポートさせていただくのはシキルート。主人公アキラを演じる高橋祐理さん、シキ役の中本大賀さんをはじめとした豪華俳優陣によって織りなされる、劇的な感情と欲望がぶつかり合いに痺れる本作の魅力をご紹介します。
激情バニッシュ演劇「咎狗の血」シキルートのネタバレを多く含んでおりますので、ご注意ください!
(撮影:サギサカユウマ)
無実の罪を晴らす条件として、退廃した街トシマの王座を巡る命がけのバトルゲーム・イグラに参加し、トシマを乗っ取った犯罪組織ヴィスキオの王(イル・レ)を倒すことになったアキラ。高橋祐理さん演じる主人公のアキラは、襲い来るイグラの参加者に向かい打つ、力強くも軽やかな闘いっぷりがまさに原作のイメージそのままでした!
(撮影:サギサカユウマ)
そんなアキラを追いかけてきたのは、幼馴染のケイスケ。アキラのこととなるといつも頑固になってしまうケイスケは、アキラの力になりたいと、丸腰で危険地帯・トシマにやって来たのです。田中朝陽さん演じるケイスケのその表情や声色から、アキラを心から心配する気持ちがひしひしと伝わってきて愛おしい!!
(撮影:サギサカユウマ)
2人に助言を与えてくれるのが、伊崎龍次郎さん演じるリンと、林田航平さん演じる源泉。2人にトシマでの生き方を教えてくれるリンは、明るい振る舞いと声色が魅力的。一番年上で、大人の余裕と闇を垣間見せる源泉は、自分もイグラに参加すると意気込むケイスケに助言を与えます。お2人ともキャラクターの解釈がとても繊細! 会話の外でも小突き合う様子が生き生きとしていました! こんなに魅力的なキャラクターが一気に4人も舞台の上にいたら、目も耳も足りません!!
(撮影:サギサカユウマ)
シキルートの見どころといえば、アキラとシキの複雑な感情が入り混じる関係性ではないでしょうか!! ケイスケの死を経験してからの怒涛の展開に、感情が追い付かずもどこかシキを放っておけないアキラ。対するシキにも、我を忘れるほどに憎む相手がいて、その彼にある意味でただならぬ執着を見せます。身体の関係と、お互いに向く言い表せない感情、決して忘れることのできない友人、天敵の存在。2人を取り巻く世界も含めて、一筋縄ではいかない歪で複雑な愛が心に刺さって抜けない。そんな余韻たっぷりな舞台となっていました……。
こちらの舞台はゲーム原作ならではのマルチエンディング形式となっているのも要チェックです! 今回筆者が観劇させていただいたのはシキルートですが、幼馴染のケイスケ、トシマで出会うリン、源泉、謎の多いn……とルート別に上演されています! どのキャラクターにも思い入れがありすぎて、次の公演が選べません!! 全ルート回収しちゃおうかな……。
【期間】2025年8月10日(日)~24日(日)
【劇場】新宿FACE
【原作】ニトロキラル
【演出】中屋敷法仁
【脚本】内田裕基
【出演】
アキラ:高橋祐理 ケイスケ:田中朝陽 リン:伊崎龍次郎 源泉:林田航平 シキ:中本大賀 エマ:原田理央 キリヲ:滝川広大 グンジ:坂田大夢 アルビトロ:藤原祐規 n:武子直輝
【チケット】ローソンチケット Lコード:34911
■中屋敷法仁(演出)
激情バニッシュ演劇「咎狗の血」がいよいよ開幕です!
危険な男たちが火花を散らす5つのドラマ! それぞれがうねり合い、真夏の暑さを吹き飛ばす爽快なステージを創り上げます。
濃密でハードなぶつかり合いがヒリヒリするほどの臨場感で迫ります!
是非とも劇場で体感してください!
■アキラ役 高橋祐理
いよいよ幕が開くんだ、という気持ちと、2幕からルートによって内容がまるまる変わるので、緊張や不安、もちろんプレッシャーもありますが、劇場に入って舞台に立ってからは、稽古をめちゃくちゃ頑張ってきたからこそ、早くお客さんに見せたい、届けたいという楽しみな気持ちのほうが強くなりました。この勢いのまま全ルート全力で素敵なものを届けたいです。原作ファンの方が「おっ」とうなるような細かいシーンもありますので、1分1秒見逃さないでください。きっと皆さんそれぞれ好きなルート、エンドがあると思いますが、皆さんの期待に応えられるものが詰まった舞台が作れたと思います。ぜひ劇場にご来場ください!
■ケイスケ役 田中朝陽
この役に決まった時からうれしい反面、プレッシャーとの戦いと、5ルート5冊ある台本との勝負でもありました。だけど稽古期間を経て、みんなで助け合いながら初日を迎えられたので、本当にうれしいですし、達成感も感じています。
ケイスケルートは、頑張っても空回りしてしまうタイプのケイスケが、とあるきっかけで暴走してしまい、それをアキラに向けてしまうのですが、アキラとの関係は切っても切れないものだし、幼い頃からアキラを慕っているのはケイスケだけ。その友情や、友情を超えた不器用な想いをアキラにようやく伝えられる、伝わるところが見どころだと思います。キャストとスタッフが本気で向き合って作り上げてきましたので、ぜひぜひ全ルート楽しみに観ていただけると嬉しいです。
■リン役 伊崎龍次郎
リンとアキラは、くっついたり離れたりの駆け引きと、そのやりとりが見どころなので、お客様にその空気感が伝わるよう、丁寧に見せていきたいです。リンルートの見どころは、唯一本筋ではなく、純粋にアキラとの恋愛を描いているところです。リンが過去を克服してアキラと向き合い、傷つき合いながらもどう重なっていくのか、恋愛であり友情であり愛の話なので、一番見やすいのかな? と思っています。ほかのルートでは「咎狗の血」という世界観の根底や謎に迫るミステリーや、サスペンスがあったりして、それぞれ違った魅力があるので、自分の好みのアキラとペアのルートを楽しんでいただければ幸いです。
■源泉役 林田航平
全5ルートの稽古は覚えることが多くて必死だったのですが、座長の高橋祐理くんをはじめ、キャスト全員が、必死で頑張って稽古する姿に勇気をもらって、なんとか初日を迎えることができました。さらに素敵な作品になるよう日々の公演を積み上げていきたいと思います。源泉ルートの見どころは、唯一暴力のない純粋な関係で、アキラのことを子供のように扱ってはいても実は…という気持ちと、愛を育むシーンに行くまでの流れをうまく本番でお客様にお見せ出来たらいいなと思っております。今作はちょっとした行き違いやボタンの掛け違いによって、まったく違うストーリーになるので、それぞれのルートを楽しみにしていてください。できれば全ルートよろしくお願いします。
■シキ役 中本大賀
この作品にお声けをいただいて原作ゲームを始めた時から、シキを絶対に演じたいと思っていたので、決まった時は本当に嬉しかったですし、稽古が始まってからも毎日楽しみながら臨むことができました。
今回初めて刀を使ったアクションに挑戦したのですが、最初はかなり苦戦しました。今日まで殺陣師さんとじっくり練習を重ねてきたので、公演を通して僕の進化をお見せできるよう頑張りたいです。
また、ルートごとにアキラへの感情や関わり方も変わってくるので、その違いにもぜひ注目していただきたいですし、何より純粋にこの作品を楽しんでもらえたら嬉しいです。
■n役 武子直輝
ニトロキラルさんが大切になさっている歴史ある「咎狗の血」という作品がこの令和に舞台で帰ってくるということで、ファンの方々が懐かしさと演劇で観ることの新鮮さを合わせて楽しんでいただけたらいいなと思っています。
nのような感情のない役を演じるのは初めてでしたが、稽古を通して人間について深く考え、この役を演じたことで気づけることがたくさんありました。
nルートの見どころは、nがすごく涼しい顔して強烈に戦うシーンがあるのですが、稽古場で僕の殺陣シーンになると、みんながこぞって「つよ…!」と言ってくれていたので、楽しみにしていただけたらいいなと思います。
(C)2005 NITRO ORIGIN
(C)激情バニッシュ演劇「咎狗の血」製作委員会