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【緊急調査】BLのシリーズ作品、急激に増えてる説

2025/05/24 16:00

最近BLの続刊化、多くないですか⁉

 


BLライフを謳歌していたある日、筆者の脳内に1つの説が浮上しました。それは……

_人人人人人人人人人人人人人人人_
> シリーズ作品のBL増えてる説<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

「このBL、良すぎるッッッ」と感激し、続きを恵んでくださいお化けが心にとりついたかと思えば、続編決定のお知らせに大歓喜することが増えた気がします。大変ありがたい限り……! 続編を生み出してくださる作家の皆さまと出版社さまに大感謝です。

というわけで、今回はこのありがたすぎる現象が筆者個人の感覚なのかそれとも本当なのかを検証すべく、BLコミックスの続刊化の傾向について調査してみました!

◆目次◆
1.結論
2.1990年代
3.2000年代前半
4.2000年代後半
5.2010年代前半
6.2010年代後半
7.2020年代前半

 


まずは、本当に続刊が増えているのか……? という調査から始めましょう。独自に調べたデータは下記です!

★調査方法
・ちるちるサイト内評価順にコミックス上位50作品を調査
・1巻完結、1巻完結→続編決定、シリーズものとして刊行の3種類に分類
・「1巻完結→続編決定」と「シリーズものとして刊行」の区別は1巻に「1」という表記があるか。
・「1巻完結→続編決定」の1巻にあたる作品は「1巻完結」にカウント
・スピンオフ作品、短編集も1巻完結としてカウント。
(手作業のため少々のガバガバさはご了承ください……。)


こちらは1990年代から2020年代までの5年ごとのちるちるサイト内評価順の上位50作品の内訳です。1巻完結作品はやはり不動の人気がありますね。しかし2021年~2025年、「1巻完結→続編決定」の作品が急増していることが判明しました!

続いて「1巻完結→続編決定」が急増した2021年以降を詳しく見てみましょう。


2024年からの伸びがすごい!!!2025年はまだ始まって数か月にも関わらず、既に歴代最多の刊行数となっています。このペースで刊行されれば、2025年はさらなる爆伸びが期待されます。

これは説立証と言っても差し支えないのでは……?続刊増加という嬉しい傾向が数字からも明らかになりました!

あくまで筆者個人の意見ですが、インターネットやSNSの発達により、「このカップルのいちゃいちゃ恋人編が読みたい!」や「もっと2人を拝ませてください……!」という読者の声が届きやすくなったこと、そしてBLが安定して人気になった証拠なのではと推察します。以前は1巻完結が多かったBLですが、他ジャンルと同じくシリーズ連載が一般化する日も遠くないかも……?

ではここからはBLコミックスシリーズ化の傾向について年代別に見ていきたいと思います!

 

年代別BLコミックスシリーズ化の傾向

 

ここからは年代別のBLシリーズ化の傾向について、その当時出た名作とともに振り返っていきますよ~~~!!!

「この作品懐かしい!」や「今も読んでる作品、こんな前から連載してたんだ!」などなど、新たな発見がありましたら嬉しいです!


1990年代はBL黎明期。現在のBLの礎となっている、BLファン必読作品が多く生まれています。
登場して間もないという背景もあったのか、今と比較するとコミックは短編集が多い印象。そんな中、あの『春を抱いていた』など、今なお語り継がれる名作長編シリーズも誕生した時代でした!


1990年代に生まれた色褪せぬ名作長編コミックスはこちら

春を抱いていた(1)』作:新田祐克

 



あらすじ
岩城と香藤は人気AV男優。しかしいつかAV界から抜け出したいと思っている。そんな2人にチャンスが訪れた。瑛がのオーディションに呼ばれたのだ。ところが「主役を決める為に、2人でSEXしていただきたい」と監督に言い渡され…?!
主役をかけたこのSEX勝負…絶対に負けられない!!
新装版で登場!!

 


2000年代前半では、今も続く傑作長編BLが多く生まれました。恋する暴君などなど、まさしく長編BLの黄金期です! 言わずと知れた大名作『純ロマ』こと『純情ロマンチカ』の1巻が刊行されたのも2000年代前半(2003年)でした!

2000年代前半に生まれた今も続く傑作長編BL

純情ロマンチカ(1)』中村春菊




あらすじ
『恋に落ちなさい 愛を語るのはそれからだー』

兄の友人で超有名小説家の宇佐見に、なぜか家庭教師をして貰うハメになった美咲。ところが、訪れた宇佐見の自宅で、兄と宇佐見を主人公にした「ボーイズラブ小説」を発見!
思わずキレた美咲だが、寝起き最悪の宇佐見が襲ってきてしまってー!?
命令口調で強引な色男×やんちゃ高校生のドッキドキ☆ファーストラブレッスン。
野分×上條編『純情エゴイスト』も収録!

 

 
2000年代後半になると、現在主流である1巻完結の作品が増加してきます。それと同時に同級生シリーズや憂鬱な朝など、今も語り継がれる名作長寿BLも多く誕生。BLの作風が大きく広がった年代でもあります。

2000年代後半に生まれた1巻完結の名作

どうしても触れたくない』ヨネダコウ




あらすじ
…なんか変なコトしたくなるよ、お前… 新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない…… 不器用な想いの行方は?

 


エスケープジャーニーやたもも『抱かれたい男1位に脅されています。』などなど、現在も続く長編BLの第1巻が生まれた2010年代前半。この頃からXなどのSNSが急速に普及しましたね。またこの年代にはやじるしのような傑作短編集も多く生まれました!

1巻完結から生まれた現在も続く長編BL

ブルースカイコンプレックス』市川けい




あらすじ
優等生の楢崎は、素行不良で有名な寺島のお守り役に抜擢される。次第に心を開いてくる寺島に、最初は面倒に思った楢崎も2人の時間を心地よいと感じはじめる。
が、そんなある日、ふいに寺島がキスしてきて――。
お互いの事が気になるのに素直になれない。もどかしくて不器用で、目が離せない恋の行方は――?

 


2010年代後半は多くの1巻完結作品が誕生しました。上位50作品のうち過半数が1巻完結を占めています。もっと彼らを見たい!と思う欲と、これで終わるのが美しいのだ……という美学の間で葛藤が生まれる作品が多くランクインしています。

2010年代後半に生まれた1巻完結の名作

ワンルームエンジェル』はらだ




あらすじ
趣味なし、友人なし、恋人なし。
生きる価値、なし。


惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、
うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、
遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見たーーー。

お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して
帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。

天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、
記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、
天使をしばらく家に置くことに。

突然はじまった奇妙な同棲生活だったが
天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心に
ある感情を芽吹かせてーー。

あなたは、この関係をなんと名付けますか?

デビューまもなく、自身が執筆した短編
「止まり木」をセルフリメイクした意欲作!

 


続編の大豊作や~~~!!!1度完結してから、続編が出るまでにおよそ2年ほどの間隔が空いている作品がほとんど。そのため2010年代後半に1巻が刊行し、続編が2020年代に入って発表されるという流れも多く見られました!

超人気!1巻完結から続編が出た作品

40までにしたい10のこと』マミタ




あらすじ
「あなたのこと余裕で抱けます」
10年以上恋人なし、恋は諦めている、40歳の誕生日まであと3か月。
「タコパ」「パフェ食べる」「誕生日を恋人と過ごす」
――絶対ひみつの「40までにやりたいことリスト」をよりによって
10歳年下のイケメン部下に見られ一緒にやる羽目になり…!?
リストを作ったことで人生一変!?
イケメン部下×枯れた上司のリーマンラブ



**************

ここまで、「BLのシリーズ作品、急増している説」を検証してきましたが、いかがだったでしょうか?

増えている感覚はありましたが、ここまで増えているとは!推しカプのイチャラブ編(と恋人編の嫉妬)を拝みたい筆者としては大歓喜の結果となりました。筆者も調査しながら驚くばかりです。この傾向、無限に続いてくれ~~~!!!

皆さんも続刊を待機しているBLがありましたら、コメント欄でぜひ教えてください!

担当記者:みみるちゃん
裏社会、エログロ、ホラーの3要素に目がないが、推しには幸せでいてほしい拗らせ闇のオタク。黒髪受けが好き。

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