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BL読んで立ち上がれなくなったこと、ある?

2025/05/29 16:00

歴戦のBLファンに聞いた、余韻で立ち上がれなくなるBL5選!

 

 

拝啓、プロBLオタクの皆様へ。今まで、余韻で立ち上がれなくなるほどの商業BLにどれだけ出会ったことがありますか?

 

最後の1ページを読み終え、本を閉じ、天井を見上げ、気付けば小一時間経っていた……。商業BL好きの方なら、一度はそんな経験があるはず!! しばらく何も手につかず、作品のことをずっと考えてしまったり、作中の2人のその後をぼーっと妄想してみたり。家に帰るまでが遠足ならば、余韻で立ち上がれなくなるまでがBLを読むということ。筆者はそう考えます(迫真)。

 

余韻で立ち上がれなくなるほど魅力的で重厚な商業BLがもっと知りたい……! ということで、先日Xにてアンケートを行ったところ、皆さまから様々な作品が寄せられました! 皆さんご協力ありがとうございました!

 

 

今回は皆さまから寄せられたオススメ作品たちの中から、厳選して5作品をご紹介します!

ぜひお気に入りを見つけて、思う存分余韻に浸ってくださいね♪

 

◆目次◆
1.「好き」以外に理由なんていらない
2.ハートフルカップルのまっすぐで苦しい高校生編
3.ヘビーだけどあたたかいヒューマンドラマ
4.まさに純愛。映画のような身分差BL
5.何も持たない2人の愛の逃避行

 
 

コミックス『ただの恋をあいしてよ』作:へいゆくえ

 

 
作品詳細はこちら

 

STORY
βの愛一はΩを好きになりたくない。

偶然知り合った叶太と
一目で惹かれあい、甘い夜を過ごす。

しかし、叶太はΩだった。

愛一は叶太を突き放すが──
叶太のことが忘れられなくて……

「βで良かった なんて初めて言われた」
番えないふたりが紡ぐ愛のものがたり。

 

◆余韻ポイント

番になれないβとΩが真実の愛に触れる、新感覚オメガバース♥


どんなに好きな人がいても、ヒートが来てしまえばαを拒むことはできないと過去の恋愛で思い知り、もう誰のことも好きにならないと決めたΩ・叶太。薬が飲めない体質なこともあり、破滅的に多数の男と関係を持っていました。そんな中出会ったのは、Ωの母親との出来事で心に傷を負ったβ・愛一。2人は自身のそんなトラウマから目をそらしながら、叶太のヒートを治めるためのセフレになります。過去のトラウマによって互いのバース性に向き合えずすれ違う心と、その一方で熱く求めあう身体。この対比がなんとも切ない……!

 

「傷つきたくない」そして、「もう二度と好きな人を傷つけたくない」という思いのあまり、愛一への恋心に必死に蓋をしようとする叶太の姿に、読者の心もえぐられます……。

それでもバース性という運命に抗い、諦めかけていた真実の愛にがむしゃらに手を伸ばす2人の姿は涙なしには見られません(号泣)。

 

まっすぐ愛一に「好き」と伝える叶太と、幸せそうに微笑む愛一の姿は、一度読めばしばらく頭から離れないほどの尊さ……(泣)。”番” という結びつきがなくても、2人なら絶対に乗り越えていける‼ と信じずにはいられない、激しくも心温まるラブストーリーです♥

 
 

コミックス『いとしの猫っ毛 小樽篇』作:雲田はるこ

 

 
作品詳細はこちら

 

STORY
「いとしの猫っ毛」の主人公、幼なじみのみいくんと恵ちゃんの高校時代編。
小さい頃から恵ちゃんに抱いてた気持ちが、恋心だとはっきり自覚したみいくん。
しかし完全にノンケの恵ちゃんに、気持ちを伝えて関係が変わるのを恐れ、絶対に言わないと心に決めたのだった。
思春期の好奇心を丁度良く満たしてくれる大人な相手もいるし、恵ちゃんとは、このまま友だちのままがいいかもしれないと思い始めたみいくん。
しかしある日突然、恵ちゃんに彼女ができたと告げられ心が乱れてしまう…。

(出版社より)

 

◆余韻ポイント

みいくんと恵ちゃんのほのぼのとした優しい日常をポップに描いた『いとしの猫っ毛』シリーズ。その高校生編である本作『小樽篇』では、2人が友達から恋人になるまでのストーリーが、本編とは少し違ったトーンで描かれています。

 

この想いを伝えてしまえば恵ちゃんが苦しむのではないか。二度と友達に戻ることはできないのではないか。そんな等身大のみいくんの恋心が、様々な人との出会い、そして別れを経て形を変えていく様子が丁寧に描かれており、ページをめくる手が止まりません! 読後は、心臓をぎゅっと掴まれるような切なさと、ぽかぽかした満たされた気持ちが最高潮に達し、思わず涙がこぼれます……。

 

恋の痛みと素晴らしさをこれでもかというほど感じさせてくれる本作。読み終わる頃には、登場人物全員が愛おしくなっているはずです。

 
 

コミックス『エンドレスワールド 新装版』作:蛇龍どくろ

 

 
作品詳細はこちら

 

STORY
「明日地球が滅んでも別に構わない」なんて思って、自由奔放に毎日はしゃいで喧嘩して過ごしていたイッキは、今はこぢんまりとした町の小さな洋食屋で働いている。そんなある日、偶然店にやってきた龍から「トシミツ」の名を聞き、懐かしく思うイッキ。龍はトシミツのいとこだという。そしてトシミツが死んだと告げる龍。トシミツは自由の象徴だった――同じ想いを抱くイッキと龍は……!? ふたりのその後も同時収録。

 

◆余韻ポイント

遺された者同士の2人は自然と惹かれあう……。

ドラッグ漬けの末、自ら命を絶ったトシミツ。そのトシミツの唯一無二の喧嘩仲間だったイツキと、いとこでありながら秘密の関係を持っていた龍。2人は、トシミツを失ったという共通の経験を軸に、互いに不可欠な存在へと関係を変えていきます。
 
恋愛という枠の中だけでは語りつくすことのできない、人間臭いドラマがストレートに胸に響きます。
元々は、同じトシミツという人間に惹かれていた者同士のイツキと龍。もうこの世にいないトシミツの幻影に縋るように互いにしがみつき、嗚咽を上げて泣きじゃくり、体を慰め合った初対面の彼らの関係に、どんな名前が付くかは分かりません。しかし、そんな風に喪失感を埋めあってきた2人の間に、時間の経過とともに生まれた感情は、最上級の愛だと言えるのではないでしょうか。
 
大切な人を失い、それでも人生は続いていくということの残酷さと愛しさについて、読後にじっくり考えたくなるような一作となっています。萌え♥ だけじゃ物足りない!! という上級者さんに全力でオススメします!
 
 

コミックス『王子と乞食 Ⅰ 新装版』作:河井英槻

 

 
作品詳細はこちら

 

STORY
「いつか必ず俺があんたを迎えに行く。」

19世紀ロンドン。
仮面舞踏会で若き社長・カイは美しい青年・ユキと出会う。
儚く佇むユキは敵対会社オーナーのバスカヴィルの愛人で―…?
この世の全てに恵まれた天才少年カイ×
囲われて日々人格も肉体も貪られて生きていくしかないユキ。
そして冷酷で嫉妬深いユキの主人バスカヴィル。
嘘にまみれた浅ましい純愛が今幕を上げる。

【新装版】描き下ろし9P

 

◆余韻ポイント

一途な天才ショタ社長×物乞いから成りあがった貴族の愛人という、見るからに一筋縄ではいかなそうな2人の物語。19世紀のロンドンという混沌の時代を舞台にした、各巻250ページ越えの超大作身分差BLです!!

 

少年社長のカイは、ある日舞踏会で、敵対会社のオーナー・バスカヴィルの愛人であるユキと出会います。2人は一目で恋に落ちますが、年の離れた同性同士の恋愛なんて当時はご法度。しかもユキは大企業オーナーの愛人という、まさに禁断の恋愛! 好きな人を愛するという当たり前のことすら許されないユキがひたすらに痛々しく、そんなユキにアプローチし続けるカイの健気さにも思わず涙……。

また、ヒール的立ち位置のバスカヴィルにも注目です! バスカヴィルの考える愛とはなんだったのか……。考えれば考えるほど胸が締め付けられます。

 

最初から最後までハラハラドキドキが止まらない! 最後のシーンは、思わず膝から崩れ落ちるほどの尊さです♥ (筆者は崩れ落ちました。)

 
 

コミックス『イトウさん』作:冥花すゐ

 

 
作品詳細はこちら

 

STORY
毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケのもとに通い
夜明けまで他愛のないことを語り、帰ってゆく謎の男"イトウ"。
ある日、アタッシュケースに一杯の札束を持って
「仕事をやめて好きなことをしてほしい」とキョウスケに手渡そうとするが…。
闇社会に鮮血と硝煙の舞う、美しきノアール・コミックの旗手、
"冥花すゐ"初のBL単行本で登場!!

支配と被支配の学園SMも同時収録。

 

◆余韻ポイント

息が詰まるほどの鮮烈なストーリーと、唯一無二のダークな雰囲気が人気の冥花すゐ先生。そんな先生の初BL作品がイトウさんです。

 

毎日バーで客を取り、どんなプレイも受け入れるウリとして働くキョウスケは、ある日謎の男・イトウさんに出会います。毎週のようにキョウスケの元に通い、身体を抱くでもなく大金を渡してくるイトウさんに「なんで俺なんかに優しくするんだろう」と疑問を抱くキョウスケですが、実はイトウさんには大きな秘密があって……。

 

あらゆる脅威を振り切り、初めて知る” 愛” という感情に溺れていく2人。 何度も「もうやめて!」 と目を覆ってしまいたくなるシーンもありますが、ひたすらに互いを求めあう姿はまさに純愛!! たくさん傷ついてきた2人には一生幸せでいてほしい……と、筆者は天を仰ぐのでした。

 
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いかがでしたか? 余韻で立ち上がれなくなるBLということでしたが、こうして並べてみると「できれば目を背けたい、楽しいだけじゃない、それでも愛してる」。そんな痛々しくて人間らしい感情をまっすぐに描いた作品たちが集まったように思います!

 

人の心の柔らかい部分に近づける作品たち。ぜひ、次の日の授業やお仕事が手につかなくなることを覚悟したうえで(※重要) 読んでみてくださいね♪

 


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