BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

トラウマ持ちΩが救われていく究極の純愛…『この手を離さないで』シリーズを振り返る

2024/11/18 16:00

感動の完結!2人が“家族”になるまでの軌跡に涙

 


ついに! 咲本﨑先生による感涙必須のオメガバースこの手を離さないで』が完結しました~~~~!!!!

真っすぐな優しさを持つ世話焼きα・一条晴斗と、愛を知らない孤独なΩ・北原雅の、繊細な心の交わりを描いた本作。シリーズを通して救済、成長、そして2人の歩む幸せな未来が描かれていて3巻通して泣きっぱなしでした……。痛々しく切なくも美しく、そして読者の心も救われていくような、まさに“夜明け”のオメガバース。今回はそんな『このはな』シリーズの見どころを一気に振り返っていこうと思います!

 

凍てついた表情だった雅の変化、晴斗の成長、そして2人の関係は……♥ 3巻読了後の幸せな余韻に浸りまくりの記者が徹底的に語らせていただきます!

ネタバレを含みますので、まだの方はぜひ3巻まで駆け抜けてからご覧ください!

 

◆目次◆
1.出会いは最悪だった2人……どんどん惹かれていく運命がたまらない
2.独占欲爆発!未成熟な2人のぶつかり合いがもどかしい
3.考え始める未来……2人の幸せは確かなものへ♥

 
 

 
作品詳細はこちら

 

少しずつ解れていく雅の表情がたまらない

 

正反対の2人が出会い、心の奥底まで触れ合い、そして番になるまでを描いた1巻。注目ポイントはなんと言っても少しずつ雪解けしていく雅ですよね!

品行方正な生徒会長として慕われる雅ですが、実はΩであることをひた隠しにし、押し込むように薬を飲むことでやり過ごしてきました。そんな雅ですが、晴斗との出会いによって身体の抑えが効かなくなり、成績が落ちたことから「くたばれよクソα」と彼を罵ってしまいます。しかし雅のやせ細った身体を見て彼のことが気になった一条は、雅の家を訪ねることに。

そこで一条が目にしたのは荒れた部屋とヒートに苦しむ雅の姿……! 肋骨が浮き出るほど痩せた雅と、部屋に置かれた大量の薬、身体が苦しいのに独りで耐え抜くしかない雅……この痛ましすぎる描写に思わず目を覆いたくなってしまいました。快楽だけではなく苦しみに焦点を当てたヒート描写、咲本先生の筆力に感服です。

最初は敵意剥き出しだった雅ですが、Ωであるという理由で父親から人間扱いされてこなかった過去と、そのせいで生まれた歪みが明かされていきます。幸せになる方法も、幸せになっていいのかも分からない雅。抱えた傷とトラウマに涙が止まりません……! 張り詰めた雰囲気も警戒心も一条に向ける強い言葉も、すべて自分の抱えた傷と寂しさから身を守るためなんですよね……。

しかしそんな雅が晴斗によって心解かれ、少しずつ笑顔を見せたり、恐る恐るではありながらも一条から差し伸べられた手を取れるようになっていくのがたまりません! 氷が溶けていくような雅の変化、幸せを願わずにはいられません。

晴斗が持つ圧倒的すぎる光と救済


その細い身体では支えきれないほど重い過去を抱えた雅。そんな雅を救うのは? もちろん晴斗の存在ですよね! 『このはな』の魅力の1つとして、晴斗が持つ圧倒的な光があると筆者は強く感じています。

雅に強い言葉を吐かれながらも彼を放っておけず、根気強く向き合っていく晴斗。包丁を握ったこともないのに雅のためにご飯を作りに家まで通い、屈託のない笑顔を向けるところに思わずキュンとしてしまいます。時に暴走してしまう晴斗ですが、それも彼の真っすぐな優しさと、大切な人を守りたいという気持ちから来ているんですよね……。

雅には笑ってほしいと思って、慈しむように抱きしめて彼の手にキスをする晴斗が王子様すぎてドキドキしてしまいました。与えられた優しさの返し方が分からず身体を差し出そうとする雅ですが、晴斗は理性総動員で雅を優しく寝かしつけるのです。なんというスパダリ……。

1巻を通して傷を癒しながら結ばれていく2人が繊細に描かれていて、その優しさがじんわりと胸に染みます。なんと言っても一番泣けたのは雅の誕生日に指輪を渡して、「生まれてきてくれてありがとう」と言うシーン……! 大切にされ慣れていない雅に愛を向け続ける晴斗、雅を幸せにできる人は君しかいない(心の叫び)。

そしてついに初めて身体を繋げ、番になる2人。晴斗が雅のうなじを優しく噛むシーンはあまりにも愛で溢れていて前が見えなくなるほど泣きました。紆余曲折あって結ばれた2人、これからの道に幸多からんことを……。

 

 
作品詳細はこちら

 

無意識に抑えられる自立心……対等になりたい雅がもどかしい


儚く美しい青春を経て、結ばれた2人。そしてお待ちかねの蜜月編がスタートします♥ 晴斗の誕生日にはイチャイチャして甘い時間を過ごし、順風満帆……に見えた同棲生活でしたが、少しずつ生まれていくすれ違いに1巻とはまた違った苦しさを感じました。

大学に入学してから新たに友達ができ、交流を広げていく雅。しかし今まで「自分しかいなかった」雅を取り巻く環境の変化を見て、晴斗の中に独占欲が燻ぶり始め……? 雅を溺愛するあまり全方位へ敵意剥きだし&威嚇しまくりな晴斗の、無邪気な笑顔とのギャップにゾクゾクしてしまいました。そんな中酔って涙目な雅からの「晴斗」呼びと縋りつくようなハグ! あまりのかわいさと儚さにノックアウトされてしまいました。その後匂わされる熱い夜の香りも尊い……。

しかし「雅さえいればいい」と思う晴斗と、一方で晴斗に守られてばかりの関係に違和感を覚え始める雅。自立するためバイトや大学生活をがんばる雅ですが、過保護な晴斗に「無理するな」「俺がなんとかするし」と言われて不安が募っていきます。雅を案じての行動ですが、やや溺愛が不健全な方向に行き過ぎてしまい、雅の「対等になりたい」という気持ちを無意識に無視してしまっているんですよね。晴斗が雅以外とも番うことができるαだからこそ、自分だけを一途に想ってくれると信じきれないところが切なすぎる……。

そして溜め込んでいた感情が爆発し、泣きながら家を飛び出してしまう雅。番という関係になった2人ですが、これまでの守り守られるだけの関係では綻びが生まれてしまう……そんな雅の成長も感じさせるすれ違いに胸が痛くなりました。しかしこの一筋縄ではいかない等身大の苦しみと、その後2人で歩んでいく光が『このはな』の魅力ですよね!
 

浴衣姿の2人が美しすぎる……進み始める関係にキュン


すれ違ったまま迎えた旅行当日。重い足取りで気まずそうに目を逸らす雅と、言葉少なになりながらも端々に優しさを滲ませる晴斗ですが、2人で歩くうちに少しずつわだかまりが解れていっていることが伝わってきます。そして表紙にもなっている2人の浴衣姿が美しい&かわいい……。雅のヘアアレンジと和装で際立つ晴斗の男前っぷりに惚れ惚れしてしまいます。

そして最も美しかったのはもちろん花火のシーン! 2人とも花火ではなくお互いを見つめ、その表情に愛おしさとたまらない気持ちが表れています。台詞なしに表情と寄り添う後ろ姿だけで表現されたこのシーン。夜空に打ちあがる花火と相まってスローモーションのように感じられました。

寄り添いながら花火を見たあと、本音を吐露し合う2人。雅の「もう弱いままじゃ嫌だ」という涙と、2人で「一緒に」がんばりたいという気持ちにこちらの涙腺も刺激されてしまいました。本音を隠して強がっていた雅が泣きながらも気持ちを言葉にしていく姿……すれ違うことがあっても、これから2人で一緒に歩んでいく未来を感じてオタクは大感動でございます。結ばれた2人のハッピーエンドだけではなく、その先にある未熟さゆえのぶつかり合いや成長も描かれていて惹き込まれてしまいました。
 
そして何より2人を見守る晴斗パパ&ママの眼差しも温かい……。しかし2巻ラストでは少しずつ現実味を帯びてきた2人の未来と、そう簡単には払拭できない雅のトラウマが示唆されています。クライマックスに向けてどうなっていくのか!? 気になりすぎるラストでした。

 

 
作品詳細はこちら

 

家族に対する恐怖……トラウマとの決別へ

 

そして迎えた最終巻。番になった2人はついに「結婚」という未来へ……! どんどん表情が柔らかくなりかわいくなる雅と、独占欲のコントロールを覚え心なしか余裕が出始めた晴斗に成長を感じます♥ しかし歪んだ家庭で育った雅が家族という存在に対して抱く恐怖心……恋人を超えて「家族」という関係を作っていくうえでの葛藤が丁寧に描かれており、胸が締め付けられました。

2巻ラストでも示唆されていた雅の弟・大和の存在。1巻では雅に辛く当たる描写がありましたが、それもあの歪んだ家で「αとして」の重圧を背負っていたからなんですよね……。繊細な彼らのバックグラウンドと、何を言われても兄らしく優しく接する雅にまた涙腺が崩壊しかけました(泣)。

「あの家」しか知らないためどれだけ考えても家族について答えが出せず、自分の親が晴斗や晴斗の家族を傷つけてしまうことが怖い雅。しかしそんな雅に「直接雅の両親と会って話をつけてくる」と宣言する晴斗! 未熟なところも多かった晴斗が、真剣に雅との将来を見据えての覚悟が伝わってきます。これが令和のスパダリ……本当に大学生ですか?

晴斗を前にしても顔色1つ変えず冷たい姿勢を貫く雅の父に、「もう雅とは関わらないでほしい」とはっきり告げる晴斗。シリーズを通して1つのテーマになっていた雅のトラウマとの「決別」が感じられる瞬間でもありました。目を逸らしたくなる現実でもきちんと向き合う晴斗だからこそ、雅も少しずつ前に進めていけたのかなと思っています。

そして帰ってきた晴斗と好物のカレーを食べながら、顔を赤らめて「お願いします……」と晴斗と家族になりたいという気持ちを告げる雅! ぎゅっと閉じた目に緊張が漂っていて、たくさん悩んで決めた答えだということが伝わってきます。そしてそんな雅に喜びと感動と色んな気持ちが溢れていそうに顔を覆う晴斗。君たちもう一生一緒に幸せでいてください。

プロポーズが尊すぎるッ! 最後まで2人一緒♥

 
さて、3巻最大の見どころといえばやはり、ドキドキのプロポーズですよね♥ ロマンチスト(?)な晴斗の壮大なプロポーズ計画にニヤニヤしてしまいます。街中やドラマでプロポーズや結婚を匂わせる場面に遭遇するたびドギマギしてしまう晴斗と、そんな晴斗のドキドキを全て察する雅、全部微笑ましい。

プロポーズの方法に悩みに悩んだ末、雅に場所はどこが良いか聞く晴斗。プロポーズの場所を2人で決める、というのも不思議ですが、全部「2人一緒に」やってこそですよね! 日々の幸せに感謝……。

そして夜景が綺麗なお店で2人きり、花束を差し出しながら「俺と結婚してください」とプロポーズする晴斗♥ 真剣な眼差しに心臓を射貫かれてしまいました。そして微笑みながら受け入れる雅が2ページに渡って豪華に描かれていて、幸せを嚙みしめてしまいました……。額縁に入れて飾って毎日拝みたい。

様々な過去のトラウマも困難も乗り越えて、ずっと手を離さず一緒に歩んできた2人。これからぶつかることもあると思いますが、それでも家族として寄り添いながら歩んでいくという希望に溢れた未来に大感動です! この感動のフィナーレを見届けることができてよかった……。
 
******************************
 
運命的な2人の出会いと蜜月、そして未来までを描いた究極のエモーショナル・オメガバース。全3巻を通して2人の愛が繊細に描かれていてずっと涙が止まりませんでした。完結は名残惜しいですが、2人の堂々たる幸せな未来まで見ることができて幸せです! 2人のさらなる幸せを陰ながら祈っております(大号泣)。
 
皆さまもお気に入りのシーンや「ここに泣いた!」という場面がありましたらコメントにて布教もお待ちしております♥
 

この手を離さないで 3』作:咲本﨑

 

 
作品詳細はこちら

 

STORY
「家族が2人の安心できる場所になればいい」
穏やかで甘い同棲生活を送る晴斗と雅は番同士。
実家への挨拶も済ませ、
晴斗が思い浮かべるのは<結婚>という未来だった。
しかし、Ωとして生まれ家族に捨てられた雅にとって
その選択が幸福なものなのかと悩む晴斗は、
素直な気持ちをなかなか伝えられずにいて――。
《世話焼きα×愛を知らないΩ》
繊細でうつくしい究極の運命愛、
ついに完結!

 

関連作家・声優

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP