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年下ハイスぺ×隙のない堅物が“癖”すぎた…中華BL『病案本』を激推ししたい

2024/07/29 21:00

「絶対に好きじゃない」はずなのに暴走する想いを止められない♥

 

 
魔道祖師』『天官賜福』をはじめ、日本でもビッグウェーブを巻き起こしている中華BL。『クズ悪役の自己救済システム』がアニメ化されたり、大人気の小説が日本でも翻訳されたりと、次々に与えられる供給に天国のような日々を感じております……。

筆者も中華BLにドハマりしてしまい、日本語版をすべて読みつくしてしまったので、原文で作品を次々に探しては読み漁る生活を過ごすようになってしまいました(限界)。


そこで筆者が激推ししたいのが、日本でも単行本発売が決定している『病案本』! 待ちきれない筆者は中国語で全て読んでしまったのですが、性癖が100個くらい開拓されました。
ということで、一足お先に本作の魅力をご紹介! ド沼作品なので、ぜひハマってください……(拝)。

◆目次◆
1.キャラクター・あらすじ紹介
2.一度入ったら抜け出せない沼落ちポイント
3.『には』が好きな方にも読んでほしい!肉まん先生が送る至高のサスペンスラブ

 

 

 

まずは、本作のあらすじとキャラクターを紹介。

STORY
巨大製薬会社の御曹司である19歳の賀予(ハーユー)は、世界に4人しか患者がいない特殊な精神病を患っている。彼が幼少の頃、賀予専属の医師として賀家に雇われていたのは13歳年上の謝清呈(シエチンチョン)。謝清呈の妹、謝雪(シエシュエ)が滬州(こしゅう)大学芸術学部で教鞭をとることを知り、賀予は中国に戻り、滬州大学に入学した。32歳になった謝清呈とは顔を合わせたくなかった賀予だが、謝雪の寮で数年ぶりの再会を果たす。何かと反発し合う二人だが、とある事件を契機にかつての医師と患者としての関係性を意識していく。新たな事件に巻き込まれる二人だったが、19年前の謝兄妹の両親の交通事故死の真相に迫り……。

 

今回は、病案本に登場するキャラクターの中から、特に重要な人物を4人選んで紹介していきます!

賀予
主人公の一人。沪州でも有名な賀製薬の御曹司。本編開始当時は19歳、身長は189cm。容姿端麗、頭脳明晰で大抵のことはそつなくこなすが料理は苦手。本編開始時は沪州大学芸術学部演出科の1年生(19歳)。幼少期から世界に4件しか発症例のない「精神的エボラ」という非常に珍しい精神病に罹患している。この病気のため他人から頭のおかしいやつだと思われないように、成長した今も社会に溶け込むために日々精神病患者であることを隠し、優秀かつ無害な人間の演技をし続けている。

謝清呈
もう一人の主人公。本編開始当時は32歳、身長180cm。容姿端麗、頭脳明晰ではあるが家父長的思考と言動のせいで冷徹な印象を持たれやすく、賀予からは良く思われていない。肉体的・精神的にも非常に頑強。21歳の時に賀予の父に招かれ、賀予の主治医となり数年間賀家に出入りすることになる。両親は事故で他界しており、その当時は未成年で、まだ幼児だった謝雪を近所に住む両親の知人女性の助けを借りながら育ててきた。とある事情で賀予の主治医の職を辞した後、大学教授となる。

謝雪
謝清呈の妹で沪州大学芸術学部演出科の新米講師。本編開始当時の年齢は24歳。容姿は謝清呈と同様の桃花眼をもつ美しい女性で、友好関係も広く溌溂としているが、ずぼらな性格で部屋の中はいつも散らかっている。兄である謝清呈のことを尊敬しており、彼の手料理が大好物である。

陳慢
現役の警察官で、本名は「陳衍」。何をするにも速過ぎて落ち着きがないため、家族から「もう少し静かにして欲しい」という意味を込めて陳慢と呼ばれている。謝清呈の両親の部下だった兄の陳黎生が行方不明になり、落ち込んでいたところを謝清呈に慰められ、それ以降慕うようになる。






先が読めない重厚なミステリー

 

まず本作の魅力は、なんといっても先の読めないスリリングな展開! 重厚かつ予想ができないストーリーで、「なんで!?」と「次はどうなるの!?」と次から次へと巻き起こる謎に終始ワクワクが止まりません!
また、様々な想いや欲望が絡まったシナリオも見どころ。人間なら誰しもが持っているであろうダークな部分が繊細かつ詳細に言語化されており、先の展開はもちろん、主人公2人の行く末からも目が離せません……!

ハイスぺ攻めの無意識なヤキモチと独占欲

 

物語の最初では、恋愛対象どころかそもそもあまり仲が良くなかった賀予と謝清呈。しかし、ハイスぺ攻めである賀予が、好きではないはずの謝清呈の言動1つ1つに振り回されていく姿がもう、かわいくて……(語彙力0)。切なくなると同時に、「いや絶対好きじゃん!!」と思わずツッコミたくなる衝動に駆られます。ただ、この鈍い恋にもがいている姿がなんとも愛おしいんです♥

受け視点の物語が比較的多い中華BLですが、本作は攻め視点で描かれているのも特徴的。攻め視点だからこそ、受けへの感情に振り回される姿をしっかり堪能できるのがたまらんです!

たくましすぎる男前が受けになる趣深さ

 

そんな攻めのギャップもさることながら、受けのギャップも悶絶級。筆者の性癖の扉が開け放されました。

これは正直、本作を読み終えたあとに「どうしてこの素晴らしさにもっと早く気が付かなかったんだろう……」という悔しさがこみあげてくるほど。作品を読みはじめた当初は、受けである謝清呈が逞しすぎてあまりにも「受け要素」がなかったため、何度もキャラクター紹介を読んでは本当に受けなのか確認してしまいました……。
だからこそ、攻めに「敵わない」部分が垣間見えたときのギャップが至高!!! この「受け要素がない受けが組み敷かれる瞬間」でしか得られない栄養があること知ってしまいました……♥ まだこの素晴らしさを味わっていない方には、ぜひ味わっていただきたいです。飛ぶぞ。

 
先日、約300章強ほどある『二哈和他的白猫師尊』(通称『には』)を一気に読み終えた筆者。「まだまだ中華BLが足りねえ!」と衝動に駆られた筆者は、そのまま肉包不吃肉先生(通称肉まん先生)のもう一つの代表作である『病案本』へ着手し、こちらも約2週間足らずで一気に読み終えてしまいました!

物語序盤では、賀予と謝清呈の仲は決して良いと言える関係ではなく、2人の距離はが3歩進んでは2歩下がる状態。作品を読み進めながら「この2人は本当にくっつくのか……?」と不安になってしまうほどです。

しかし! そんな険悪な関係性からだんだんと移り変わる心情や、恋愛関係が匂ってくる描写の数々に「萌え」があることに気付いてからは……もう沼でした♥ 特に攻めである賀予の自分の感情を絶対に認めたくない気持ちと、自分ではどうしようもない制御の効かない好きという感情の間で葛藤が実に生々しく描かれており、とてもリアルで見ているこっち側にまで彼の熱が伝わってくるよう。


筆者の新たな扉を開いてくれた『病案本』、気になった方は是非読んでみてください!!きっと皆さんの新しい扉も開かれるはずです!!!

***********

いかがでしたか?
『病案本』は肉包不吃肉先生が手掛ける現代設定のBL。「これまで気になってたけどなんとなく敷居が高い……」と思っている方も、ぜひ手にとってみてくださいね♥
電子ストアでは日本語単話版も配信されているので要チェックです!

ちるちるの公式YouTubeチャンネルにて筆者がこれまでに見た中華BLの感想を語った動画もたくさんアップされています! 気になった方は是非チェックしてみてください♥


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コメント1

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匿名1番さん(1/1)

まだ単話しか出てないんですよねー
まとまるのをずっと待ってます!

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