BLニュース

「スパダリ」はもはやBL用語じゃない！

現代の日本人女性が結婚相手に求める条件、皆さまはご存知でしょうか？ 「価値観が合う」「安定した収入」「家事、育児の適性」などの声が多く挙がり、容姿やプロポーションに関する意見がほとんど出なかったのが驚きです……。足が速い・顔が良い、そんな男子がモテていたティーン時代は終わりをつげ、「スパダリ」がめきめきと頭角を現してきています！

散々可哀想な経験をしてきた受けが、スパダリの包容力によって本来の明るさを取り戻していく過程……。これこそが至高なのです！！！（クソデカボイス）

そこで今回はBL界における「スパダリ」の言動を大紹介！ スパダリ言動がたっぷり堪能できる作品も併せて紹介していますので、気になるムーブがございましたらぜひチェックしてみてください♪

◆スパダリパワームーブ◆
1．ヒート中、辛い思いをしているΩを甲斐甲斐しくお世話してあげる
2．溢れ出る受けへの独占欲←本人は隠せているつもり
3．仕事も家事も子育てもできる完璧超人
4．「俺に惚れるなよ……？」と言わんばかりの圧倒的自信
5. 「ちゃんと気持ちいい？」行為中気遣いの鬼になる

1．ヒート中、辛い思いをしているΩを甲斐甲斐しくお世話してあげる

まずはオメガバース作品におけるスパダリです！
約3ヶ月に1度の頻度で起こる、強いフェロモンを撒き散らすヒート。期間中はアルファやベータに見境なく欲情して、発情と繁殖以外は何もできなくなってしまうことが特徴です。抑制剤を服用し、相手も自分も守ることがマナーとされていますが、時には抑制剤を切らしていたり副作用が出てしまうことも……。

そんな受けのピンチに颯爽と登場するのがスパダリ攻め！ 襲ってしまいたくなる気持ちを抑えながら、献身に身の回りの世話をしてあげるなんて惚れてまうやろ……♥

オメガバース設定以外でも、受けが風邪をこじらせたときに看病してくれる攻めなんてなんぼあってもいいですからね！ 風邪が移るのもいとわずイチャイチャおっぱじめてしまうのもヨシ！

♦Ωに付きっきりでお世話するスパダリ作品

『この手を離さないで』作：咲本﨑

あらすじ

とある問題を起こし、αのエリート校から一般校へ転校してきた晴斗。季節はずれの転校生に色めき立つ教室で１人だけなぜか当たりが強い、生徒会長の雅と出会う。まるで正反対な性格と境遇の２人は、反発しながらも強く惹かれあい次第にお互いの心の奥へと踏み込んでいく。しかし、晴斗のフェロモンにあらがえない雅の身体は、やがてコントロールがきかなくなっていき――。未熟で、痛くて、壊れそうなーー美しき青春の日々。

2．溢れ出る受けへの独占欲←本人は隠せているつもり

【神がスパダリ男子を作るとき】
陽だまりのような包容力と、圧倒的経済力と、あとは受けへの独占欲を少しだけ……あっ、入れ過ぎた。

という具合に受けへの執着心マシマシなスパダリ攻めもたまらない！
スパダリ検定なら受けへの独占欲は必修科目です♥ 特に、溢れ出る独占欲を必死で隠している姿に拍手喝采！ あわよくばなんですけど隠している独占欲がバレて受けちゃんにヨシヨシされているところ、見せてもらえたりしませんか……？ （強欲）

とはいえ独占欲それすなわち恋人への愛情バロメーターですから、受けが幸せなら全てOKです♥ スパダリ攻めくんたちは受けへ激重感情を抱いていて欲しい。それでは独占欲に悩むスパダリ彼氏への言葉、皆さんご唱和ください。せーの

「「「こじらせてやんのーーー！！！」」」

♦独占欲激重なスパダリ作品

『今夜、君と眠りたい』作：滝端

あらすじ
部下に慕われ完璧と揶揄されるほど仕事のできるサラリーマン・門崎。門崎には誰にも言えない、忘れられない夜があった…それは、五年前に関係を持った男娼・ナギと過ごした濃厚な日々。しかしそれも終わったことだったが……海外赴任から帰ってきた門崎は、社内でナギそっくりな二神という部下と出会い――。止まっていた時間が動き出す、滝端が描くセンシティブラブ!

3．仕事も家事も子育てもできる完璧超人

令和のスパダリたるもの、家事・子育てスキルは必要不可欠！ 外ではバリバリ働いてるスパダリ攻めも、家に帰れば子どもと受けにデレデレで……♥ 平凡とも思われるハートフルな日常にこそスパダリは存在するのです！ 「エリートなシゴデキかつ、家事・育児も出来なきゃいけないなんて条件厳しすぎでは……？」と思ったそこのあなた。ノンノンノン！ 理想は高くあってこそのスパダリですから！

そして！ 離婚や死別を経験している受けが一歩踏み出せずにいるところを、スパダリ攻めのでっかい愛で丸ごと受け止めてあげる……。筆者はそんな関係性が大好物なんです♥ 同士求む……！ 恋愛に対して積極的になれなかった受けが、幸せそうに笑えているのを見るとなんだかこっちまで涙腺がッ……。スパダリ攻め……ありがとう……！

♦生活力カンストのスパダリ作品

『お父さんをボクにくださいっ』作：木下けい子

あらすじ
息子と二人、穏やかな生活を送っていたエリートサラリーマンの弓原。そんなある日、保育士の山田に「俺をお婿さんにもらってください!」と熱烈な告白をされる。最初は冗談で流していた弓原だけど、どうやら山田は本気のよう。明るくて優しくて、年下だけど一途な山田。だけど、離婚を経験した弓原はまだ恋に積極的になれない。それでも、山田との時間に掴みどころのない甘い気持ちも抱いていて…?

4．「俺に惚れるなよ……？」と言わんばかりの圧倒的自信

容姿も能力も国宝級のスパダリたち。そんな彼らが己に誇りを持っているのは言うまでもありません！ しかし攻めの自尊心はときにカプ内喧嘩の火種になってしまうことも……。受けに叱られてしょぼくれているスパダリは大型犬みたいな可愛さがあってグッときます…♥

そしてそしてこちらは完全に筆者の偏見ですが、自信のあるスパダリたちは9割9分ジムに通っています。マッチョです。筋肉イズザベスト！！！ それもこれも全部、受けにカッコいいと思われたいっていう不純な動機なのでしょう？？？

一見鼻に付くような圧倒的自信も、受けの予想だにしない行動によって揺るいでしまう描写が美味しすぎるんですよね……！ 受けの尻に引かれているスパダリにバンザイ！

♦自信たっぷりなマッチョスパダリ作品

『ベッドイン・ルール』作：藤河るり

あらすじ
新人俳優の史音は、容姿・実力ともにトップの国際的人気俳優・エドの相手役に大抜擢される。期待に胸膨らませるが、紳士と噂のエドは、実は嫌味な奴だった！それなのに、演技のために同居することが決定してしまい…!?同居のルールは「エドに惚れないこと」。だけど、本当の恋人のようにキスやハグをして一緒のベッドで眠ったり、トップ俳優としてストイックなまでに努力するエドを知ると、愛しいと思う感情が芽生えていき――。

5．「ちゃんと気持ちいい？」行為中気遣いの鬼になる

最後は皆様お待ちかね、情事中のスパダリムーブです！
どれだけ喧嘩ップルでも、どれだけ溢れる欲をぶつけてしまいたくても、スパダリ攻めたるもの受けを気持ちよくさせるために奮闘することでしょう。受けにとって痛いことや怖いことはもってのほか。気持ち良くなってもらうことこそがスパダリたちの快楽なのです！

とはいえスパダリ達でも受けの気持ちを100％理解することは難しいご様子。「ちゃんと気持ち良くなってる？」と何度も確認する姿が健気すぎる……。好き……。そんなスパダリくんはきっと行為が終わった後も手厚いフォローをしてくれることでしょう♥ パートナーがスパダリだと、えちなことに奥手だった受けも積極的になっちゃうんですよね！ たまらない！！！

♦行為中の受けをデロデロに甘やかしてあげるスパダリ作品

『跪いて愛を問う』作：山田ノノノ

あらすじ
「人を支配したい」Dom（ドム）と「支配されたい」Sub（サブ）、「第二の性」を持つ人が存在する世界。生活のためSub専用クラブでキャストとして働く正己は、転校生の悠生にSubだと指摘され命令（コマンド）された瞬間……!?　魂と本能で求め合うDom/Subユニバース！

******

以上、スパダリの言動大紹介でした！ いかがでしたでしょうか？

現代において需要が高まりまくりの「スパダリ」。一見何でもできる完璧超人のようにも見えますが、そんな彼らの弱い姿を目にすると心拍数が跳ね上がってしまいますね……！

これからもたくさんのスパダリが誕生し、可哀想可愛い受けを救ってくれることを心待ちにしましょう♪