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“声”で伝わる激熱な想いに感動…完全オリジナルBL朗読劇『アオハルパレット』レポ♥

2024/06/14 12:00

聴いて!観て!熱量を体感できる!新たなBLの世界

 

 

2024年5月17日~18日に浅草九劇で開催された、オリジナルBL朗読劇『アオハルパレット。こちらの公演に、なんとちるちる編集部もお邪魔してきました~~~!!

生徒×教師の物語が描かれるEp.1では増島拓実さん、富永盛也さんが出演。また、幼馴染×幼馴染の物語であるEp.2では長谷川翔さん、鈴木康介さんが出演!
Ep.1とEp.2を通して、一つの世界の下に広がる甘酸っぱいアオハルを存分に堪能させていただきました。

耳でキュンとして、目で俳優さんのビジュアルで惚れ、肌で熱量を感じられる公演、そして盛り上がったアフタートークから見所をピックアップした、全力レポートをお届けします!

 

◆目次◆
1.イケない恋が走り出す……Ep.1 生徒×教師
2.本来の自分らしさとは……Ep.2 幼馴染×幼馴染

 

 


あらすじ

 

高校3年生で生徒会副会長の一ノ瀬翔琉(演:増島拓実さん)は、地学の教師である来栖航平(演:富永盛也さん)のだらしなく、やる気のない態度にいつもイライラし、会うたびについ一言声をかけてしまう日々を送っていた。

 

ある日、一ノ瀬は理科準備室にいる来栖に、いつものように小言を言おうとすると、「ったく、お前さぁ……ちょっとうるさい」と唇を重ねて口をふさがれてしまう。からかうつもりだった来栖だったが、このキスをきっかけに恋に目覚めた一ノ瀬のまっすぐさに絆され理科準備室で一緒に過ごす時間が当たり前になっていった。近づきすぎていた距離感に教師である立場から素直になれずにいた来栖は一ノ瀬を避けるようになるが、一ノ瀬は来栖の家を訪れ、想いを弾けさせてキスをする。その熱を帯びたまま2人は互いの身体に触れ合っていく……。イケない関係だとは理解していてもキスの快楽に身を任せていた2人を他の教師に盗撮されてしまい……お互いの気持ちをやっと認めはじめた2人の未来の行く末は?


魅力的なキャラクターと甘酸っぱいキスシーンにキュン



爽やかなピアノの音色に合わせて颯爽と登場したお2人。まずは増島拓実さん演じる一ノ瀬翔琉の語りから始まったのですが、まさに真面目・かわいい・まっすぐ! という受けとしてのポテンシャル120%なキャラクター作りに心を掴まれました。さらに、富永盛也さん演じる来栖航平は、気怠い雰囲気を持ちつつも、魅力が溢れていて周りの人間がほっておけない、そんな罪な大人教師を見事に演じます!

2人が理科準備室で初めてキスするシーンでは、来栖航平(富永盛也さん)が立ち上がり、実際に一ノ瀬翔琉(増島拓実さん)のところまで顔を近づけ頭を重ねて……。なんと、台詞に加えて大切なシーンではモーションがついているんです! え!? いいんですか!?喉の奥からせりあがってくる興奮をぐっとこらえながら、その美しい情景に筆者の目は釘付けになっていました……。
 

好きという感情に出会う




キスをきっかけに理科準備室でお互いを語り合い、理解を深めあっていく2人。そんな中でで一ノ瀬が来栖を意識し始めるきっかけになった出来事を語ります。それは地学のテストで「なぜ夏に天の川が美しく見えるのか」という問いに「天の川だって全員に美しく見えるわけじゃない」と答えた一ノ瀬に対して、来栖はバツをつけることに加えて「確かに。」と書き加えていた……というもの。一ノ瀬はからかわれていたように感じつつも、この言葉が心に残って来栖と関わるようになったと話します。他の人にとって些細な出来事でも、誰かにとっては人を好きになる一歩になる、青春のエピソードが繊細に描かれてました。

2人の交流が深まっていくと同時に来栖は自分の心の中で一ノ瀬の存在が大きくなっていることに焦りを感じるようになります。そんなある日、一ノ瀬は早起きして来栖の分もお弁当を作ってきた一ノ瀬を拒んでしまいます。しかし諦めきれない一ノ瀬は来栖の自宅まで会いに行き、キスをします。その勢いのままお互いの身体に触れ合うシーンはまさに濃厚の一言でした……。描写の細やかさと演じるお2方の高揚がマッチして、脳が痺れますッッ!


想いが通じ合ったように思えた2人でしたが理科準備室でキスをしているところを他の教師に盗撮されてしまい、来栖は学校を辞め、一ノ瀬と会うことを禁じられてしまいます。生徒たちからの白い目が向けられている中、学校を去ろうとする来栖は「天の川だって全員に美しく見えるわけじゃないんだよな!」と一つの教室に向かって叫びます。2人だけにしか理解の出来ない別れの言葉、この悲痛な叫びは会場にも響き渡り、心がギュッと締め付けられます。そんな来栖の叫びに一ノ瀬は答えることができず、2人は離れ離れに……。

季節が進み、別々の人生を歩み始めていた2人でしたが、一ノ瀬は来栖に理科準備室で聞いた過去の話をもとに、ルールを破って会いに行きます。無事再会を果たし、ハッピーエンドを迎えた2人に筆者の表情筋は緩みまくりでした。報われてよかった(泣)。

アフタートーク


増島さんと富永さんともに、「言葉だけで伝える難しさ」を吐露。しかし、「(朗読劇に挑戦することが)楽しかった!」とお互いにこぼす姿に希望の光が刺しているように筆者はみえました……。

そしてさらに、サイン入り台本をかけたじゃんけん大会・ご出演のお2人を好きなだけシャッターに納められる有難い撮影会が開催され、和やかに終演を迎えました。

 





あらすじ


高校2年生で写真部の神谷歩(演:鈴木康介さん)は陰キャとして目立たないように生きつつ、幼馴染のテニス部のエースで人気者である南条太我(演:長谷川翔さん)の姿を遠くから写真に納めていた。神谷のパソコンの隠し写真フォルダには南条の写真ばかり。そして「好き」という気持ちも隠していた。また、南条も母親の彼氏に性的に迫られていることを自分だけが我慢をすればいいと想い、隠していた。

ある日、他の男子生徒が南条が男性に抱きしめられて、キスしている写真を学校に張り出してしまう。その写真は隣の家に住んでいる神谷が撮影したものでパソコンの隠しフォルダから他の男子生徒に盗まれてしまっていたのだ。南条は神谷を問い詰め、突き放してしまう。

神谷はトラウマからシャッターを押せない日々を送っていた。南条はこの事件がきっかけで母親に全てを打ち明けることができ、2人で人生をやり直すために引っ越しをすることに。

2人の距離が空いたまま数日が経ち、南条が他の男子生徒に「ホモ」という言葉で突っかかれたことで神谷の隠していた想いが爆発し……

秘密を抱えた2人に事件が......





舞台上に登場したお2人は台本を開く前にまず、お互いの目を見合わせて頷くところからスタートしたEp.2。お2人の息のぴったりさに、冒頭から胸が熱くなります……!

まずは鈴木康介さん演じる神谷歩の語りからスタート。声の音の繊細さ、優しさがまさにキャラクターの人間性を表していて一気にキャラクターの解像度が鮮明になりました。そして長谷川翔さん演じる南条太我は、みんなの前では人気者でいる、爽やかな高校生のようで本当は秘密を抱えている悩ましい二面性を見事に演じておりました!

神谷を幼馴染として信頼している南条は、母親の彼氏に性的に迫られていることを打ち明けます。しかし、南条に幼いころから片思いをしている神谷は、母親の彼氏に自分自身を投影してしまい……。自分の気持ちをどんどん内に秘めてしまう神谷の切なさに胸が締め付けられます。

後日追い打ちをかけるように、南条と母親の彼氏とのキスを偶然目撃してしまった神谷。その様子をつい写真に納めてしまい、それが流出する事態に……。

衝突と激白


写真をばらまいた他の男子生徒が「ホモ」と南条をなじったことをきっかけに、今まで空気のように生きてきた神谷から「僕がホモなんだよ! わりーかよ!」と魂の叫びが! そして南条に対し「僕が好きなのは君なんだ!」と自分の隠していた想いを爆発させます。このシーンの台詞の熱量がすさまじく、ぐっと目頭を抑えました……。

秘められた想いを伝え、心を通わせ合う神谷と南条の何と美しいことか……。声だけの演技にもかかわらず、2人の秘密基地で語り合う様子、関係が変化していく様子がまざまざと脳内で映像化されました。しばらく余韻で立ち上がれなくなってしまった筆者です。

アフタートーク


アフタートークでは、鈴木さんの「どうでしたか?」という観客への問いかけからスタート。
鈴木さんは「役作りは難しかったけれど、太我が助けてくれた、ありがとう」と激エモトークを語ってくださりました。また、サイン入り台本をかけたじゃんけん大会では当選者に役者さんが台本を手渡しするため舞台から降りてきてくださり、距離の近さに観客席からざわめきが起きる一幕も。撮影会も開催され、大盛況で終演を迎えました。


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Ep.1とEp.2は同じ高校が舞台で、Ep.2には来栖先生が登場するというEp.1を観劇していた人にはたまらない演出も!

役者さんとの距離感の近さも相まって、臨場感マシマシで展開された朗読劇。今後もぜひ開催を希望いたします!!!


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