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モテ男なかぐや姫、男色文学…日本文学をリメイクしたBL作品3選

2024/05/15 18:00

男2人の絆とドロドロした感情がたまらないッ♥

 

 

皆さんは、学校の読書感想文を執筆するとき「日本文学がBLだったら読書が捗るのになぁ」と思ったことはありませんか?

これまでも匂い系の作品を紹介してきましたが、今回は一味違います。男色や男女の恋愛を描いた日本文学をBL漫画、BL小説としてリメイクした作品をご紹介します!!

 

 
 

 

BL古典セレクション1 竹取物語 伊勢物語』               訳:雪舟えま イラスト:ヤマシタトモコ

 

 

STORY
古典作品の性別を変え、ボーイズラブ化したポップな現代語訳シリーズ第一弾。誰もが知っているはずの『竹取物語』と『伊勢物語』が、唯一無二の言語感覚でロマンチックな世界を描く作家の雪舟えまによって、全く新しい物語として鮮やかに動き出す。

竹から生まれた絶世の美少年・かぐや彦が、貴公子たちや帝の求婚をしりぞけて、惜しまれつつも天に昇ってゆく竹取物語。
数々の男たちと歌を詠み合い枕を交わす稀代のプレイボーイ歌人・在原業平の元服から終焉までを、一代記風の歌物語として描く伊勢物語。

はじめての古典、はじめてのBLにも最適な一冊。

 

『竹取物語』というタイトル、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?『かぐや姫』の元ネタとなった筆者不明の作品です。
「この作品のどこにBL要素が……?」と思いますが、なんと、本作ではかぐや姫が「かぐや彦」になっています! しかも翁と媼も男性です。

2人の父親に育てられた美少年・かぐや彦は何人もの男から求婚されるモテ男。今まで、振られたことがない帝も振り回される絶世の美男子ですが、月に帰らないといけないがゆえに、言い寄ってくる男たちを冷たくあしらい……。

 

大胆な性別のアレンジはあるものの、ほとんど原作の現代語訳としてリメイクされています。他にもこちらのシリーズでは『古事記』『伊勢物語』など有名な日本古典文学が数々現代語訳&BL小説化されているので、古典文学の勉強にもおすすめです!

 

 

男色大鑑ー武士編ー』原作:井原西鶴

 

 

STORY                               井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集が今、BL漫画として現代に蘇る。本武士編では、 面目や意気地のためには、命を捨てて顧みない武士たちの悲壮な恋を描く。一人の美しい若衆をめぐって、朋輩の武士たちが恋のさや当て。殿様が寵愛する美童に、家臣が決死の横恋慕。 恋の道を貫くために、命をかけて愛し合う、男たちの生き様をご覧あれ!!

 
主に戦国時代から江戸時代にかけて行われた、男性同士が兄弟としての契りを交わす「衆道」。井原西鶴は衆道を短編集のような形で書きあげました。『男色大鑑』はフィクションではありますが、その時代の世俗が表れた作品です。

例えば、自分の愛する人を失ったから後を追って切腹する美少年や想い人を健気に待ち続ける少年を描いた物語。子供から大人に変わるわずかな期間を、恋した男に捧げるけなげさと、はかなさが胸に迫ります! 他にも、いい年した男が一目ぼれした少年に自分の命を削ってまで身を捧げる狂気的なストーカーの物語、老いても共に暮らし続ける男性2人の物語など、癖に刺さる&魅力的な作品がたくさん収録されていますよ♥


原作には濃厚な描写はあるものの、直接的な性描写はありません。が、やっぱり、BLの醍醐味濡れ場はほしいですよね! 安心してください、このリメイク版にはあります! 和服だからこそ、はだけた着物からチラ見えする肌のエロさにぜひ刮目ください♥

一編ずつ作家が異なるアンソロジー形式なので、様々な絵柄を楽しめるところも魅力です!
 

 

痴人の愛』原作:谷崎潤一郎 作:北野きょう

 

 

STORY
踏みにじられ 縋り付いて 狂愛に満たされる
ドM文学をBL新構築コミカライズ化!

サラリーマンの譲治は、ある日ほのかに想いを寄せるカフェ店員・直巳が進学費用で困っていることを知る。親切心から援助を申し出た譲治だが、直巳からは「結婚でもしたら中断される援助はいらない」と断られてしまう。そこで譲治は直巳の信頼を得ようと『家族』になることを提案し、二人は同居を始めたのだった。しかし部屋の中の無防備な直巳の姿に欲情し関係を持ってしまった譲治は、その日を境に直巳の性への奔放さに翻弄され始めてーー…。

 

直巳の大学進学費用を援助することから始まる2人の「家族ごっこ」生活。譲治の背中に乗って「馬だ~」という直巳、直巳の脚をぺろぺろと舐めまわす譲治。2人の関係性はいつからか歪んでいき……。
 
女性の脚フェチであることが分かる作品を残したことで有名な谷崎潤一郎。『痴人の愛』もそのうちの一冊ですが、こちらのリメイク版でもそのこだわりがリスペクトされています。
 
倫理観から完全に解き放たれた2人を見ているうちに、筆者は何が正しいのか分からなくなってしまいました。はじめは大人(譲治)とその庇護下にある子ども(直巳)という関係性であったのにも関わらず、いつの間にか女王と従順な奴隷のような関係に変化していく2人。直巳は「こんなのただのスポーツ」「気持ちがなければ浮気じゃない」と色んな男と寝ている一方で、譲治は初恋の相手直巳にますます依存してしまいます。
 
「もっといい子になる…それだけで戻ってくるんだ」
「私のすべてをあげてしまおう」

 
直巳が本当に好きなのは自分だけと妄信しきっている譲治の異様な雰囲気。だんだんと真面目で堅実なサラリーマンとは人が変わったようになってしまい……。ハッピーエンドとは言い難い独特な終わり方が、近代文学のほの暗い雰囲気を醸し出しています!

 

*******

いかがでしたか? 「日本文学」と聞くと、なんとなく堅苦しいイメージを抱きがちですが、BL化されていれば手を出しやすいのではないでしょうか? 原作と比較しながら読むのも、新たな発見がありそうですね!

 

気になる作品はぜひチェックしてみてください♥

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