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愛し合うと死ぬ!?オメガバースに続く○○バースまとめ
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2024/03/30 18:00
2024/08/23 16:00
「好きなBLは?」と聞かれた時、正直に答えて引かれないか不安になった経験、ありませんか?
「めちゃくちゃ刺さるんだけどちょっと人には勧めにくいな~」「このプレイが好きだけど特殊でちょっと言いにくい」とか。そんな経験ありませんか? 私です……。
そこで今回は、背徳的な性癖とそれに合わせたオススメ作品を背徳度別にご紹介!
倒錯的なシチュエーションや、痛々しい描写が刺さる闇のBLオタクの皆さまに、新たな性癖の扉を開くことが出来れば嬉しいです♥
◆目次◆
分泌物性愛
マゾヒズム
ペドフェリア
恐怖性愛・自己暗殺性愛
カニバリズム
分泌物性愛とは、汗や唾などの分泌物に対して性的興奮を得る性癖のことを指します。
汗も滴るイイ男にキュン♥ とするのではなく、滴っている汗にキュン♥ とするんですね。
分泌物と一口に言っても人間60パーセントが水ですから、興奮する分泌物も様々ですし、楽しみ方も体液を保存したり舐めたりとバリエーション豊か。
BLヲタク的には首筋に走る汗や、たらりと垂れる鼻血なんかをぺろりと一舐めする仕草にグッとしてしまいます。
背徳度★★★☆☆
舐めさせて"
分泌物性愛のストーカー×弱みを握られた推し活中男子
唾液を飲まれ
汗をすすられ
えっちで愛のあふれた
学園ライフ
狂気を感じるほどの溺愛BL
学園イチのイケメンモテ男・オージに恋する水瀬(みなせ)。周囲にバレないように、オージを隠し撮りし、ひっそりと推し活を堪能していた。
しかしヒミツの恋心を、オージの弟・千道 千墨(せんどう ちすみ)に知られてしまう。
バラさない代わりに「唾液」を差し出すよう脅されるハメに…!
水瀬が千墨の兄に恋をしていることが千墨にバレることから始まるこの話。
千墨はそれを利用し、水瀬に身体を差し出せと要求する……のではなく、唾液を要求するといったなんとも奇妙な関係が始まります。
数多の唾液の交換、もとい濃厚なキスシーンはもちろんのこと、汗や涙を舐める様子もしっかりと描写されています。
絵が美しいこともあり、特殊性癖の特有のえぐみも少ないため、ビギナーさんにおすすめです♥
これは知っている方も多いでしょう! マゾヒズムとは相手から精神的、肉体的に痛めつけられることで満足感を得る趣向のことを指します。 SMのMの方のことですね。
鞭を打たれたり縛られたり、と肉体的な責めだけでなく、精神的に痛めつけることもマゾヒストの方にとっては性的興奮のひとつとなります。
背徳度★★★☆☆
ノーマル似非S×真性ドM
「SとM」役以上の繋がりを求めてはいけない――?
顔は可愛いのに無口で無表情でミステリアスな飛田(とびた)くん。
実は飛田くんがゲイでドMだと知った真澄(ますみ)は、
好奇心からサド役を演じることに。
『飛田くんが真澄の名前を呼んだらプレイ終了』という唯一の約束。
それは2人のつながりの終わりも意味していたのだが、
真澄はプレイメイトという限定された関係以上を期待するようになり――。
類い稀なセンスで絶妙なバランスの2人を描く注目の一作。
傷跡と痛みが愛の証であると思っている青年、飛田とひょんなことから飛田とプレイメイトとなった真澄とのすれ違いが繊細に描かれています。
本作の飛田くんはかなりのマゾヒストで、言葉責め、緊縛、放置といったSMプレイの基本はばっちり。殴られたり蹴られたりしてもしっかり喜んでいるという真性のマゾヒストである様子がしっかり描写されています。
しかしこの作品、飛田くんのマゾヒストっぷりはもちろんですが、揺れる心情描写も見どころの一つ。真澄の考える愛と飛田の考える愛の形が全く異なり、苦悩する真澄の心が苦しくて仕方ありません(号泣)。
SMプレイには信頼関係が必要とのこと。その信頼は、果たして愛となりうるのか……。真澄の疑問への、飛田くんなりの応え方は涙必須です。
ペドフィリアとは、13歳以下の子供たちを対象にした性愛性のことを指します。対象となる年齢の幅は幼児から中学生とされています。だいたい15歳前後の青年期を対象としているものはエボフィリアといった、また違った呼び名があります。
背徳度★★★☆☆
幼い頃、よく遊んでくれた年の離れた近所のにいちゃん。優しくて、面白くて、何でもくれる名前も知らないおにいちゃん。でも、にいちゃんに触られているところをお母さんに見られて、にいちゃんどこかに行っちゃった。にいちゃん、どこに行っちゃったの…?
BL界の鬼才・はらだによる初Canna Comicsがいよいよ発売!
「…ねえ、にいちゃん。にいちゃんのこと許して理解できるのは世界で唯一、俺しかいないよ?」
どこを読んでも業とエゴに溢れていることでお馴染み、はらだ先生の『にいちゃん』。
幼い頃に“遊んでくれた”「にいちゃん」を高校生になった今も探してるゆい。ある日偶然、ゆいは「にいちゃん」を見つけてしまい、彼らは幼い頃と同じように誰にも言えない歪な関係を結んでしまって……。
作中、何度も繰り返される「ふつう」という言葉。にいちゃんとゆいの関係は、どの部分を切り取っても「ふつう」ではないのでしょう。しかし、互いが納得している以上、「ふつう」ではないと判断する我々の「ふつう」は本当に「ふつう」なのだろうか……。
などと堂々巡りの思考となってしまうような、非常に深い作品となってしまいます。
恐怖性愛、またの名をファボフィリアやオートアサシノフィリアと呼びます。
恐怖性愛とは、恐怖を感じる状況に性的興奮を覚えるという趣向のことを指します。特にオートアサシノフィリアの方は自分が殺される妄想で性的興奮を感じてしまうんですね……!
最初調べた時はなかなかビックリしてしまいましたが、スリル満点な状況ってドキドキしますよね。その胸の動悸がきっとえちちな気分となるのでしょう。
背徳度★★★★☆
私は誰かに食べられたい。
規則に厳しく慈悲がない大学講師のルフリアは、
その見た目から「殺し屋」のあだ名で恐れられている。
入学早々遅刻してきた生徒・グラに注意していると、ぐうぐうとお腹の音が聞こえてくる。
すると、ご飯と間違えたのか首筋に噛みつかれてしまい…!?
突然の出来事に驚くルフリア!
しかしグラこそがずっと恋焦がれていた“自分を食べてくれる”存在だと気付いて――!!
人外ストーリーテラー・ながべがおくる
獣人フェティシズムラブ!
自分を食べて欲しいと感じている大学講師・ルフリアと何故かルフリアを食べたいと思ってしまう生徒・グラ。
事故でルフリアをグラが嚙んでしまったことで、彼らは自分が抱える欲に気が付いていきます。
カニバリズムのように直接的な描写はあまりなく、拗れまくった倫理観スレスレお互いの欲望をどう処理するのか……といった部分に焦点が当てられています。ヒリつく欲望と理性のせめぎ合いがまさに、フェチシズムの醍醐味と言っても過言ではないッ!
ルフリアの見た目が狼に近しく、肉食動物の獣人に見える一方でグラの見た目は山羊のような草食動物の獣人です。にもかかわらず! 食べられる関係と食べる関係は全くの真逆で、そこにメチャクチャ倒錯的興奮を感じてしまいます……。
ながべ先生のフェチシズムがギュッと濃縮された最高の一冊です♥
カニバリズムは正確には性癖ではなく、食人文化や人間同士の共食いのことを指します。それが転じて、人を食べたいといった衝動や、人間の肉に興味があるという性癖のことを指すようになりました。
この性癖のなにが凄いって、人を食べるという行動の前にはほとんど必ず人を殺すという行為が必要になりますよね。その葛藤もぶっ飛ばして人間を食べるところまで行き着くのが……もうなんというか天晴!って感じになってしまいます。
背徳度★★★★★
「兄貴を、食べたい。」
欲求が抑えられない弟と、年の離れたブラコン兄の狂気に満ちた兄弟愛。
子供の頃から偏食気味でベジタリアンの大学生・桂と、
ブラコンだけど頼りになる真面目で優しい兄・栖は、
年は離れているがとても仲の良い兄弟だ。
桂は子供の頃から何故かずっと血の味を知りたいと思っていた。
良くない事だと分かっているのに、考えずにはいられない。
だからリスカをしていた大学の知人に頼み、血を分けてもらうことに。
桂は血の味を知るうちに、栖を食べたかったことを思い出す……。
食いたい欲求を抑えられず、栖への執愛を自覚した桂は――?
歪んだ愛の極みを描いた描き下ろしも収録!
人を食べたい、と感じてしまう謎の家系に生まれてしまった桂と、そのような趣向は全くない兄である栖。十数年、二人は何事もなく過ごしていますが、桂は徐々に人を食べたい、もっと言えば兄を食べたいという衝動に駆られるようになって……。
ハイ、倫理的にアウト~~~!!!!と叫びたくなる要素が盛り沢山の本作。
誰でもいい訳ではなく、栖を食べたい桂の感情は本当に愛なのか。自己犠牲の精神で桂に応える栖が抱えているものは、兄弟愛の範疇に収まりきるのか。二人の葛藤と倒錯が巡りながらも、桂の要求はどんどんエスカレートしていきます。
愛と狂気は紙一重とはまさにこのこと。執着・兄弟愛が好きな方にもおすすめできる一冊です。
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いかがでしょうか? 今回は特殊性癖の背徳度別に作品を紹介させていただきました。
ビビッ、ときた性癖があれば、これを機に新たな扉を開いていきましょう! いや~~、世界って広い!