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2023年も終わり間近！そろそろ振り返りといきましょう……

 

 

どこの界隈でもよく耳にするであろう○○ロス。

 

勿論BL界隈にも適用されますが、筆者的2023年初ロスは『ハッピー・オブ・ジ・エンド』が完結したことですね！ 壮絶なラストを見届けられて余韻ひたひたですが……非常に寂しい。

 

ですが寂しい反面、何事も終わりがあるからこそ美しいもの。つまり我々オタクに出来ることはありがたく完結を受け入れ、後世に語り継ぐことのみ！

ということで、完結BLの中でも、今年最終巻が刊行されたシリーズBL作品の1巻と、最終巻の表紙を並べながら紹介していきます！

そろそろ2023年の終わりも押し迫る今、名作BLを振り返り今年を終える準備を始めましょう！(気が早い)

 

◆目次◆
2023年最終巻刊行シリーズ
本格バンドBL、9年の時を経て堂々完結！！！
超エリート腹黒王子×純朴地味王子による格差ラブ♥
底辺からはじまる"しあわせ"への道程。
10年の時を経ても寄り添い続ける想いに感動。
警備隊長×人狼の切ない異種恋ファンタジー

 

2023年最終巻刊行シリーズ

 
真冬と音楽と恋。本格バンドBL、9年の時を経て堂々完結！！！　

『ギヴン』作：キヅナツキ

STORY
ギターは弾けるが冷めてる高校生・上ノ山(うえのやま)が、 壊れたギターを抱えた真冬(まふゆ)に出会う。 嫌々ギターを教え始めるが、偶然聞いた真冬の歌声に撃ち抜かれ……!

 

おすすめポイント

2014年の1巻発売以降、音楽を主軸にした恋と青春で我々の心を揺さぶってきた『ギヴン』がついに完結いたしました!!!

最終巻の発売日には、止まらぬツイートでTLがお祭り騒ぎ！ それだけ多くの人に愛されてきた作品なのだと痛感し、思わず涙ぐんでしまいました。

 

立夏×真冬、秋彦×春樹、玄純×柊……多くのカップルが存在するギヴンですが、「恋」だけではなく人と人を繋ぐ「音楽」の素晴らしさを改めて感じることができる物語でした。

真冬と立夏のはじまりも、止まっていた年上組の時間も、真冬の人としての成長も全て“音楽”が常に彼らを突き動かしたはず。過去を乗り越えて進み始めたキャラクター達に拍手喝采です！

超エリート腹黒王子×純朴地味王子による格差ラブ♥

『灰かぶりコンプレックス』作：木下けい子

STORY
恋人がいない歴＝年齢の智紀は、SNSで出会った「ミチルさん」に恋をしていた。優しくて、教養があって、ハンサムで、思いやりがある、ミチルさん♡（まだ会ったことはない）そんなある日、街でミチルさんを見かけた智紀は、一生分の勇気をふりしぼって声をかけた！そして、デートをすることになったのだけど……かっこいいしスマートだけれど、なんだか意地悪で!?腹黒王子×ど根性姫のラブストーリー開幕★

 

おすすめポイント

木下けい子先生の傑作もついに完結です！♥

我々の生き甲斐があぁ……っ！ と嘆きながらもこんなに幸せそうな表紙を見ていると何も言えません！ 完結おめでとうございます！

 

恋人がいない歴＝年齢な智紀は、北海道出身の地味で奥手なピュア男子。そんな智紀もSNSで知り合った優しくて紳士なミチルさんに恋をしますがミラクルの末、実際に会った彼は想像を超えるイケメン且つセレブなハーフ王子で……!?

王道のシンデレラストーリーかと思いきや、一筋縄ではいかないミチルこと直純の腹黒い笑みに悶絶不可避！ 顔が良い男の悪い顔は何杯でもいただけますねえ。

そして頻度は少なくとも、上品な濃厚さがあるHシーンも必見です♥

 

底辺からはじまる"しあわせ"への道程。

『ハッピー・オブ・ジ・エンド』作：おげれつたなか

STORY
「おめでとう、生きてる」昼下がりのゴミ捨て場、見覚えのある男の声で目が覚めた。空腹で金もない千紘は新しい"家"探しに訪れた行きつけのバーでド好みの男・ケイトに目を奪われ声をかけると好感触。まさかのホテルに誘われ、いい雰囲気になったところで突然電マでボコボコに殴られたのが1日前――。全てを思い出すも、仲間を呼ぶケイトの様子を見て今度こそ殺されるかもしれないと思いつつ回収された先はアパートの一室。ケイトの目的はとある探し物で、自分が用無しだとわかるとあっさり「消えて」と言い放たれるが帰る"家"もない千紘で…。謎めいたどイケ傷害男×人生底辺ヒモカス男クソみたいな人生、愛に飢えたふたりの歪な協和音

 

おすすめポイント

あああああああ表紙からその表情なの!? 待って情緒しぬ!!! と『ハッピー・オブ・ジ・エンド 3』発売予告と同時に発狂しました。筆者だけでしょうか。

浩然の笑みはいつも哀愁漂うものがあるし、1、2巻と読んでいて「2人で幸せになる道って、もしかしてない説」とか思っていたくらいなのでこの表紙の笑みはどういう……!? とひたすら不安に駆られ心を掻き乱されました。そんな読み始めでしたが、結果勝ったのは不安ではなく感動。もう浩然の目に光が宿る度に嗚咽が止まらぬ(大号泣)といった具合でした。

 

おおげれつ先生の引きの構図も後ろ姿も全部大好きですが、やはり力の込められた泣きのシーンには胸をギュッと締め付けられます。心が動かされるとはこういうことだ、と改めて再認識してしまう程です。

 

10年の時を経ても寄り添い続ける想いに感動。

『オレとあたしと新世界』作：古宇田エン

 

STORY
しのぶが店子をやっているゲイバーに、同僚につれられてやってきたマコト。どう見ても外国人にしか見えないその風貌に興味を抱いたしのぶだが、オネエとノンケではそもそも恋が始まるきっかけすら見えなかった。そんなある日、マコトが店に血まみれであらわれて…⁉︎

 

おすすめポイント

約5年間刊行された古宇田エン先生の初コミックスである本作も、なんと10月に最終巻が発売され完結いたしました!!!

因みに筆者は「え、待って初コミックスだったの？？？？」と素っ頓狂な声が出ました。こんなにも内容が濃くクオリティの高い作品を世に送り出していただいたこと、感謝しかありません(泣)。

 

土木作業員であるマコトとゲイバーで働くしのぶが出会い、ドタバタぎゃーぎゃーと賑わいの良いゲイバーの常連達や同僚達を巻き込みながら少しずつ仲を深めていきます。このまま順調に発展していくのかと思いきや、しのぶにとある事件が……。マコトの悲痛と喪失感を想像するだけで胸が潰れそうになります。

 

動き出した現実、切り離せない過去、すれ違う想いを抱えながらもふたりが出した決断を是非皆様の目で見届けてください！

 

警備隊長×人狼の切ない異種恋ファンタジー

『人でない狼』作：元ハルヒラ

 

STORY
深い森に棲むやさしき人狼と人の運命の恋――。人狼のジェオと小狼のテオは、ある日森で友人を探す男と出会う。その男は、街の警備隊長――ロッド。
病弱なテオの薬のためにジェオは人探しを手伝うことに。そして森で忌み神にあてられたふたりは、どちらともなく抱き合い、一夜を過ごす…。秘密を抱えたままロッドを好きになってしまったジェオは、ある決断を!?

 

おすすめポイント

柔らかく繊細なキャラクターの表情と絵柄で読者を魅了してくださった元ハルヒラ先生の作品も、4巻が2023年に発刊され完結いたしました！

1巻の彩度低めの不穏な雰囲気から4巻の光が差し込む表紙への変化を改めて見返すと、非常に感慨深いものがありグッときます。

 

本作は大切な友人を探す為に森へ入った真面目な警備隊長・ロッドと森の中で暮らす人狼・ジェオの異種恋ファンタジー！

以前自身の大事な小狼・テオを人間に傷付けられたこともあり警戒心が高いジェオでしたが、ロッドの温かい優しさに次第に心を開き距離を縮めていきます。
しかし、恋心を抱くと同時にロッドに対して大きな嘘をつき罪を背負うことに。テオを守ろうと行動すればするほど悪い方向へと進んでしまい、ロッドへと顔向け出来なくなってしまうジェオの泣き顔につられて泣いてしまう読者も多かったのではないでしょうか？

 

読了後はタイトルの「人でない狼」についてじっくりと考えてしまう程、ストーリー性の高い作品となっております。

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いかがでしたでしょうか？

2023年に最終巻が刊行された名作BL５作品を紹介させていただきました！

素敵な作品を生み出してくださる作家様への感謝が深まると同時に、完結まで作品を追えた誇りも改めて感じることが出来ましたね……！！

 

皆様の心に残る完結作品があれば是非コメントにて教えてください♪