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執着×不憫BLの金字塔『夜画帳』がついに完結!!!超鬼畜攻めに隠された“甘くて熱い愛”

2023/11/10 22:00

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もはや超大作映画!! 美しいイラストと細部まで作りこまれたストーリーにひれ伏せる

 
国内外で人気を博し、韓国BLブームの火付け役として熱狂的な支持を受けている王侯BL『夜画帳』。重厚感たっぷりのストーリーと耽美な世界観で、沢山の人々を虜にしてきました。
そんな129話にもわたる超大作がついに……完結いたしました!!!

『夜画帳』はレジンコミックスで毎週土曜日に連載されていた韓国発のWebコミック。最新話を読むために一週間血と汗を流し生活してきた我々にとって、完結は嬉しくもあり寂しくもありますね……(涙)。

Webコミックの大反響を受け、単行本版も発売されるほどの人気ぶり。2023年9月には、最新5巻も発売されました!
※単行本版はまだ完結していないのでご注意ください!


単行本版5巻の表紙


元・春画師のナミンが、名家の長男で男色家として有名なスンホに誘拐されるところから始まった本作。強引で冷酷なスンホと柔らかさの中にもしっかりとした芯のあるナミン。そんな2人の関係性がどう変化していくのかが丁寧に描かれていきます。


序盤では、スンホのあまりに冷酷で鬼畜な仕打ちに度肝を抜かれますが、物語が進んでいくうちに彼の違う一面が垣間見えるようになり……。彼の言動やナミンへの仕草に、ファンの間でも考察が活発になされています。

スンホの鬼畜とも言える歪んだ愛情表現に隠された“本性”とは!? そして謎に包まれた彼の悲惨な生い立ちとは……。
今回はスンホの「過去」や「気持ちの変化」を中心に、筆者の独断と偏見で『夜画帳』を分析していきたいと思います!

ネタバレのオンパレードなので、未読の方は最終話まで読んでからスクロールしていただくことをおすすめします!

目次

ナミンへの異常なまでの執着
執着から見えるスンホの本当の姿
スンホの陰に潜む壮絶な「トラウマ」
スンホの救済物語としての『夜画帳』

『夜画帳』本編はこちら



作品概要


夜画帳
作:Byeonduck

 

STORY
引退した春画師・ナミンの前に稀代の男色家・スンホが現れた。男同士の行為を描いたナミンの春画に魅了されたスンホは、嫌がる彼を無理やり自分の屋敷に連れていき、自分の情事を描くよう命令する。二度とああいう絵は描かないと師匠の前で固く誓ったナミン。しかし、朝鮮の一二を争う権力者の息子であるスンホに逆らうことなんて賤民の彼にはできない! 果たしてナミンの選択は?

 

キャラクター紹介

ユン・スンホ
高官であるユン家の長男。
昼夜問わず男色に明け暮れる希代の好色漢として有名。

ペク・ナミン
昔、生活のために春画を描いていた。
春画師を辞め、酒に溺れていたところをスンホに誘拐される。

 



いきなり誘拐した男の子にセックスを見せつける背徳性癖に大拍手


ナミンの描く春画にスンホが興味を持ったことから、2人の関係がスタートする『夜画帳』。スンホは自身をナミンに描いてもらおうと、いきなり男性とのセックスを目の前で見せつけ、絵を描けと命令します。
気になる男を誘拐したと思ったら、他の男とのセックスを見せつけ春画にしろと要求するスンホ。第1話から性癖が歪みに歪んでいてゾクゾクが止まりません。

残虐なスンホにも物怖じしないナミン


しかし、とある理由から「春画は描かない」と決めていたナミンは、興奮している自分に気付きつつも葛藤し、現状から抜け出そうとします。相手は冷酷君主で、命の危機スレスレの状況に何度も遭っているにもかかわらず、しばしば逃走を試みたり「春画はもう描きません」とスンホに嚙みついたり……。
一見優しく可愛らしい見た目ですが、スンホに立ち向かう芯の強さを持っているところも大変魅力的ですよね!(やめときな!!! と読みながら5万回くらい叫びそうになりました)

そんなナミンにスンホもいつしか、春画ではなくナミンそのものに興味を抱くように。
名家の長男として生まれたため、その地位の高さから周りとは見えない壁のようなものがあったのではないかと思います。本気で自分を愛しぶつかってきてくれる人がおらず、どこか孤独を感じていたスンホにとって、ナミンは新鮮な存在に映ったはず。ナミンの純真かつ強い心は、誰にも愛情を向けられなかったスンホの“救い”だったのかもしれません。



孤独を恐れ、嫌がるナミンを無理矢理抱き潰し……


「絶対に屋敷から出さんぞ!!」「他の奴には指一本触れさせないぞ!!」 というスンホの支配的な執着ですが、そんな中にもしっかりと溺愛している様子が垣間見えます。というかスンホが恋愛感情を自覚する前から、周囲や読者にはその好意がだだ漏れです。

鬼畜な所業が目立つスンホ。しかし大きすぎる「愛」を感じる場面も


何事もまずはナミン第一のスンホ。最初こそ絵を描かないナミンに暴力を振るったり無理矢理犯したりと残虐な所業が目につきますが、一方で地位の低いナミンに衣食住を提供してあげる、ナミンが怪我をしたときに医者を呼んで労わる……など、不器用ながらもナミンに対する愛情がところどころに表れています。この落としてからポイントを上げる感じ……沼すぎません???

刺すような鋭い眼光が一変!愛する人を見つめる聖母のような眼差しに


そして恋愛感情を自覚してからというもの、スンホの溺愛ぶりはどんどん加速。目は口程に物を言う……と言いますが、スンホのナミンへ向けた視線が優しく変化していきます。物語後半で見せる微笑は、まさに聖母のよう! ナミンもスンホの優しい眼差しに飛びつきたくなると語っています。愛する人にだけ向ける温かい表情はスンホの本当の姿なのかもしれません。

また、大切な存在だからこそ、ナミンが危険な目に遭うと血相を変えて怒るスンホ。自分に危害が加わるよりも、ナミンの身に何か起こる方がスンホにとっては何億倍も怖いんです
屋敷でも孤立し、実の父親からも愛情を受けてこなかったスンホ。抗うように男色に暮れる日々を送っていたものの、心の中はきっと満たされていなかったはず……。そんな愛を知らない孤独なスンホの前に現れた、たった一人の味方がナミンだからです。

しかし溺愛が輪をかけてだだ漏れているので、ナミンはスンホの「弱み」となり、誘拐されたり酷い目にあったりしてしまいます。そのくらい周りからもナミンを大切にしている様が丸見え……こちらが恥ずかしくなる程の公開イチャラブに拍手が止まりませんッッ!!!



逃げようとするナミンに何度も「お仕置き」するスンホ


ナミンへの愛が、執着や束縛に表れてしまうスンホ。ナミンを愛した理由にも、スンホが色狂いになった理由にも「トラウマ」が起因しているようで……。
作中では10代の頃から、精神安定剤と思しき薬を服用している、いつも眠りが浅い、ユン大監(スンホの父)を見ると青ざめる……などの描写がされています。

そして、「トラウマ」の要因が具体的に描かれるのが、本編87話に登場するスンホの幼少期時代の描写。幼きスンホ少年はユン大監に部屋に閉じ込められ、外出を禁じられていました。

その時の顔はボロボロで殴られたような跡がいっぱい。おそらく男の子とキスしていたのを見られて、叱られたのではないかと推測できます。この時から虐待を受けていたんでしょうか……辛い、辛すぎる。

執着の背景には、父親に植え付けられた「トラウマ」が


そして10代後半には、体を縛られ身動きが取れない状態で目の前で男女のセックスを無理やり見せつけられるスンホが描かれています。必死に抵抗しながらも、縛り付けられる姿が何とも痛々しい……。

男女のセックスを見せつけることで、異性愛を「教育」するユン大監


スンホの父は男好きを矯正しようと男女の性交渉を見せたり、性的虐待をしていたと考えられます。一家の長男であり後を継がせたい息子が同性愛者であることは致命的だと、怒りや混乱からスンホに対して強く教育していたのかもしれません。

血を流しながら全身を縛り付けられるスンホが痛々しい……


そしてのちにユン大監が「あのとき自らの手で死なせてやるべきだった」といっていることから、スンホはおそらく10代後半で自殺未遂をしています。父に見放され屋敷でも孤立し、性的虐待も受けて精神的に追い込まれていたと想像できますね。考えただけで心が痛みます……。

その後も男色家として有名になるくらい男性とのセックスを続けたスンホ。彼にとって性交渉は、矯正しようとする父親をはじめ周りの環境に抗う手段であると同時に、男が好きだという自分を正当化する行為だったのではないでしょうか。スンホの心にはもっともっと深い意味や気持ちがあると思いますが、今の筆者には作中の描写を読み取り想像することしかできません……。

こうして色々な過程から冷酷非情なユン・スンホが生まれたのですが、ナミンと出会うことで愛を知り、意味を持たなかった交わりも心を繋ぎ愛を育む行為へと変化していったのではないかと思います。ナミンに出会えてよかった……(泣)。



「身体」だけだったセックスが、いつしか愛情を確かめる行為に


本編はナミンの視点をメインに語られるので、一見するとナミンの壮絶な恋愛と人生を描いた人間ドラマに映るかもしれません。
しかし、ナミンに出会い、真の愛情を人に向けられるようになったスンホの変化に目を向けると、スンホの救済物語であると読むこともできるのではないでしょうか。

生涯孤独で周りからも恐れられたスンホと、姓生小屋で育ち家族を知らない春画家のナミン。お互いの欠けている部分がピタッと合わさり、強固な一つのピースになっていきます。

スンホを包み込む、ナミンの温かい愛


殺し殺され、騙し騙されのこの時代に、スンホとナミンの間を切り裂くような様々な困難や障害がこれでもかと2人を襲います。愛を育んでラブラブになったかと思いきや、少しの亀裂で心の距離が離れてしまったり、色々な情報が飛び交う中で相手を信用できなくなってしまったり……。

離れ離れになっても、相手を信じ見守れるまでに絆を深める2人


でも、物語の終盤では、かつてのように疑心暗鬼になり、無理矢理ナミンを縛り付けるスンホはもういません。素直にナミンを愛し、身も心も結ばれたからこそ強固な絆を築くことができるようになるのです。

物語の初期からは想像もできないくらい愛し合っている2人と、これまでの過去や人柄を理解したうえでのスンホの成長がとにかく素敵すぎて、目頭が熱くなります……。

歪な想いをぶつけてばかりだったスンホが、素直に愛情表現できるように


超鬼畜な執着攻めというイメージが強いスンホですが、話数が進むにつれてスンホが「ただの弱くて孤独だった、愛情深い男」に映るはず。2人が辿り着く結末を、ぜひ見届けてください……!

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一度読んだら沼直下不可避!!! 解釈も無限に広がる『夜画帳』のクライマックスを見届けよ

 
沢山の人々に愛された『夜画帳』。その中でも謎多きスンホの生態、そして作品から感じた2人の愛について書かせていただきました。

何度も何度も読み返し、棺桶に一緒に入れてもらいたいくらい大好きな作品とキャラクター達に出会えて幸せでした(大声)。


さて、クライマックスとなる最終第4部では、2人の前にさらなる試練が……! ナミンとスンホの行方は、そして穏やかな幸せを手に入れることはできるのでしょうか!?

まだ最終話を読んでいない方、そして『夜画帳』を読んだことがない方は、ぜひ読んでください!!! 沼に落ちた方は、ぜひ感想&考察をちるちる作品ページでお聞かせくださいね(拝)。

レジンコミックスで『夜画帳』を今すぐ読む!

 

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