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激レア資料の大宝庫!「はじめてのBL展」展示会徹底レポ

2023/06/03 12:00

「カセットJUNE」の現物も!!全BL好きに行ってほしい大イベント



5月20日(土)より、角川武蔵野ミュージアムで開催されているはじめてのBL展」。雑誌『JUNE』をはじめとする貴重な資料が見れる至高の展示会と話題沸騰中です!


そんな本イベントですが、今回特別にちるちる編集部も取材させていただきました~!!!

 

BL黎明期の文学や美麗な原画から、なんと同人イベントの“サークル数”まで! 今まで培われてきたBLの全てを一気に見ることができる最高イベントに、終始興奮が収まりませんでした……。これは全BL好き必見です。

というわけで、早速会場の様子を徹底紹介していきますよ~!

◆目次◆
1.BL史の先駆け、『JUNE』の時代コーナー
2.熱狂的なファンを増やした時代、やおいコーナー
3.現代のBLの状況は……? 花ひらくBL文化コーナー
4.18歳未満お断り!? コアすぎるサテライト会場

 

 

入場口では、「はじめてのBL展」のチラシにもなっている風と木の詩午睡のKISSの絵が。早速会場に入ると、なんとあのBLCD界の帝王、森川智之さんの声がお出迎えしてくれました! 低音ボイスが耳に沁みる……。
 


入ってすぐ左手壁には、ズラリとBL界の歴史年表が展示されていました! 1970年から2023年まで……BLは色々な変遷をたどってきたんだとしみじみ。2020年代からは、実写ドラマやBLアニメなど、年表内の情報がぎっしり詰まっていて、その網羅ぶりに感動しました!

 

 
右手側では、『JUNE』から誕生した作家や作品、BLの先駆けとなった耽美文学など、BL黎明期の作品がずらり。なんと、当時刊行された『JUNEはもちろん、BLCDの先駆けとなった「カセットJUNE」の現物まで展示されているんです! しかも、展示されている多くの雑誌や商品は、角川武蔵野ミュージアムのスタッフの皆さんが独自で探し出し、直接購入したとのこと……! 皆さんの努力に頭が上がりません……。

リアルタイムで『JUNE』を購読できなかった筆者としては、本物が”””ある”””ことを目の当たりにし、「夢だけど夢じゃなかった!」と思わずはしゃいでしまいました。
当時JUNEに関わった方々の貴重なインタビューも掲載されているので、こちらも大注目です!

そしてなんと、風と木の詩午睡のKISSをはじめ、竹宮惠子先生の原画´(ダッシュ)の数々や、中島梓(栗本薫)先生の現物原稿の展示も!
 
 

見てください、この透明感のある瞳と、透き通る絹ような髪の毛……。写真だと伝えきれない美麗さと神秘さがあるので、こればかりは是非展示会に足を運んで実際に目にして欲しいです(切実)。

ちなみに、館内は原画の色褪せや劣化などを防ぐため、暗めの照明に設定されているとのこと。隅々までスタッフの方の熱意と愛を感じます。

 
JUNEの時代」コーナーを抜けると、お次に見えてくるのが「やおいコーナー」。こちらでは、BL史の中で重要な転換点となった二次創作系同人の変遷をみることができます。



カップリング表記のパターンや、それぞれの年代で流行ったジャンルを統計したデータを視覚的に見ることができてわかりやすい&面白い!



コミックマーケット黎明期の会場配置図も展示されていて、「黎明期はこのジャンルが流行っていたのか!」と新しい発見がありました♪

 

さらに先に進むと、実写ドラマやBLアニメなどのメディアミックスを含め、現代のBLの動向などを展示した「花ひらくBL文化コーナー」が。メイン会場最後の場所に位置するこちらは、一番スペースの広いコーナーとなっています。

 

 
こちらのコーナーには、「ボーイズラブ」というジャンルの誕生以降に刊行された作品や雑誌が展示されています。

初めて雑誌の表紙で「ボーイズラブ」という呼称が使用された、伝説の雑誌『イマージュ』1991年12月号の現物も!!! ここから「BL」が誕生したと思うと、目頭が熱くなりますね……。

 


そして、年代別に展示されたBL作品も見どころ。90年代から現在までのBLが、壁一面にずらりと展示されています! 壮観……!
筆者はBLにハマった年代の展示作品を見ては「あ~この作品めっちゃ読んだな……」とあの頃を思い出し、思わず懐古に浸ってしまいました。

 

こちらの隣には、紗久楽さわ先生の『百と卍』の原画が展示された豪華なコーナーも……!!

 

 


見てください、この圧巻の画力! 艶めかしい肉感や、髪の一本一本が描かれた繊細さが本当に美しい……。こ、こんなの見せていただいて大丈夫なんでしょうか!? 息を呑むほどに美麗なアナログ原画に、筆者は食い入るように魅入ってしまいました……。こちらの原画も是非現物を実際に見ていただきたいです!

 

 

本会場を出ると、ブックストリート内にこじんまりとした「サテライト会場」が。こちらのコーナーは、なんと18歳未満お断り!?

メイン会場ではBL史の変遷や芸術面にフォーカスされていましたが、こちらではなんとBL漫画のクスッと笑える帯が展示されていました!

 


「理不尽すぎる要求部門」や、「どういう状況!? 部門」など、様々な部門に分け、個性的すぎる本の帯が厳選展示。大きく書かれたパワーワードの数々に、思わず笑ってしまうこと間違いナシです!

*****************


BL好きにはたまらない最高空間、はじめてのBL展。BLオタクはもちろんのこと、BLに触れる機会があまりない方も楽しめる展示会となっていて、筆者も感動の連続でした!

はじめてのBL展は7月16日(日)まで開催中!
さらに、明治大学では、本イベントでも展示されているあさぎり夕先生の展示会「あさぎり夕 BLの始まり 展」が6月23日~10月2日まで開催されるとのこと。「はじめてのBL展」会期中にはしごすれば、BLの展示会を1日で2つ見られるという超贅沢体験ができるので、おすすめですよ♥

豪華原画や貴重な現存原稿など、見どころたっぷりなので、気になった方は是非足を運んでみてくださいね!

展覧会概要


「はじめてのBL展」
→展覧会公式サイトはこちら

【会場】
角川武蔵野ミュージアム
[メイン会場]4F エディットアンドアートギャラリー
[サテライト会場]4F ブックストリート

【会期】
2023年5月20日(土)~7月16日(日)

【開館時間】
日~木10:00~18:00/金・土 10:00~21:00 最終入館:閉館の30分前

【休館日】
第1・3・5火曜日
※祝日の場合は開館、翌日閉館
※6/5(月)~6/11(日)はメンテナンス休館期間

【チケット価格(税込)】
KCMスタンダードチケット(本棚劇場含む)
●オンライン購入はこちら、当日窓口購入
一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円
*休館日、開館時間は変更となる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
*「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は公式サイトでご確認ください。
*展示替えなどにより、日程によっては一部施設に入場できない場合がございます。
*展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。


主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
監修協力:藤本由香里、佐川俊彦、西原麻里、堀あきこ、三崎尚人(順不同、敬称略)
協力:株式会社KADOKAWA、有限会社トランキライザープロダクト、有限会社ユウプロダクション、
株式会社祥伝社、株式会社シュークリーム、石田美紀、タルト、マルコ、森川嘉一郎、ヤマダトモコ、今岡清、コミックマーケット準備会、BOOK☆WALKER、株式会社新書館、株式会社リブレ、株式会社アクセルワン、明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館、葛飾区立中央図書館、京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター、グロービジョン株式会社、「タクミくんシリーズ」製作委員会、「不幸くんはキスするしかない!」製作委員会・MBS、「みなと商事コインランドリー」製作委員会、『メタモルフォーゼの縁側』製作委員会(順不同、敬称略)

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コメント4

投稿順 | 最新順

匿名3番さん(1/1)

今日行ってきました。
デジタルでは味わえない「其処にある」感覚に興奮しました。
年表見て、自分がどこから?を確認したり、現物の雑誌を見ることができたり。本当に素晴らしい空間でした。一人でゆっくり堪能来てきました。
今回だけではなく、ミュージアムの宝物としてこれからも見て触れる機会をつく作ってもらえたら、こんなに幸せなことはない。

匿名2番さん(1/1)

明日行ってきます~。わくわく!

行けない距離ではないので行ってみたいです!
一人で参加できますかね?

匿名1番さん(1/1)

レポートありがとうございます。
2010年以降のBLが好きなので迷っていたのですが行ってみようかな・・・
一番気になるのは帯のコーナーですね。
写真にあった「どういう状況!? 部門」は、確かに「囲碁??」となりました。

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