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ファインダー越しに恋が始まるって爆エモすぎないですか？

”レンズ越しに始まる恋”
このフレーズを聞いてエモさを感じませんか？

「撮りたい」「撮られたい」という本能的な欲求が、やがて2人の心を丸裸にしていく……。そんなドラマティックな恋が描かれるシチュエーションこそ、「レンズ越しBL」というわけです。

恋人やパートナーを写真におさめる写真家の方も実際に多いですが、やはり被写体と写真家の関係性が親密であればあるほど、自然な表情が引き出せるそうですよ！ ドラマのシーズン2が始まった『美しい彼』でも攻めの平良が受けの清居を度々撮影していますが、清居の美しさを一番理解している平良だからこそ、そして平良はそんな美しさを残してくれると信じている清居だからこそ、ファインダー越しの関係を築くことができるのかもしれないですね……♥

話が逸れに逸れまくりましたが、そんな情熱が生まれる瞬間を鮮烈に切り取った「レンズ越しBL」を4作紹介いたします！ 致死量のエモにぜひ溺れてください……。

 

◆目次◆
1．美しく儚いファインダー越しの共依存
2．嫉妬、羨望、劣等感…繊細な感情で揺れ動くラブ
3．三つ巴に交じりあう、刺激的な恋模様
4．レンズを向けて始まる青春群像劇

 

美しく儚いファインダー越しの共依存

『凪がれ星』作：ミギノヤギ

 

【あらすじ】
写真撮影が趣味の大学生・天惺がレンズ越しに目を奪われ出会ったのは顔に大きな火傷痕がある男・槇人。華やかなモデル業界から一転、事故で負った痕に向けられる視線に心が擦り減り逃げるようにこの街の図書館で働く槇人だったが、そんな過去を知る由もない天惺は本の貸し借りを通じて交流を重ねていくうちに槇人の儚げで綺麗な横顔に無意識に見惚れ思わずカメラを向けるようになる。レンズの中に槇人を覗く度、どうしようもなく惹かれ膨らんでいく感情に気付いたとき、昔のモデル仲間だという男が槇人を連れ戻しにやって来て――…?
無自覚な独占欲を抱くカメラ趣味の大学生×顔に大きな火傷痕がある元モデル
"傷痕すらも美しい乱したい、もっと―――"
満天の星空の元で紡がれるエモーショナルで繊細な恋模様

 

「俺はこの人を閉じ込めておきたいんだ」「……あいつが撮るのは俺だけだから」

はあ～このナチュラル共依存の関係がもう素晴らしいですよね！ 風景しか撮らない天惺(攻め)が唯一撮りたいと思った被写体が槇人(受け)で、火傷を負って自信を喪失してしまった元モデルの槇人(受け)が唯一撮られることを許しているのが天惺(攻め)。唯一無二の関係性がエモい！

天惺は初対面から槇人の美しさに惹かれ、槇人のコンプレックスである火傷痕でさえも「天の川みたいで綺麗」と発言する槇人全肯定BOTなわけですが……。槇人に向けるレンズ越しの熱視線がマジで……マジでアッついです！ だって撮ってる最中にタっちゃうんですからね！！(小声)  まあ、そこからはお約束の抜き合いが行われるわけですが……。はい、ここから先は本編でお楽しみください♥

本作はキャラの表情や心情描写はもちろんエロシーンも繊細で丁寧に描かれています。もう臨場感がエグくてですね……。ストーリー重視の方もエロを堪能したい方にもおススメできる神作です！！

嫉妬、羨望、劣等感…繊細な感情で揺れ動くラブ

『被写界深度(上)』作：苑生

【あらすじ】
…ねぇ紺ちゃん〝セックス〟しようか
何となく帰りたくない放課後、秘密の屋上で紺野と出会った。「話しかけづらい」「威圧感があって怖い」と言う人もいるけど、カメラを被写体に向ける紺野は、いつも楽しそうな顔をしていた。尊敬 羨望 嫉妬 劣等感──…
欲しかったすべてを持つ紺野に、複雑な感情が募っていく……高校時代、折り重なる日常、掛け違う焦点、新鋭・苑生が描くモラトリアムラブ

本作はカメラ好きの紺野(攻め)と「下半身ゆる男」の早川(受け)が屋上で出会うことから始まる、センシティブラブ。早川は紺野の好きなことに一途な姿勢や、人と接する際の裏表のなさに強く惹かれていきます。その感情には憧れや嫉妬など複雑な感情が混ざっているのですが、なかなか素直になれない早川にとてももだもださせられます……！

紺野はそんな早川の歌っている姿に魅力を感じてカメラを向けますが、早川は辛い過去の出来事から本心とは裏腹に歌うこと、音楽を好きな自分を認められず……。

ここまで書くだけでも2人のすれ違いっぷりが目に余りますが、2人の関係性は下巻で思わぬ方向に発展していきます。好きなものに一途な紺野と自分に素直になれない早川。正反対の2人の今後をぜひ、保護者の立場で見守ってください!!

 

三つ巴に交じりあう、刺激的な恋模様

『ハイキー×ローキー』作：灰田ナナコ 

 

【あらすじ】
メディア露出の少ない謎に包まれた写真家・Melが撮るイケメンモデル・ケイの写真に目を奪われて以来、ケイ目当てに個展に通う真央。写真に見惚れていると、突然「君を撮らせてほしい」と声をかけてきたのはなんとMel本人。モデルさながらの甘い顔に落ち着いた大人の声、絡みつくような視線に取り込まれ気づけばベッドの上――。
「いい子に出来たらケイに会わせてあげる」そんな言葉をかけられわけも分からずただ気持ちよさに夢中だった真央だが、後日、真央の目の前にはケイが、しかもMelに撮られながらケイとセックスすることになり――…!?!?
「俺らがイイとこ全部触ってやるから」
トラウマ持ちの写真家×孤独を抱えたモデル×純真無垢なファン
とろけて、交わる――純粋で無自覚な三つ巴恋模様
灰田ナナコ、Qpa初登場!!

イケメン写真家のMelとイケメンモデルのケイの双方から、健気美人な真央が愛されまくるというまさに夢のような作品。思い描いていた理想シチュが具現化しすぎて、頭の中を覗かれたかと思いました。

ひたすらに2人に溺愛される甘々かつ鮮烈なエッチシーンが展開されていきますが、幼馴染であるMelとケイの関係性も必見。元々はケイを被写体として撮影しており、淡い想いを抱いていたMelでしたが……？ 真央という緩衝剤のような存在が現れてから、変化し始める3人の関係には胸が揺さぶられます。

カメラを通して紡がれていく、3人の表現と恋の行方に注目！ エロ＆エモがふんだんに詰め込まれた、センセーショナルなレンズ越しBLです！

レンズを向けて始まる青春群像劇

『キミドリ』作：仁嶋中道

 

 

【あらすじ】
俺の世界はきみ一色
好奇心旺盛なカメラ男子×心を閉ざしたヘーゼルの瞳の少年、不器用にもがく未熟な男子高校生の葛藤と青春「心霊写真、撮ってくんない」<? br> カメラが趣味の菖真は、放課後一人の人物に出会う。綺麗な黄緑の瞳に涙を浮かべる彼・鶯原 瑛は、顔のない何者かの絵を描いていた…。瑛のことが忘れられない菖真は、翌日クラスを訪れ写真のモデルを直談判する。にべもなく断られるが、諦め切れずしつこく付き纏う菖真。そんな菖真に、瑛がモデルを引き受ける代わりに突きつけた条件は――…"

 

黄緑色の瞳の少年に一目惚れし被写体になってくれるよう頼みこむ菖真(攻め)に、瑛(受け)は断り続ける……という追いかけっこのようなかわいいBLかと思いきや展開が一変！ 瑛には抱えている秘密があると分かった所からストーリーが動き始めます。

瑛が人物の顔を描けない理由、心霊写真を撮って欲しい理由、タバコを持っている菖真に激しい嫌悪感を表した理由……。瑛のことを撮りたい、知りたい一心で向き合う菖真に、瑛が秘密を明かしたシーンは号泣必至です！！

瑛が心を閉ざす原因となった秘密とは一体何なのか。最終的に菖真は瑛をカメラの中に収めることはできたのか……。2人の関係に変化は……？ レンズを向けることから始まったこの青春劇から最後まで目が離せない！！ ぜひ続きはコミックスでご確認ください！