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大好きなあのBLシチュに名前があることをご存じですか？

数々のBL作品を愛読してきた、そこのあなたに問題！

以下の2択のうち、情報の信頼度が高い方はどちらでしょうか？

A．攻め本人から「好きだよ」と直接言われる。
B．攻めの弟から「兄貴がアンタのこと好きだって、言ってたよ」と間接的に聞く。

なんとびっくり！ 正解はBなんです!!
実はですね……「ウィンザー効果」という、第三者から聞かされた情報の方が信頼度が高く感じるという心理効果が実在するのです♥ もちろん感情の部分なので個人差はありますが、敢えて第三者から当人に情報提供をすれば、相手への好感を高めることができるのだとか。

この効果以外にも、今まで日常的に見てきたBLのあるあるシチュエーションには明確な名前がつけられているのです!!!
ということで、本日はBL作品でよく見かけるシチュエーションの名前やその心理効果を、皆さんに改めて紹介していきますよ～～♥

「恋愛の駆け引き」心理効果12選

 

◆目次◆
1．ロミオとジュリエット効果
2．ザイオンス効果
3．プラシーボ効果
4．ピグマリオン効果
5．ウィンザー効果
6．ハロー効果
7．ネームコーリング効果
8．吊り橋効果
9．ゲイン・ロス効果
10．スノッブ効果
11．ツァイガルニク効果
12．テンションリダクション

 

1．ロミオとジュリエット効果

恋愛などにおいて、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象。

「ロミオとジュリエット効果」は数ある心理現象でも、有名なものの1つ！ すでにご存じの方も多くいらっしゃることでしょう……！

例えば、オメガバースの世界線はいい例ですね。運命がすでに定められている受け(Ω)と、どうあがいても受けの運命にはなれない攻め(β)のカップリングは、まさにロミジュリ効果の代表例でしょう……!!!
また恋い慕う相手に実は異性の許嫁がいたりなど、障害は大きければ大きいほど険しい道になりますが、それらを乗り越えた先にあるハッピーエンドは極上です♥ その点は、登山後の塩にぎりが1番美味しい現象と同じですね(笑)。

ロミオとジュリエット効果が見られる作品→『まことしやかに舞う花は』

2．ザイオンス効果

 

特定の人物や物事に何度も繰り返し接触することで、好感度や評価が高まっていくという心理的傾向。

「ザイオンス効果」は接触を繰り返すたびに好感度が上がるため、会えば会うほど、見れば見るほど、相手への好評が高まります♥ よって、最初は些細な繋がりだったものが恋愛感情に発展することも！

例えば、カフェ店員とリーマンの日常系BLを想像してみてください……。オリジナルブレンドを注文し、窓際の席でパソコンをしているイケリーマンに対して、(あのお客さん……よく来てくれるなぁ。どんな人なんだろう……)と興味が惹かれるカフェ店員。仕草だったり、声だったり、交流を繰り返すことで、相手を意識してしまうんですよね、わかります。

ザイオンス効果が見られる作品→『忠犬くん』

3．プラシーボ効果

 

効き目ある成分が何も入っていない薬を服用しても、患者さん自身が、自分が飲んでいるくすりは効き目があると思い込むこと。効果はないにもかかわらず、本当に病気の症状が改善することもある。 別名「プラセボ（偽薬）効果」。

「プラシーボ効果」は、ある種、思い込みがキーワードになりますね。まるでそんな効能はないのに信じることで、本当にその効果があらわれます！……これは天然受けにとって格好のトラップになり得ますね……フフフ。

「実は、お前に飲ませたさっきの水に……精力剤が仕込んであったんだ（嘘）」
「えッ!!? ど……道理で……身体が、熱くなってきた……」

みたいな流れ、個人的にはめちゃくちゃ好きな展開です!!! 媚薬や精力剤なんて全く入っていないのに、その効果を思い込んで、実際にエッチな気分になっちゃうキャラって愛おしいですよね♥

4．ピグマリオン効果

 

他者からの期待を受けることで勉強や仕事のパフォーマンスが向上するという心理的効果。期待される、褒められることで、努力をするようになり、自然とより高い能力を身に付けられる。

「ピグマリオン効果」は、仕事や勉強を頑張るキャラにとっては非常にありがたい効果ですね！ 他者からの期待がパフォーマンス向上につながるという現象ですが、恋人からの期待や応援はさらにそうした力を引き出す効果があるかもしれませんね……！

テスト勉強に対するモチベが0だった学生が、先生に「お前ならできるよ、お前は俺の自慢の生徒だ……」なんて鼓舞されたら、モチベがカンストすること間違いナシ♥ 大好きな人に褒められるって、相当なエネルギーになりますよね～！

ピグマリオン効果が見られる作品→『先生と、それから』

5．ウィンザー効果

 

ある事柄について、本人から直接伝えられる情報よりも、第三者を介して発信された情報の方が、信頼性を獲得しやすいとする心理的効果。当事者よりも、まったく関係のない第三者の方が発言したほうが信頼度が増す。

「ウィンザー効果」も、BL世界でたびたび見られる心理効果です!! 本人から直接聞くのもいいんですが、第三者を通して言われた言葉はこれまた特別なものなんですよね～♥

受けの皆さん……慕っている攻めから「可愛いね」と言われることよりも、友人や先輩から「〇〇がお前のこと、可愛くて仕方ないって言ってたぞ」と言われる方が、ドキドキするときってありませんか!!? 自分がいないところでも、そう想ってくれているんだ……そう考えると胸の高鳴りがおさまりませよね～～～!!! 定期的に攻めの言っていたことを、受けに密告する友人ポジになりたい人生でした……。

6．ハロー効果

 

ある対象を評価するとき、その一部の特徴的な印象に引きずられて、全体の評価をしてしまう効果。その人物の一部分に魅力を感じると、その対象のすべてが魅力的に感じられる。

「ハロー効果」は、はじめは特に何も思っていなかった相手や、どちらかといえば第一印象が悪かった相手を見直すきっかけになる現象です！ 優しい一面やかっこいいシーンを目の当たりにすると、全体的に好印象に見えちゃいます♥

 
ハロー効果が見られる作品→『誰か夢だと言ってくれ 1』

7．ネームコーリング効果

 

会話中に「アンタ」「君」「お前」などの三人称で声をかけられるのではなく、名前で呼ばれることで、相手に対して好感度が高くなる傾向がある心理効果。

「ネームコーリング効果」は、名前からもその効果を想像しやすいですね!! 名前を呼ばれることで、不意打ちでときめいてしまう。焦れキュンBLなどで、多数見かける描写ですよね～～!! やはり名前を呼ぶことって、当たり前のように感じがちですが、相手への好意の表れとして大切なことなんですね♥

普段は「おい！」とか「先輩」としか呼んでこないのに、ここぞというときに名前で呼んでくる男……ズルいですよね～～!! あのエグめの距離感の詰め方にたじたじする受けも攻めも最高に可愛いです♥

ネームコーリング効果が見られる作品→『口下手は恋に事故る』


 

8．吊り橋効果

 

吊り橋の上のような不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に対し、恋愛感情を抱きやすくなる現象のこと。 困難的状況を共有することで連帯感や絆が生まれる。

ロミジュリ効果と並んで有名なのがこちら！「吊り橋効果」になります!!
高所だったり、お化け屋敷だったり、強い不安を感じるとその場にいる人が気になってしまうんですよね～!! つまりは、推し攻めと推し受けを吊り橋に追い込んだら……必然的に両想いになるって……コト!?

具体的な例としては、一緒にホラー映画を観ることや、高級レストランにつれていくことも吊り橋効果になるみたいですね。ホラー映画に対して、頼りになる一面を見せられることで、ドキドキさせられたり、高級レストランでは、相手の堂々とした振る舞いに大人らしさを感じたり……。受けにとっての吊り橋が、攻めにとっての見せ場になるんですよね。

吊り橋効果が見られる作品→『ゾンビ・ハイド・セックス (1)』

9．ゲイン・ロス効果

 

心理状況において、プラスとマイナスの変化量が大きいほど、人の心に影響を与える度合いが大きくなり、印象に残る効果。

「ゲイン・ロス」と聞くと、なんぞ……？ と頭を傾げる方もいらっしゃるかと思いますが、これは簡潔に言えば「ギャップ萌え」ということです♥ ギャップの差があればあるほど、相手に印象を残すことができます!!

学校でも全校生徒から恐れられるヤンキー(受け)が、家では兄弟たちの面倒を真剣に見る、心優しいお兄ちゃん属性だった……。
真面目で女性社員からも上司からも好かれているエリートリーマン(攻め)が、実は未成年(受け)に執着する、ヤンデレストーカーだった……。
みたいな、ギャップがとにかく刺さるんですよね～～～!! (ガッツポーズ)

ゲイン・ロス効果が見られる作品→『伝説のヤリチンVS鉄壁の尻穴』

10．スノッブ効果

 

「他人とは違うものが欲しい」という心理が働き、簡単に入手できないものが欲しくなる心理的現象。1点ものに目がなく、他者との差別化を好む傾向がある。

「スノッブ効果」は、多くの人がもっているものには惹かれずに、オンリーワンを愛する心理現象。個人的には「フっ、この俺になびかないなんて……おもしれぇ女」現象と名付けたいところであります!! スノッブ効果が見られる作品→『難攻不落のビター・ボーイ』

11．ツァイガルニク効果

 

 

達成できなかった事柄や中断している事柄のほうが、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。未完了のことは、完了済みの事柄よりも緊張感が持続しやすく、記憶に残りやすい効果がある。

「ツァイガルニク効果」は説明書きだけでは、些かわかりにくいのですが、これを恋愛に置き換えると、未完の恋は記憶に残りやすい……という意味合いになり、フラれてしまった相手をしばらく経っても忘れられない現象につながります！

学生時代に別れた相手のことがどうしても忘れられず、ずるずると引きづりながら社会人になった受け。そんな受けの部署に新たにやってきたのは、6年前に別れた元カレだった……的なストーリー、BIG LOVEです♥♥
極端なことをいえば、この効果がないと、元カレの存在をあっさり忘れて、ロマンスが始まらなくなるので……。失恋からはじまる再会BLが大好物な筆者は、「ツァイガルニク効果」にお世話になりっぱなしです。

ツァイガルニク効果が見られる作品→『僕らのミクロな終末 上』

12．テンションリダクション

 

心理的な緊張がなくなると、注意力が散漫になり、警戒心が弱くなる効果。悩んでいた商品を買うという決断をした際に、関連商品を紹介されると、警戒心が低下していることにより、関連商品さえも購入する可能性が高まる。

「テンションリダクション」は、例としては買い物がよく取り上げられますが、恋愛においても重要な効果になっています！

緊張が解けた瞬間というのは、大切な会議や出張の後や、テストや部活の大会の後などが例として挙げられます。そうしたビックイベントの後に、告白をしたり……おねだりをしたりすると、成功しやすいのです!!! 言うなれば、気が緩んでいるときこそ、攻めろ!!! ってことですね。
試験後に「テストも終わったし……ご褒美ほしいんだけど」とクーデレ攻めに頼まれれば、ほだされ受けは「しょうがないなぁ……」といつも以上にほだされやすくなると思われます!!

テンションリダクションが楽しめる作品→『みなと商事コインランドリー １』



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さて、推しカプの恋愛見届けマスターの皆さん……いかがでしたか？
こうした心理効果を知識として知っているだけで、キャラクターへの解像度が上がったり、よりリアルに恋愛心理描写を感じ取れるかもしれませんね♥