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BLファン大集合の2日間!ちるフェス2022参加レポ

2022/07/05 18:33

ステージ、展示、物販…ちるフェス2022を一挙振り返り!

 


7月2日(土)、3日(日)に開催されたちるちるフェスティバル2022

今年も超人気作品を可愛いフードやドリンクで表現したコラボカフェの開催や、豪華作家陣描き下ろしのスタンディングパネルの展示、さらにBLコンテンツ製作の裏側に迫るトークステージなど! 2日間の様子を余すことなくたっぷりお届けいたします!

 

会場へと足を運んでくださった方も、来られなかった方にも、少しでも会場の空気感が伝わりますと幸いです。


まずは早速、会場内特設ステージで行われたBL・エンタメ制作陣のトークイベント&ショーの様子から!



森の特設ステージ 1日目

「Te amo~愛と情熱のメンズフラメンコ~」 (ミニダンスショー)

 


開演10分前頃……き、聞こえる! ステージ袖から鳴り響く、タンタンという素敵なウォームアップの音が……!! 人生で初めての生フラメンコに、筆者の胸は期待で膨らみまくりです!

暗転後、まずはフラメンコに関連したBL作品、えすとえむ先生ショーが跳ねたら逢いましょう』、華藤えれな先生葛西リカコ先生愛のマタドール』の紹介映像からスタート。
素敵な映像にテンションが高まったところで、ついにフラメンコショーの始まりです!

今回のステージで披露されたダンスナンバーは全4曲。

1曲目はフラメンコの定番曲ともされる「ALEGRIAS (アレグリアス) 」。リズミカルな曲調に合わせ、ダンサーのお2人が見つめ合いながらのダンスパフォーマンスはまさに圧巻!! 本場のフラメンコが持つ凄まじきパワーに、全身が震えあがります。

2曲目は「TARANTO (タラント) 」。鉱山で働く鉱夫の嘆きの歌とされるこちらは、しっとりとした悲しげなギターメロディーから始まり、徐々に激しさを増すパフォーマンスが特徴的。曲の終盤ではジャケットの片腕を脱ぐセクシーな振り付けも登場し、会場のボルテージも上昇していました!

 


続く3曲目は、1部では「SOLEA (ソレア) 」、2部では「SIGUIRIYA (シギリージャ) 」の披露。「静」と「動」を感じさせるキレッキレなダンスに、一瞬たりとも目が離せません!!

ステージのラストを飾ったのは「BULERIA (ブレリア) 」!! 1曲目に続き、もう一度お2人でのダンスパフォーマンスとなったこちらは、フラメンコの形式のうち最もハツラツとし、生命力に満ちた曲なのだとか。

最後の最後まで全身全霊、力強いパフォーマンスの連続だったミニダンスショー。拍手喝采のフィナーレとなりました

Backstage of BL ~BL×メディア展開の裏側を探る~ (ミニトークショー)



会期1日目のミニトークショーには、ドラマCD男子高校生、はじめての』シリーズ(GINGER BERRY)制作スタッフより、久礼野ハジカさん弧山真夜子さん亜矢ナツさんがご登壇。

オリジナルBLドラマCDとして2015年から現在までに4シーズン、14組のカップルを生み出した『男はじ』シリーズ。ここでしか聞けない貴重な制作秘話に興奮が抑えきれません‼

オリジナルコンテンツだからこその裏話


そんなトークショーの内容をご紹介。

――『男はじ』シリーズ立ち上げのきっかけは?
弧山さん:当時、ちょうど乙女向けシチュエーションドラマCD全盛期だったのですが、オリジナルのBLドラマCDはほとんどなく、あっても監禁ものとか、Hシーンがかなり激しめのハードでダークよりな作品が多かったんです。でも、私はそういったものよりも明るくてハッピーな作品を作りたいと思ったのでシリーズを立ち上げるに至りました。

――「ノーカット・ノーフェード・ノーBGM」の独特なコンセプトが生まれた経緯は?
弧山さん:何よりも男子高校生のリアル感だったり、臨場感を描きたいというのが一番でした。それで定点カメラで映し出すような、シーンを飛ばさずに描くというのが突き詰めた先にありました。

――ドラマCD制作の手順は?
亜矢さん:『男はじ』シリーズはオリジナルコンテンツであるため、まずはキャラづくり、1シーズン3カップル分の構成を考えるところから始めます。その後、カップリング会議を重ね、だいたいの大枠を設定し、イラストの作成、キャスティング、収録といった手順で進んでいきます。

多くのファンを虜にする徹底した「リアル」の追求!


――音声コンテンツだからこそこだわっている点は?
久礼野さん:ドラマCDは小説や漫画と異なり、時間の流れが30分なら30分としっかり決まっているコンテンツであり、自分のペースで楽しむことができないという一面があります。
しかしその分、30分間その子たちとリアルに過ごしているかのような体験が味わえるという魅力もあるため、その場にあるはずの音はとことん入れ、逆にそうでない音は徹底的に排除するという徹底的なリアルの追求にこだわっています。
 
――シナリオを作る上で書きやすかったキャラ、また時間がかかったキャラは?
久礼野さん:私はキャラのモードに入るまでに時間がかかるので第13弾の什三くんが…… (笑)。「君は何考えてるの!?」ってずっと思ってました!

弧山さん:根がポジティブな腐女子なので……。第1弾の一樹と裕太は「ゆうた好き、以上!」という単純さで書きやすかったです。2人を書くとエンジンがかかります!(笑)

――BLオリジナルコンテンツを作るにあたってこだわりや参考にしているものは?
弧山さん:ネット上で全然知らない高校のバスケ部の1日を調べたり……とにかくリアルな男子高校生を突き詰めています (笑)。

久礼野さん:『男はじ』の世界は現実の世界と連動しているため、現実の世界で3年の時が経てばキャラの中でも3年経つというのが基本のルールになります。なので季節感や行事は特に大切にしています。

亜矢さん:やはり音声ですね! 実は二人が住んでいる家の間取りなんかもちゃんと決まっているんです。だから同棲している家によってドアの音や床の軋む音、トイレのフタが閉まる音までちょっとずつ微妙に変えていたりなんかします。「このフタの音は高級すぎるので、もっとしょぼいのでお願いします!」なんて会話もありました (笑)。

――最後に一言ずつメッセージをどうぞ!
久礼野さん:シリーズももう7年目になりましたが、正直こんなに長く続くとは思わず……皆さまの応援に大変感謝しております。これからも面白いことをやりたいと思うので是非、今日興味を持っていただけた方はYouTubeに上がっている視聴動画を聞いていただければ幸いです。あ、違法動画ではなく、もちろん公式動画でお願いします!(笑)

弧山さん:自分の欲望を形にしたい! から始まったのですが、個性豊かなシナリオで長く続くシリーズになりました。ファンのみなさんが応援して下さっているおかげだと感じているので……本当にいつもありがとうございます。そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします!

亜矢さん:1人のBLファンとして作品を楽しんでいるのですが、これからも一緒に楽しいコンテンツを作っていけたらなと思っているので、5thシーズンもどうぞよろしくお願いいたします!

シリーズ立ち上げの経緯から作品へのこだわりに至るまで、終始和やかな雰囲気で進んだ今回のトークショー。男はじシリーズ未履修の方にも興味を持っていただけるボリューム満点な内容で、あっという間のステージでした!
 
 
森の特設ステージ 2日目

「ピアノとヴァイオリン生演奏によるBLの世界」(ピアノ・ヴァイオリン生演奏)



会期2日目のステージでは、BL作品に実際に登場するクラシック音楽の生パフォーマンスが……!!
え、本当に無料で鑑賞してしまって大丈夫なのでしょうか……? 贅沢すぎる至福の時間に、思わず「すごい」以外の語彙が消失しかけてしまいました……。
 

◆演目

・ニコロ・パガニーニ
「24の奇想曲」24番
(麻生ミツ晃先生世界でいちばん遠い恋より)

・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
シュープラー・コラール集
第3曲「尊き御神の統べしらすままにまつろい」
第4曲「わが魂は主をあがめ」
(凪良ゆう先生interlude 美しい彼番外編集より)

・C・ドビュッシー
「小組曲」より 「小舟にて」
(高崎ぼすこ先生cresc.それでも俺のものになる Qpa edition3より)

 
スクリーン上に、各作品のコマや文章が映し出されながらの生演奏♥
まさに「目で見て耳で聞いて楽しい!」最上級の癒し空間となっており、心地良いメロディーに自然と体も揺れ始めます。
 
 
そしてそしてこちらのステージ、当初予定されていた演目は上記の4曲だったのですが……な、なんとお2人のご厚意で、ボーナストラックとして2曲が追加で披露されました!

突如会場に流れ始めたちる箱8thテーマソング「after rain」ちる箱7thテーマソング「インフェルノ・パラダイス」。筆者も驚きが隠せません!!
ピアノ&ヴァイオリンでのアレンジ版は原曲とはまた違った迫力や良さがあり、ただただうっとりと美しい音楽の世界に浸りまくりでした……。
 

Backstage of BL ~BL×メディア展開の裏側を探る~ (ミニトークショー)




2日目のトークショーは、全国の劇場で絶賛公開中の映画『メタモルフォーゼの縁側について。本作の製作に関わられた日本テレビプロデューサー・河野英裕さんをゲストに、進行役のBLソムリエ・アンリ54世とのアツいBLトークが展開されました!

「BLを知ったきっかけは雪さんと全く一緒」

 
こちらのトークショーの模様も、特別にお届けいたします!

――原作『メタモルフォーゼの縁側』を知ったきっかけは?
雪が本屋にふらっと立ち寄ってたまたまBLを知ったのと、実は僕も全く一緒でして……。4年前、ちょうど鶴谷さんの御本の第1巻が発売されたばかりの頃、とにかく綺麗な帯や表紙を見てこれは絶対に面白そうだなと手に取りました。

――作品を実写映画化するにあたり、改変点や逆にここだけは絶対に変えたくないと思った点は?
とにかく原作が素晴らしすぎてセリフも全てが100%だったので……原作者の鶴谷さんとお話をしていく中で、それをどうやって2時間に収めるかに心血を注ぎました。原作を越えることはできないと初めから思っていたので、いかに原作に近づけられるかにこだわりました。

――キャスティングでこだわった部分は?
ある種のリアリティを追求したかったので、役者の実年齢にはこだわりました。
日本のドラマや映画などではよく20歳を超えた女優や俳優を高校生役に起用することもありますが、17歳のBL好き女子高校生を表現するには、やはり10代の方に演じてもらいたいと思いました。芦田さんは本好きで、そういった何かにこだわるオタク性があったので、原作のうららを体現できるのではないかと思いました。
宮本さんに関しては、自分が『マルサの女』シリーズをずっと見てきた人間であったこともあり、女性の生き方を長く表現されてきた方という印象がありました。「BLをご存知ですか?」というお話から始まり、「知りません」と返答を受け、「あ、雪さんと一緒じゃん!まさにぴったりだなと (笑)。そこから漫画をおススメさせていただきました。

じゃのめ先生に作画を依頼したきっかけ、ルーツはちるちるの会議室に⁉

 

――じゃのめ先生に劇中漫画『君のことだけ見ていたい』の作画をお願いした経緯は?

BLに関する知識がなかったので、どこから勉強すればいいか全く分かりませんでした。そしたら鶴谷さんから『ちるちるさんに相談するといいですよ!』とアドバイスをいただき、実際にちるちるさんのオフィスに足を運んでお話をお伺いすることにしました。ちるちるさんの会議室にはたくさんBL作家さんの色紙が飾ってあったのですが、それを眺めていた時にたまたまじゃのめ先生の色紙が目に入り、「この絵がいいです!この絵を映画で使いたいです!」となりました (笑)。
「じゃのめ先生は大変有名で多忙な作家さんなので、今からでは絶対無理です!」と言われたりもしたのですが……先生のTwitterを調べ、DMで直接お願いさせていただいたところ、『ちょうど連載が終わったところだったので大丈夫です』と有難いことに即答していただけました。
 

――劇中に登場する漫画のコマが流れるシーンで大変だったことは?
漫画をTVで映すことはよくありますが、視線誘導だけはしたくないと思いました。BLというものが主人公の1人であったので、一緒に見ているお客さんに静かな画面で自由に、自分のスピード感で読んで欲しいと思いました。

――Huluオリジナルで劇中漫画『君のことだけ見ていたい』を実写ドラマ化した理由は?
シンプルにうららと雪がハマった漫画がどんなものが知りたくて、Huluの人にお願いして作らせてもらいました(笑)。脚本をお笑い芸人の水川かたまりさんにお願いし、自分なりに色合いや味を出してみました。

――制作にあたって特に大変だったことは?
Jガーデンとコミティアに挑戦するシーンが原作にあり、それをどちらも描きたかったのですが……コロナでイベントもなくなってしまい、なかなか撮影ができない状況でした。なのでコロナ禍でのイベントの描き方には悩みました。

――本作の注目ポイントは?
何でもいいから見て欲しい!(笑) ……ですが、個人的にはやっぱり音楽!
台本を開けたらだいたい原作がある場合は原作、脚本、音楽、監督、プロデューサーという順でページが進んでいくんです。だから音楽は影の主役といっても過言ではなく、エレキギターやウッドベース、アコースティックギターの生の音が聞こえるように頑張りました。

――最後に一言メッセージをどうぞ!
 (その場で立ち上がり) 本当に素晴らしい原作で、現在映画が日本各地でやっております。お暇だったら見てくださいますと嬉しいです! よろしくお願いいたします!

映画版『メタモルフォーゼの縁側』のお話だけでなく、原作の魅力もたっぷりと語ってくださった河野さん! 今すぐにでも劇場に足を運びたくなるような素敵なトークに会場のあちらこちらから「見に行きたい」という声も……!
なかなか知ることのできない貴重な業界裏話をお聞きすることもでき、大変勉強になったステージでした!
 

ここからはアクティビティエリア (物販・コラボカフェ・展示等) をご紹介♥


 

コラボカフェ&フォトスポット

 
 
まず、会場入ってすぐ左手に見えるコラボカフェ&フォトスポットエリア

 
写真手前のこちらは倉橋トモ先生『明けても暮れても -続 いつか恋になるまで-』のカフェメニュー。コラボカフェイラストで2人が抱えているウサギのぬいぐるみと髪色をイメージしたいちゃらぶ♡ちあかずドーナツと、帰りたくない2人のプライベートビーチソーダです。

さらに、コラボカフェグッズにはハート型缶バッジとクリアスクエアボトルが登場! エモくて可愛いデザインに夢中になってしまうこちらは、事後通販も決定しております♥

そしてそしてカフェメニュー受け取り口付近には、作品をイメージした豪華祭壇の設置も……!


末広マチ先生『フェイクファクトリップスの祭壇には、よ~く見るとコップに歯ブラシがしっかり2本入っていたり、椿ゆず先生・缶爪さわ先生の『みなと商事コインランドリーの祭壇には可愛らしい洗濯機やポッキーが用意されています。
 
 

ちるフェスみくじ&スタンディングパネル



昨年大好評のおみくじが、作品コラボでリニューアル!
人気作品のちびキャラとともに今年の運勢が占えるこちらのスペースにはなんと、キャラクターの描き下ろしスタンディングパネルの展示も!! 先生描き下ろしのイラストは、可愛さ満点で惚れ惚れしてしまいますよね……。

 


おみくじは自分の好きな作家さんのものを自由に選べる形式となっており、描かれているイラストもおみくじの運勢によって異なっています!


 

BLソムリエコーナー

 
 
お次にご紹介するのは、ちるちる認定BLソムリエが1人1人の好みに合ったBL作品をおススメするこちらのコーナー!
 
地雷や好みといった情報をカウンセリングシートに記入していただき、その人に合ったピッタリの1冊をソムリエがご提案。あの難関試験をくぐり抜けたソムリエの圧倒的な知識量に敬服です……!!
 
 
新たな作品との出会いを求めた多くのお客さんで賑わい、両日とも大盛況となっておりました!
 

物販

 
 
物販エリアでは、BLアワード2022のグッズ全商品に加え、2021の一部グッズおよび、BLアワードアニバーサリーブック(2021年・2022年)を販売いたしました!
 
 
***
 
今年も多くの方々にご参加いただき、感謝の気持ちでいっぱいです……!!  お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。

最後になりますが、今回コラボカフェご利用のお客様および、関係者の皆さまに、多大なるご不便とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。皆さまからいただいたご意見を真摯に受け止め、今後このようなことがないよう、改善に取り組んで参ります。
 
 

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