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皆さんは2021年に何冊のBL作品が刊行されたかご存知でしょうか？

 

その数、なんと……

 

3613冊。すごくないですか？？
紙で出版されたタイトル数は1484冊。電子のみの出版は2129冊。合計すると3613冊という結果になりました（電子版の出版はのちに紙で出版されることもあるのでタイトルがかぶる場合があります）。

一時期のブームに比べるとやや緩やかな伸びですが、それでも2020年からの増加率は5％！ 今年も増えそうですね。ここまで多いと好きな作品を追いきれるかの方が心配になってきます……。幸せな悩み。

ではもっと詳細に刊行冊数を調べてみるとどうなるのか……？ そこでちるちるに登録されている攻め受けタグ、設定、エロ度別に2021年の刊行冊数を調査しました！
後半にはプレイタグの検索数ランキングも発表しますので(なんで？)、最後までお見逃しなく～！

もはや圧倒的なまでの差！男前攻めしか勝たん！

 

では早速、攻め部門から刊行冊数を調査。桁が違うものがありますが……？

 

 

2021年 多かった攻め属性
1位 男前
2位 執着
3位 黒髪
4位 ワンコ
5位 年下
6位 20代
7位 健気
8位 スーツ
9位 年上
10位 スパダリ

 

作品数1位に輝いたのは「男前攻め」でした！ 真っ直ぐな愛情と相手への心遣いが魅力の男前攻め。これ嫌いな受けいる!? いねえよなあ!! と言わんばかりのぶっちぎりの1位に選ばれました。受けと読者からの好感度が高いんよ……。

ここ数年男前はずっと1位街道を爆走しており、もはやBLには欠かせない属性となっています。強い、強すぎる！

2位は「執着攻め」。良く言えば情熱的、悪く言えば執拗に受けにつきまとい、時にその愛情が暴走してしまう……。受けの対応や関係性によっても千変万化の美味しい属性ですよね♪

4位の「ワンコ攻め」は、最終的に受けが絆されるまでがセットですね。ゴールデンレトリーバーかな？

 

注目は、10位の「スパダリ攻め」。一昔前は経済的にも身体能力的にも超ハイスペックな「スーパー攻め様」的なイメージが強かったですが、今や「なんでもできる上にバリ優しい」という最強設定の攻め様を指して使わるようになりました！ 前年まではさほど多くありませんでしたが、2021年に急増した攻め属性です。今年も増えること間違いナシ！

 

みんな大好き健気受けが今年も上位をひた走る！

 

それでは受けキャラの刊行冊数ランキングをみていきましょう。結果は次の通り。

 

2021年 多かった受け属性
1位 健気
2位 美人
3位 黒髪
4位 ほだされ
5位 天然
6位 意地っ張り
7位 20代
8位 ワンコ
9位 強気
10位 ゲイ

受け属性の作品数1位になったのは「健気受け」！ こちらも「男前攻め」と同じく、長年最多受け属性になっています。何があっても攻めをひたむきに想い、攻めのために行動する受け♥ そりゃ好きにもなるわ。攻めが。そして我ら腐女子が。

 

2位の美人受けも「健気受け」と同じく常に上位にランクイン！ 他の属性と一緒に盛り込まれることも多いですよね。「美人」にもタイプは様々。性癖に刺さる美人受けの1人や2人や3人や……。数えきれないほど。

 

4位は「ほだされ受け」。「執着攻め」と相性がぴったりで、執拗な攻めのアプローチに徐々に受けの心が溶かされていく過程は王道パターンの1つ♥ こんなん何回読んでも美味しいですからね。

 

これは納得の1位！作者も読者もまとめて沼の底、「すれ違い」

 

続いて人気の設定、シチュエーションのランキングです！

 

2021年 多かったシチュエーション
1位 すれ違い
2位 誤解・思い込み
3位 ファンタジー
4位 同級生
5位 片思い
6位 年の差
7位 再会
8位 身長,体格差
9位 リーマン
10位 人外

 

2021年に多かったのは「すれ違い」！ 2位の「誤解・思い込み」と併せて、もだキュン全盛期となりました。
過去の恋人や兄弟、謎の人物が出てきてお互いにモヤモヤ……。そして最後に誤解が解けて二人の仲が深まるんですね。何番煎じでも美味しい茶葉です。

 

注目は3位の「ファンタジー」です。2021年は「ファンタジー」作品の伸びが目立つ1年でした。もともと小説では一般的だったこの設定。『夜明けの唄』をはじめ、コミックでも大躍進を遂げました！ 書店やサイトで「最近ファンタジー多いな」と思うこともあったのではないでしょうか。

 

全体的な基本トレンドに大きな変化はありませんが、毎年新しく人気のジャンルが増えています。どうりで昔に比べてよりどりみどりな訳ですよ……。

 

エッッッッッッッッッ……ぶっちゃけ全員気になるエロ度は!?

2021年に出版されたBLコミックのエロ度の割合を見ていくと「普通」が約5割でした！ エロシーン多めの作品は17％、エロなしのものは1割弱という結果になっています。

 

ドエッチいのもっと増えて！ という声が聞こえてきますが、気のせいかな。

 

これは2020年と同じくらいの割合です。今年もこれくらいの割合に落ち着くのかもしれませんね。

番外編：性癖に正直なプレイタグ検索ランキング

 
これまでは作品の冊数を調査してきましたが、最後にちるちる上に登録されているプレイタグのアクセスランキングをご紹介します！

……え、ほんとに？ マジでこれですか？ いやでも冷静に考えると全部好きだわ。性癖に正直な1位から10位までをご覧ください。

 

 

2021年 検索数が多かったプレイタグ
1位 凌辱強姦
2位 3P・複数
3位 調教
4位 乳首攻め
5位 潮吹き
6位 中出し
7位 おもらし
8位 尿道責め
9位 中イキ
10位 玩具

 

1位は堂々の「凌辱強姦」！ 外で言えた単語じゃないですね！ 10位に至るまで全部アウトですけども。2位の「3P・複数」に約1000票の差をつけての1位です。

 

全体的に攻めが受けを辱めたり、無理矢理身体を暴いたりするプレイが人気を集めました。3位の「調教」もですが、かなりハードなプレイが多くランクインしています。身も蓋も取っ払うとこれが残るってワケ。

 

注目してほしいのは8位の「尿道責め」。ここ数年で一気に熱が加速したという印象を抱くプレイですよね。前側から性感帯である前立腺を刺激できるとあって、ソフトSMでよく使われるようになってきました。出したいのに出せない……尿道ブジ―を抜いてもらえると思った瞬間にまた奥まで……♥ えちえちですね。

 

まとめ

以上が最新のBLトレンドでしたが、いかがでしたか？ 好きな要素はランクインしていたでしょうか？ 今のBLの傾向がなんとなく分かったかと思います！

 

これからの商業BLの動向も気になりますね！