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2022年、BL界の流行大転換時代が訪れるらしいぜ(わくわく)

2022/03/05 16:00

のちに人は、これを”BL大三国志”時代と呼んだ――



咲いた 咲いた BLコミックスが
並んだ 並んだ 鮮やかビビッド! 柔軟剤フレッシュ! モノクロダーク!

そう、今のBL界は大きく分けて3つのトレンドがひしめき合っています。2021年はギリギリのバランス状態を保ち、お互いにけん制を掛け合っていた彼ら。
しかし、2022年はその均衡状態が大きく崩れるのでは――。

BL大三国志説を裏付けるべく、ちるちるは重い腰を上げたのであった。

BL大三国志とは?


まず何をもって「BL大三国志時代」としているのでしょうか。関係者は、次のように語っています。

関係者「ちるちるのランキングを見ていると、ビビッドな表紙、ダークトーンの表紙、柔軟剤のCMのような表紙が並んでいるのを目にするんです。ここ数年は明るめの表紙がトレンドだったのですが、これは流れが変わってきたなと」

記者「なるほど……今がトレンドの転換期ということですね」

関係者「そうです。我々は時代の節目にいるんです」

関係者はBL学会に向け、BLコミックスの表紙を3つの国に分類していました。内訳は↓こんな感じです。

【鮮やかビビッド】
原色や蛍光色を使った、目をひく表紙。パステルに近いものから毒々しさを感じさせるものまでさまざま。ディープなえっちorコミカルな作品である可能性が高い。

【柔軟剤フレッシュ】
柔軟剤のCMのような表紙の意。抜けるような青空や謎の真っ白空間、太陽の光がまぶしい日常風景など、透明感しかない色使いが特徴。なぜか学生率が高く、ちょっと切ない。

【モノクロダークトーン】
白と黒やそれに類するダークトーン100%で描かれた、暗く落ち着いた雰囲気の表紙。切なさやお耽美、暗い過去の気配など全体的に影を感じさせる。


これらの国の変遷を、BL史とともに見ていきましょう~!


秒でわかるBL表紙近代史


元々、BLは巨大な一つの国(概念)でした。こんな↓感じ。


これが2013年ごろには、少しずつ分裂の兆しが見えてきます。


さらに2016年。左がダーク、右が柔軟剤系統で綺麗に分かれているの、なんらかの"力"を感じますね。


2018年はビビッドと柔軟剤のハイブリッドです。ダークトーン表紙も明るい差し色や光が印象的に使われていて、ダーク感がありません。
この前後の年は明るめの表紙が多かったのですが……?


2021年はこうなりました↓。


なんとなく言いたいことが分かっていただけたでしょうか? 「意外に変わっていない」というクレームはなしでお願いします。

ちなみに3つのどれでもないという作品があるかと思いますが、そういうこともあると割り切る精神も大切です。BLは世界……つまり未知数なのです。

お判りいただけただろうか。もう一度ご覧いただこう……


ここで、2021年のBL作品たちを改めて表紙から振り返ってみましょう~!


えっち!HENTAI!それだけじゃないのが鮮やかビビッド

とどのつまりパラダイス』作:ひつじま羊

 

こちらは鮮やかビビッド表紙日本代表選手! カラフルな色使いに芸術点100兆点加算!

多色使いだけでなく単色使い、差し色などいろんな使い方ができるビビッド。健康的なエロ(?)からちょっぴり毒っ気のあるディープエロまで表現できることから、BL界の竹下通りと呼ばれています。嘘です。
内容も弾けるようなエロ(弾けるようなエロとは)やアブノーマルなプレイなど、物語もエロも楽しめるものが多数!

お手柔らかめのエロから入りたいときは、パステル寄りの鮮やかビビッドを選ぶが吉です☆彡


爽やか切ないBLに肩まで浸かりたい…そんなときは柔軟剤フレッシュ

オトナを困らせるんじゃありません!』作:にやま

 



普段ビビッドとダークの民なので目が焼けました……マブシイトウトイ……。

日常を切り取ったような派手すぎないワンシーンと、白いシャツと優しい太陽光。これだけそろっていれば立派な柔軟剤フレッシュです。きらめきながらも時に苦しく、時に癒され、時に甘酸っぱい……アオハルど真ん中、10代の心を忘れない男子たちの恋を存分に吸収できます!
レモンのはちみつ漬けと一緒に摂取すると、同じクラスのモブ女子感が出てなお良しですよ♥

ちなみに柔軟剤というネーミングは筆者個人の感想に基づいています。悪しからず。


心が迷子になってしまう……それがダークトーンです

午前2時まで君のもの(上) 』作:奥田枠

 


心をしっとりしっぽりさせましょう……ダークトーンで……。

彩度の低い色使いが特徴のモノクロダークトーン。この表紙のように差し色で印象を変えるのもシャレオツなものです。このタイプは最近よく見るようになったもので、キャラが一人で表紙を飾っているなど、ぱっと見ではBLだとわからないような作品も。
内容もどこか考えさせられるような、人と人の関わり合いにフォーカスを当てたものが多い印象。

心の奥を覗き見るような、深い読後感を味わいたい時におすすめです!

つまり三国志がはじまるんですな(結論)

 

2021年のランキング、すべてのタイプの表紙がバランスよく配置されていませんか?2018年に比べると明らかに3つのバランスが拮抗しています。

これはつまり、それぞれが勢力をつけ始めているということ――そう、三国志の始まりです。

2022年は誰が覇権をとってもおかしくない、バッチバチのBL戦国時代に突入したのです。一触即発の緊張状態が今年も続くのか、一気にバランスが崩れるのか……それは誰にも分りません。

ダークの時代来てくれないかな(チラッチラッ)

 
筆者はほんのちょっぴり業が深めの腐女子なので、2022年のランキングをダークな表紙で埋め尽くすという野望を持っています。しかし筆者は無力なので、ランキングを動かすことはできません。全国のダークトーンBLファン、オラに力を……!

↑というような動きが、3つの国すべてで起こるのが2022年です。生きて祖国の土を踏みたい。

*******

なんだかふわっふわの記事になってしまい、猛省しています。
予定ではもっとしっかり混戦具合を表し、BL学会的理詰め記事で拍手喝采を浴びるはずだったのですが……。なにゆえ……。

BL大三国志が始まる2022年、心構えと覚悟を持って強く生きたい。

担当記者:たまち
あほえろと鬱を交互に摂取してバランスの良い生活を送っています

 

 

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コメント8

投稿順 | 最新順

匿名1番さん(1/1)

表紙のデザインが決まる前からイラスト描いたのかなと思うような同じアングルも結構ありましたよね。最近減りましたけど

匿名2番さん(1/1)

確かに表紙のデザインがきれいになった、でもタイトルのフォントと配置もよりデザイン感を表現するため、めちゃくちゃ読み辛いになったと思う。

匿名3番さん(1/1)

柔軟剤ってのがあんまりにも理解できなくて何言ってんのか解らなかった柔軟剤のCM?そんな感じする?

匿名4番さん(1/2)

確かに表紙は綺麗になったけど…どれもこれも一巻完結。多くて二巻…
タイトルで代表作売れない上に表紙のクオリティーまで求められてBL漫画家地獄だと思うけど…
内容も大転換とか言いながら相変わらず似たり寄ったりなお手軽いちゃラブセックスしかないような。
プロなのに短編恋愛エロ漫画以外描かせてもらえないジャンルはBLぐらいではって思いますが。タイトル買いじゃなくて作家買い前提。代表作描かせない前提。

令和なんだから、男女物や萌えみたいにいちゃラブセックスシーン以外も書かせてあげたらいいのに。BLブロマンスドラマやゲーム、アニメは内容多様化してるのに、
少年漫画の2次創作からBL入った作家さんでも絶対セックスシーンと短編少女漫画みたいな展開必須。売れても打ちきり漫画みたいに一巻二巻で終わっちゃう。偏りすぎてませんか?

BLドラマや2次創作BLアニメからBL好きになった人が、セックスシーンなしのライトな商業BLありますか?アニメや少年漫画みたいなBLありますか?って質問してるのわりと見かけるけど、普通の一般漫画みたいな作品は商業BLには無いんですよね…

商業BLはセックスしか無いですねー。って言われて、だいたい他のBLアニメやドラマ紹介する流れ…

もう少し売り方と内容考えた方がよくないかな…

匿名5番さん(1/1)

そもそも、バディ物が描きたいなら一般誌に行くんじゃないですかね?
実際、一般誌でバディ物を描いてるBL作家さんも多いですし。

商業BLの読者層って一般作品でライバル物やバディ物に萌えて、商業BLも読むようになった人が多いのではないでしょうか。
それで、商業BLではより刺激的なエロを求めて濡れ場がある作品が主流なのかと…

それに、ライト層向けBLって今は一般誌で連載してる作品が多いですよね。
「消えた初恋」は別マで連載中ですが内容はしっかりBLです(エロ無し)。

商業BLでもエロ無し作品は沢山ありますし、昔に比べると闇系作品や少年漫画のラブコメのような作品も増えて、かなりバリエーション豊かになったと思いますよ。

匿名4番さん(2/2)

>商業BLの読者層って一般作品でライバル物やバディ物に萌えて、商業BLも読むようになった人が多いのではないでしょうか。

商業BLでもやればいいのに…。一般誌のような物語がしっかりあるようなバディBLは作家が描きたがっても編集部が描かせないのでは?

2次創作は腐女子に人気なのに商業BLになった途端ストーリー性も関係性も皆無なのだらけになりません?腐女子は2人の関係性に萌えると言うけど、どれもこれもお手軽短編AVみたいな感じですよね…。エロ目的で見るならいいんだけど…編集部はもう少しヒット作作ろうって意識もった方がいいと思うんです。

売れた作家が一般誌に逃げちゃうとか、BL漫画出しても売れないとか、BL好きってだけで変なイメージ持たれるとか、これじゃ当たり前だと思うんですよね。BL漫画家はわりに合わないって言うし

匿名6番さん(1/1)

商業BLがお手軽短編AV?同人の方がそういうものが多いイメージだったんですが。読むものが違うとそこまでイメージ変わるんですね。
商業にも巻数を重ねたものもあります。タイトルか変わってるけどシリーズものとか。探してみればいいのにと思います。

匿名7番さん(1/1)

恋愛以外の要素も色々と入ってきて楽しめる漫画は読みたいけど
安易に人を殺したり辛い過去が〜で感動のお涙頂戴系の話はストレス溜まるから少ないくらいでいいわ
そればっかり流行っても胸焼けする
それよりは明るい恋愛中心のお話が読みたい

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