BLニュース

未解決のひき逃げ事件、謎の転落死、カニバリズム…

何の因縁か、謎のタイトルに引き付けられ、うっかりページをクリックしてしまった主人公たち(読者の皆様)……。そこで目の当たりにしたのは、サスペンスとBLが生み出す、怪しげな化学方程式だった！ 目の前に広がる新境地に動揺と胸の高鳴りを隠せなくなった彼らの元に、追い詰めるように次々と届く不可解な新感覚BLへの招待状……。

 

「なに、これ……こんなの……私の知ってるBLじゃない……！！」

 

隠された真相(ジャンル)……。渦巻く(筆者の)陰謀……。果たして、彼らはこの罠から抜け出し、無事、元の世界(ジャンル)へと帰還することはできるのか！？

 

地獄の心理戦(布教バトル)が今、幕を開ける！！！！

◆目次◆
1．ゾワゾワ展開に脳が震える…
2．殺人犯のヤンデレ作家×無口な黒髪記者
3．親友を殺したのは――
4．世界を敵に回しても傍にいたかった
5．タブーに踏み込んだ衝撃作

 
ゾワゾワ展開に脳が震える…

『ディレッタント 上・下』作：カシオ 

  

あらすじ
<身分違いの三角関係>
清掃員の神崎は、大学生の夏原と出会い恋に落ちた。とっさに自分も学生だと嘘をついて親しくなるが、夏原には絶対的な恋人がいたーー大企業の御曹司・真崎鉄馬だ。冷酷な鉄馬に蹂躙される夏原を助けたいと願う神崎だが、情事を覗いていたことがバレて夏原に軽蔑されてしまう。
夏原には嫌われたまま、神崎は鉄馬の紹介で真崎家の別荘の住み込みバイトを始める。そこへ、鉄馬が何も知らない夏原を連れてやってきて……。
その夏、全員の運命を変える事件が起こるーー。
貧乏ニセ学生vsサイコパス御曹司×恋人の大学生、秘密と嘘にまみれたサスペンスBL!

「もしかして……あなたもさっきの授業出てました？」

 

夏原との偶然の出会いから大学生のフリをすることになった清掃員の神崎。何の価値もないクソみたいな彼の人生に、突如舞い降りた夏原の存在はまさに唯一の"光"であり最後の"綱"。「仲良くなれるためなら」と嘘に嘘を重ねる神崎であったが、夏原には既に地位、金、権力その全てを手にした絶対的な恋人、鉄馬がいて……。

 

貧乏人の神崎と御曹司の鉄馬。正反対の世界で生きる2人が、互いにプライド、嫉妬、性欲、自己防衛という人間の汚い部分を晒し合いながらも「もう、あとには引けない」というギリギリの一線を越えていってしまう姿はかなりの衝撃……！ また、唯一の光であるはずの夏原も、神崎との初対面の姿からは想像できないほどの闇をチラつかせ、終始物々しい雰囲気が漂っています……。

 

成り代わり、犯罪、嘘、殺人……ぐちゃぐちゃに絡み合う欲に早まる鼓動。サイレンの音が近づいた時、逃げ出す"2人"に待ち受ける運命は天国か地獄か……。疾走感のあるストーリー、鮮明に映像が浮かび上がってくるような繊細な筆のタッチとともに、衝撃のクライマックスをお見逃しなく……！！

 

殺人犯のヤンデレ作家×無口な黒髪記者

『エロティック・サイコ』作：KJK

 

あらすじ
地方紙記者の佐藤（さとう）は、心理カウンセラーの元カレから奇妙な依頼をされる。その内容とは、世間を騒がせている連続殺人事件の犯人・神谷琉成（かみやりゅうせい）の極秘取材だった。興味をそそられた佐藤は神谷に会いにいくが、美しく儚げな彼から出た言葉に耳をうたがってしまう。「僕とヤッてくれる？」そう、神谷は真実を語るかわりに『セックス』を要求してきたのだった――。その出逢いは偶然か、必然か。業界衝撃のエロティック・サスペンスBL！

「僕とヤッてくれる？」

記者の佐藤は、元カレから一風変わった依頼を受けた。そう、連続殺人犯・神谷琉成(かみやりゅうせい)の極秘取材だったのだ……！ 興味本位でインタビューに赴いた佐藤だったが、神谷に事件の真相を語る条件としてセックスを要求されて___!?

深淵のような佐藤の瞳に魅了されるも束の間、連続殺人犯の神谷がこりゃまた金髪の眉目秀麗なんです！取材の対価として身体を重ねるシーンでは、はだけたワイシャツから2人の綺麗な腹筋が覗いていてエロティックを感じます。神谷は次第に佐藤に惹かれていく一方で、佐藤は一貫して仕事相手に絆されない。交わらない彼らの関係にハラハラドキドキが止まらない～～～！

終盤では緊張感ある駆け引きが白熱し、物語は誰も予想がつかない劇的な展開を迎えます！ 溺死・凍死・失血死……。 特殊殺人てんこ盛りなミステリーが好きな方はもちろん、スーツ・サイコパスが性癖の腐女子さんにもぜひ読んでほしい作品です！

 

親友を殺したのは――

『真夏のサイレン』作：櫻川なろ（なろ） 

 

 

あらすじ
高校生の優弥、春海、遼、崇文はキャンプ場に遊びに行った際、優弥が「ここにいる誰かにこっそり告白する」と突然宣言する。しかしその後、吊橋から転落して亡くなってしまう。それから10年が経ち、同窓会で集まった三人はあれは事故ではなく、この中の誰かが犯した殺人だったのではないかとお互いを疑いだす。そして、高校時代の話をする中で、優弥とそれぞれの本当の関係が明かされていき――。

「あの時　優弥を　殺してしまったんじゃないの？」

 

優弥、春海、遼、崇文の高校生"4人組"はある日、キャンプ場へ遊びに行く。しかし、いつものように笑い合ってそのまま楽しく帰るつもりだったのに、何故か帰りには3人に……。そう、4人のうちの1人であった優弥が死んでしまったのだ……！ 吊り橋から転落死をしたとされる優弥であったが、それは本当に事故だったのか……？それとも何か別の理由が……？

 

優弥とは高校で出会い、彼にはとある"秘密"を握られていた崇文。そんな彼の幼馴染で、優弥とはセフレ関係にあった遼。そして、優弥とは昔からの付き合いで、誰よりも彼と親交の深かった春海。見えていた関係と隠された裏の関係が入り混じった時、明かされる真実には動揺を隠しきれません……。

また、ひとりひとりの回想が丁寧に描かれ、その都度視点が入れ替わるというサスペンスドラマのような斬新なストーリー展開には、思わず鳥肌が立ってしまいました……。果たしてあの日、キャンプ場で何があったのか……？ 大どんでん返しのラストは是非本編でお確かめください……！！

世界を敵に回しても傍にいたかった

『6と7』作：凡乃ヌイス

 

 

あらすじ
幼馴染の禄斗と七海は恋人同士。 無愛想で甘えん坊の七海を愛している禄斗だけど、七海に時たま感じる奇妙な”違和感”があり…？

「俺たちが一緒にいられる時間はきっと長くない」

幼馴染かつ恋人の禄斗と七海。二人の円満な共同生活の食卓に並ぶのは……人肉。
ん!? と思わず二度見したあなた、読み間違いではありません。人肉です。(大事なことなので2回言いました)
いったいどういうこと!? 倫理的に大丈夫そ？ 次々と疑問が湧き起こる気持ち、わかります。ですが本編はこれに留まらない強烈な設定のオンパレード！危うげな展開にハラハラしながらページをめくる手が止まりません……！

また、仄暗い本編における絶妙なスパイスともいえる美麗なエロシーンにもご注目！！
普段はワンコのように人懐っこいのに、セッッ中は少しSっぽくなる禄斗。そしてパキッとした男前な顔つきの七海が、禄斗に抱かれるときはグズグズになってしまうギャップがたまりません❤︎ 汗と汁が滴るいい男、控えめに言って最高です。

そんなラブラブな2人ですが、つきはぎな平穏は静かに、しかし確実に狂い始めてしまいます。
不可解な伏線の数々がどのように回収されていくのか。そして2人の結末はいかに。気になった方はぜひご自身の目でご覧ください！！！！

タブーに踏み込んだ衝撃作

『またね、神様 上・下』作：ヴヤマ

 

あらすじ
両は、美しい同級生・幸太郎に恋をしていた。
次第に仲を深めていく２人だったが、幸太郎の家庭にはあやしい「噂」が―。
ある日、両が幸太郎の家を訪れると、そこには「儀式」と称して信者に身体を捧げる幸太郎の姿があった。
幸太郎が儀式を続ける理由を知った両は、ある「決断」をして―。

「俺は幸太郎が『骨』になっても　絶対愛せるで」

母親の命で不特定多数の信者にその身を捧げる美少年・幸太郎。
彼に恋する両はその光景を見てショックを受けますが、後日信者として彼の家に突撃‼
動揺を隠せない幸太郎の口に、両は強引に媚薬を含ませてーー。

感激の涙を流しながら幸太郎の不相応な身体に肉棒を打ちつける信者、その横には謎の呪文を唱える幸太郎の母。読者も思わず絶句してしまう異様な光景なのですが、母親を愛する幸太郎は自らの使命を受け入れています。
しかし気の置けない友人である両との行為では、頼りなく抵抗しながら涙を流すその健気な様よ......。可哀想は、美しい。(強い意志)

両はその後もありとあらゆる手で外堀を埋め、自分を幸太郎の隣に繋ぎとめようとします。その甲斐あって次第に両に心を開いていく幸太郎ですが、ある日その信頼関係を崩壊させる真相が明らかに......!?
家庭環境、売春、犯罪に嘘......。世界の闇をこれでもかというほど鮮やかに描く本作。歪な形で支え合いながら生きる2人が迎える未来とは......!?