BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

BLを読んだ後、世界が輝いて見えたことありますか?

2022/01/01 14:00

価値観をガラリと変える読後の余韻がすごすぎるBL6選




何気なく手に取ったBL作品によって価値観がガラリと変わった経験、ありますか?


日々を生きていく中で、あらためて幸せってなんだろう?と考えた時、たまたま出会った作品の、ある2人のカップルが懸命に生きているその姿の中に、答えを見出すこともあるのではないでしょうか。2人に気付きを与えてもらって、自分はどう生きていこうかと思わず考えさせられてしまいますよね……。

数々の作品を読み様々な愛の形を見てきた筆者は、それぞれのカップルが彼らなりの方法で困難を乗り越えていく姿に毎度毎度心を揺さぶられまくっております。

そんな2人の美しい姿をみるべく日々情報収集を重ねている筆者から今回、皆さまのために価値観がガラリと変わった!!余韻がスゴすぎる名作BLを6つご用意させていただきました!!!

二人が支え合っていくことによって育まれている愛の形に、我々腐女子も幾度となく救われてきたことでしょう……。「このBLに出会えてよかった」「今までの価値観をかえてくれた」「二人の姿に勇気を貰った」などなど、今回紹介する作品の中にもそんな名作が見つかることに期待を込めて、以下の作品ぜひぜひチェックしてみてくださいね♪

◆目次◆

1.読んだ後、世界がキラキラ輝いて見えるBL作品
 あした虹がでなくても』作:きはら記子
 コントラスト』作:itz

2.
読んだ後、価値観が変わるBL作品
 メロンの味 上』『メロンの味 下』作:絵津鼓
 病める時も、健やかなる時も、』作:野良おばけ

3.読んだ後、明日が来るのが楽しみになるBL作品
   『バイバイ、センチメンタル(1)』作:波真田かもめ
 みのりの森』作:まりぱか

 

1.読んだ後、世界がキラキラ輝いて見えるBL作品


リアルを描いた、切ない両片思いBL

あした虹がでなくても』作:きはら記子



あらすじ
君に見合う人間になりたい。女装も素顔も、ずっとかっこいい君に。
男前ドラァグクイーン攻×年上ノンケリーマン受、優しくありたい両片思いBL!

ゲイバーで働くドラァグクイーン・ホイップ(本名・千歳)は
トークアプリで「不眠症のリーマン」に毎夜グチを話すのが日課。
顔も知らない彼に淡い恋心を抱いていたが、
どうせ会うことはないと高をくくっていた。

しかし、店を探しだした彼(本名・凌)が突然ゲイバーを来訪。
女装姿を笑われ、最悪な気持ちで追い返してしまう。
後日、真摯に謝ってくれた凌と相対して千歳は気づく。
彼を本気で欲しくなっている自分にーーー。

思いが募るほど女装以外の姿を見せるのが怖くなる千歳と、
頭でっかちで自分の気持ちに無自覚なノンケの凌。
未完成な2人が自分の殻を壊しながら惹かれ合う、両片思いラブ! 


「惹かれているけど……」
ノンケ相手に傷付きたくないと葛藤する千歳と、人付き合いが苦手で傷つけてばかり、それでも千歳をあきらめたくないノンケの凌。二人の距離は近づくほどに遠ざかり……。男前ドラァグクイーンと不器用ノンケリーマンの、切ない両片思いBLです。

恋をすると臆病になったり、自分のことがわからなくなったり、無意識に相手を傷つけてしまったり。恋愛独特の心のゆれに支配されながら千歳を思い続ける凌の必死さが、とにかく不器用なんです……!これまで女性としかお付き合いしたことのない凌が同性愛者に向けてしまう無神経さや、千歳が持つ華やかなドラァグクイーンの姿とは相反する、ゲイとして生きることの大変さ。

千歳と凌、そして二人を取り巻く人々の切なさや温かさがじんわりと胸に伝わってきます。(特にママと千歳の会話は、涙を流した後世界がキラキラして見えました……)世界のどこかにこんな二人がいるのかも知れないと思わせてくれるような、等身大の愛を描いた優しい作品です。


正反対の二人が互いに向き合うまでの青春譚

コントラスト』作:itz



あらすじ
いつでも人の輪の中心にいる人気者だけど
どこか冷めたところがあるイケメンの青山翔太と、
特進クラスに在籍する成績優秀で一匹狼な千川陽。
クラスも名前も知らないけど、
顔だけは互いに知っている。
そんな対照的な同級生が、
ある日、屋上へと続く人気のない階段で出会った。
その日から屋上は二人だけの秘密の場所に――。
沈黙さえ居心地がいい
穏やかな時間を共有するうちに、
どちらからともなく惹かれ合っていくが、
陽には後ろめたいことがあって……?


―――なんでオレとキスしたの?


クラスも名前も知らない、けど顔だけは知っている。交わるはずのない関係だった、イケメンで人気者の翔太と一人でいる事が多い優等生の陽。正反対にいるはず2人がその距離を徐々に縮めていく、男子高校生たちの切ない青春譚です。

こころの隅に生まれた朧げな感情。それが何を意味しているのかわからないまま時間を共有していくうちに、その感情が徐々に形を帯びていき、恋へと変わっていく過程が繊細かつ丁寧に描かれています。決して派手ではないのですが、静かに惹かれ合っていく二人の様子に心震えました……。

思春期ならではの焦燥感や漠然とした不安、互いに抱える心の傷を支え合いながら乗り越えていく2人。育んでいく愛というよりも、気付いたら育まれていた純粋すぎる2人の愛を目の前に、苦しいほど心を打たれてしまう作品です。


2.読んだ後、価値観が変わるBL作品


うまく生きていくことができない2人が前をむくまでの物語

メロンの味 上』『メロンの味 下』作:絵津鼓

 
 

あらすじ
「俺 ナカジョーくんがいい! 」
ライブハウスで働く中城と常連客の木内。
ふたりの同居は急だった。
木内は同棲していた彼女と別れたばかりでしばしの寝床を探していたとのこと。
さらには人肌がないと眠れないから一緒に寝たいと言う。
自分はゲイだと明かして断ろうとする中城。
だが、「いいよ! 」と言い切られてしまい…


ただの顔見知り程度だった中城と木内。木内が彼女の家を追い出されたことをきっかけに始まった同棲生活で、ふたりの仲はどんどん深まっていきます。ある秘密を抱える木内と、押しに弱い中城、ふたりの切なくて繊細な関係に注目です。

淡々と日々が過ぎていくなか、二人の距離は徐々に縮まっていき、いつのまにかふたりで一緒のベッドに寝ることすらも日常の一部に。いることが当たり前、そう思うことのできる日常が幸せなものである感じると同時に、「当たり前であること」の難しさについて考えさせられます……

うまく生きていくことができない2人の大人が、静かに寄り添って、互いにささえあいゆっくりと育む愛の形に、胸がじんわりと暖かくなりました。何者かでなければいけない、関係には定型がなければいけないと考えている人の心をほぐしてくれる。たくさんの人のそばに、ただただ寄り添ってくれる。切なく、優しい一作です。


愛について考えずにはいられない、2021年イチオシBL

病める時も、健やかなる時も、』作:野良おばけ



あらすじ
「一回しか言わないからよく聞けよ…愛してる」

SNS累計700,000PVの大人気シリーズ書籍化!
オレ様カフェオーナー×世界を飛び回るカメラマン

大崎泰央は小さなカフェを営んでいる。
一方、三原遼輔は自由に世界を飛び回るカメラマン。
遼輔が家にいる時間は少なく、性格も正反対の二人にはすれ違いも多い。
共に過ごす日々は穏やかで幸せだ。
しかし遼輔は、このままずっと二人で生きていく覚悟がまだできないでいた。
その“事件"が起きるまでは──。


カメラマンとしてあちこちを飛び回る遼輔と、自由な遼輔に愚痴をこぼしながらも待ち続ける泰央。お互いの生き方を尊重し束縛なく理想の関係を築いてきた、そんな二人に突然訪れる人生の過渡期……。幸せについて今一度考えさせられる2021年イチオシの泣けるBLです。

厳しいマイノリティの世界のなかで生きている二人。なんだかんだ幸せに過ごしてきた二人が、ある出来事をきっかけにその幸せが公的保証のない、不安定の上に成り立っていたことに気づきます。結婚は?家族は?パートナーシップは? 二人の人間がともに生きていく上で、愛し合う気持ちだけではない別の繋がりについて彼らが考え始めた時。

互いを想い合う胸をえぐられるほどの深い愛を見せられ、涙が止まりませんでした……。「病める時も、健やかなる時も」不明確な将来に対する不安を跳ね飛ばす覚悟を持った二人を、応援せずにはいられない一作です。


3.読んだ後、明日が来るのが楽しみになるBL作品


自分に向き合うことの大切さを教えてくれる作品

バイバイ、センチメンタル(1)』作:波真田かもめ



あらすじ
僕たちの青春はずっと続くと思っていた 高3の温(おん)は、つばさ達4人の仲間で楽しい高校生活を送っていた。卒業後、温は東京の大学に進学することに。進路はそれぞれだけど、みんなとの関係はこのまま変わらないと思っていた。卒業式前夜。つばさと2人で学校へ忍び込んだ温は、突然、つばさにキスをされ…!?


東京の大学に進学を決めた温と、地元に残ることを決めたつばさ。卒業式前夜、つばさからの突然のキスを最後にお互い別々の道を歩み始めるも、温はつばさからのキスを引きずったまま特に何もない平凡な大学生活を送っていた。そんな彼がつばさとの再会を果たし...…。

前半、男子高校生たちがたわいもない会話で盛り上がってる何気ない日常のシーンと、後半大学生となった温が感じている寂しさや後悔との綺麗な対比になんとも堪らない気持ちになります...…。変わっていく環境の中で自分にとっての大事なものを少しずつ見つめていく温。

感情を表に出すことがなく口数も決して多くない温ですが、そんな彼が静かに自分の気持ちを語ってくれる姿に心打たれずにはいられません。自分の気持ちに向き合うことの大切さをしみじみと感じさせてくれて、明日を生きる力をくれる作品です。


故人を介して繋がる、残された二人の再生物語

みのりの森』作:まりぱか



あらすじ
町役場に勤める昌典は、ある日、東京にいた親友・慎太郎の訃報を聞かされる。悲しむ間もなく葬儀の手伝いをしていると、突然見知らぬ青年が会場に現れた。男は実と名乗り、慎太郎の東京での友人で、四十九日の間はこちらにとどまるつもりだという。実を自宅に泊めることにした昌典は、その夜、誘われるがまま彼と一夜を共にしてしまい…!? 親友の死の真相、実の目的、昌典の秘めた恋――。謎と嘘が折り重なり、導き出される想いとは。山深い田舎町を舞台に二人の青年の不器用な恋を描く、珠玉のミステリアスBL!


かけがえのない存在であった一人が、突然目の前から姿を消してしまった...…。悲しみにとらわれる昌典と、そんな昌典のぽっかりと開いてしまった穴を埋めるかのように現れた実。亡くなってしまった親友を介して繋がる、残された二人の再生物語です。

慎太郎という大事な人の死によって残されてしまった昌典と実が、喪失感と悲しみに耐えきれずお互い縋るように相手を求めてしまう心情描写には何度も涙が浮かびます……!どんなにつらくても、生きている人は、自分が生きていくことを考えなければならない。そんな途方のない寂しさに晒されている昌典の一方で、実は寂しさの中に慎太郎に対するある「後悔」を抱いていて……。

彼の慎太郎との関係や後悔の理由など、徐々に明らかになる意外な展開にも注目です。悲しみや後悔、様々な思い出を丸ごと抱えたまま生きていく二人、残された人間として精一杯前を向いていく二人を最後まで見守りたくなる作品です。


***


いかがでしたでしょうか? 作中の登場人物の迷いに共感したり、立ち直る姿に力をもらえたり……。見える世界が変わるほどの作品に出会えるのは本当に幸せなことですよね。皆さんにも価値観や、見える世界を変えてくれた作品はありますでしょうか? よければコメント欄で教えてくださいね〜!

担当記者:令子
可哀想な受けを求めて、広く深くをモットーに生きる雑食闇属性腐女子。沼を開拓しすぎて自分自身を見失いがち。

 

 

関連作家・声優

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP