1
11/18
\受けの羞恥顔が見たいBLオタク集まれ/
BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。
2021/11/13 12:00
2021年10月24日(日)にシネマート新宿で、10月30日(土)にシネマート心斎橋で各劇場1回限りで上映された映画『鲛绡碧(こうしょうへき) 真珠の涙』。
唐の時代の司法長官と人魚の国の皇子の許されざる恋を描いた、全世界から熱い視線を集める中国古装ロマンス映画が、ついにTVODで11月19日より配信されますよ~!
今回はシネマート新宿での上映会に参加させていただいた筆者が、一足早く本作の魅力をご紹介! 予告編の美しい映像にまんまと興味をそそられた筆者ですが、衝撃の展開に翻弄されまくり……。そんな感想レポを皆様にお届けします♥
西暦656年、唐の時代。龍獣によって人魚たちの住む鮫人の国が支配され、人間の住む長安も毒霧に覆われ、世の中は酷く不安に包まれていました。そんな世の中で生きる人間の司法長官と人魚の国の皇子が、この作品の主人公です。
毒を無効化する「鮫綃」を織る鮫人を、法に背き密かに飼う人間を処罰する役目を負った、時の司法長官・車遠山(しゃえんさん)。気高くカリスマ性溢れる彼を演じたのは、『三国志 Secret of Three Kingdoms』にも出演するチャン・ボーハン!
朝廷への忠義と愛の間で揺れる遠山の葛藤を、ありありと演じてくれています。
対して絶滅寸前の鮫人の国から逃げ出してきた人魚の皇子・漪下(いか)。そんな彼を、ミステリアスな新人俳優のシュー・ユエンが演じます。
まだ大人になりきらない青年の線の細い体、遠山への恋慕を隠さない純粋で健気な振る舞い……思わず目を奪われる儚げな美青年の姿を、実に見事に表現しています……。
そんな2人が出会ったのは、ある役人の家の地下室。隠れていた漪下を遠山が見つけ出すところから、物語は目紛るしく動き始めます。
鮫人である漪下を夜の林で密かに逃がそうとする遠山と、行き場がなく傍に置いてほしいと懇願する漪下。そこへ突如現れ、襲い掛かってくる龍骨離という名の妖しい男。実はこの龍骨離こそが世を乱す原因で、たびたび遠山に襲いかかってきます。
この時の遠山はなんとか龍骨離を退けるものの、深く負傷してしまいます。そんな遠山を漪下は屋敷に送り届けて傷を癒し、そのまま屋敷で遠山の側で仕え始めるのです。
かくして、気高い人間の司法長官と健気な人魚の元皇子の、危うい日々が始まります――。
この日を境に、遠山は漪下をより一層意識するようになってしまいます。
そんな中、遠山はある役人が鮫人を密かに飼っているという報告を受け処罰に向かい、漪下もそれに同行します。漪下は発見された鮫人を処刑しないでほしいと遠山に懇願しますが、遠山は容赦なく刑を執行します。
漪下は悲しみに暮れて数多の真珠の涙を零し、同胞を殺した遠山への憎しみから暴走してしまいます。
遠山の沐浴中を狙って漪下は遠山に襲い掛かり、短剣を振り下ろしますが、素手で掴み取られてしまいます。
遠山の手から滴り落ちる血に冷静さを取り戻した漪下は、以前と同じように遠山の傷を治療します。
そしてにわかに始まる2人の睦み合い。漪下と遠山は共に一糸まとわぬ姿で湯に浸かりながら、口付けを交わし、互いの身体を貪り合います。遠山に捨てないでほしいと懇願する漪下が、あまりにも健気でいじらしい……。
ここもまた「エッッッ………………!」と思わず心の中で叫んでしまうほど、強烈に官能的なシーンです。こんなシーンが度々差し込まれる本作ですが、あまりの刺激の強さに思考がフリーズしないようにどうぞお気を付けください。
漪下は遠山の傍に常に寄り添い、遠山もまた漪下を傍に置いて可愛がります。ある時漪下は「秘密の交換をしましょう」と言って、自分の能力の秘密を教え、遠山にも秘密を教えてくれるよう頼みます。しかしこの時遠山は答えません。けれでも気にすることなく、漪下はその後も遠山に甘えるのです。
こうして互いを愛しく想い合うようになった2人。しかしその甘く幸せな蜜月は長く続かず、次々と災いが起こります。
まず漪下の存在が韓王と皇帝に相次いで露見したことで遠山が追及を受け、その次には事故によって遠山の妻の侍女が命を落とします。
結果的に漪下は望まずして災いを呼んでしまい、遠山は苦渋しながらも漪下との関係を断ち切る決断を下します。
その覚悟を決めた遠山は、最後の幸せな思い出にと、漪下と酒を飲み交わします。
勧めるままに何杯も飲ませて漪下を酔い潰し、止めに深い口付けを交わして漪下の意識を失わせるのです。
この止めの刺し方がまたもやずるい……!こんなことをされて堕ちない訳がありません!!
その後目覚めさせられた漪下は、かつて遠山に逃がされかけた林の中にいました。
捨てないでほしいと漪下が懇願する中、突然龍骨離が現れ、一行に襲いかかり、麗陽公主が命を落としてしまいます。
妻を殺され激昂した遠山の猛攻によって龍骨離は打ち倒されますが、この大きな悲劇によって遠山と漪下の別れは決定的なものになってしまうのです。
数年後、龍骨離が死んだことで祖国を取り戻した漪下は、長安へと赴き、遠山に再会しますが……?
物語のクライマックスでまさかの展開が! 心震える奇跡のラストは、ぜひ皆さんの目で観ていただきたいです!!
耽美的な場景と官能的な刺激に彩られながら、立場の違いゆえに愛憎が絡み合ってしまう2人の男の、思いがけない愛の結末を見せてくれる本作。
底知れぬ切なさと極上の甘美さを、思う存分に味わえる一作でした。少しでも興味のある方にはぜひ観ていただきたい……(涙)。
近年検閲が厳しくなるばかりの中国で、こんな作品が生まれていたのは本当に驚きですよ〜!!!
あらすじ
唐の時代。時の司法長官、遠山(えんさん)は不審な事件の多い長安の治安の確保にあたっていた。ある日、滅亡寸前の人魚の国から逃げ出してきた皇子、漪下(いか)を捕える。周囲は冷徹な遠山が漪下を殺さないことを不可解に思うが、遠山は漪下に惹かれ、漪下もまた遠山を慕っていた。やがて思いを遂げた二人。しかし決して交わるはずのなかった運命には、相手を心から思うが故の悲劇、そして奇跡が待ち受けているのだった…。
監督:チャン・カイチャン
出演:チャン・ボーハン、シュー・ユエン、ロン・ジーユエン
中国/2019年/65分
原題:鲛绡碧
英題:Mermaid's jade
配給:ファインフィルムズ
【配信サービス】
DMM.com music.jp
(c) 2021 Mermaid's Jade
アジアのドラマや映画の情報を数多く紹介しているカルチャーメディア「Cinem@rt」。中国武侠ドラマ『山河令』の特集記事も連載中です。
【連載「山河令」の台詞を読み解く】第4回 君心似我心
— Cinem@rt編集部 (@cinemart_ent) October 8, 2021
「#山河令」の台詞には有名な漢詩や故事が多く引用されていて、そこには深い意味が隠されています。https://t.co/xYhtQtPVko