BLニュース

愛しさと切なさと心のしんどさと♥読んだら最後、涙で前が見えない…ッ！

皆さま、今年も七夕がやって参りました。もう願い事は飾りましたでしょうか？ 筆者は「推しカプが結婚しますように」と短冊に書いたところです。

そんな七夕といえば……そう、織姫と彦星の逢瀬ですよね！
1年に1度しか会えない、切ない運命の恋人たち。しかも雨が降ったら会えないという超絶切なカップル……こんな日は、織姫と彦星に想いを馳せつつ、ちょっと切ないBLを読むのが乙ってもんです。

そこで！ 七夕の夜に切ないBLを読んで涙活したいあなたに、切なさ爆発作品をご紹介！
運命に阻まれたり阻まれなかったりする恋人たちの、切なくも美しいピュア・ラブをとくとご覧あれ！

報われない超・長距離恋愛の果てに2人は永遠になった……

『果ての荒野でバカンスを』作：赤河左岸

あらすじ
惑星開拓の任務についているシンは、毎日、地球にいる友人で技術者のルキヤに定期報告をしている。夜ごと、ルキヤを想ってAIとの擬似行為をする自分に自嘲しながら、想いを伝える日を待ち望んでいた。赴任して3回目の誕生日、ついに地球へ帰還する日を迎えて――。
他、森の奥深くに住む美しい青年と子どものBLおとぎ話「ふたりぼっちのエバーアフター」、好意が気持ち悪い“蛙化現象"の青年の恋を描く「蛙の王子様」も収録した、静かに、だけど心に届く長編読み切り集!!

切ないポイント
直接会えなくても、ビデオ通話(のような)機能でずっと繋がっていた2人。しかし、ラストで明かされる真実に滝涙が止まらなくなります！
独りぼっちの単身赴任もも終わり、やっと恋人が待つ地球に帰れる！ 待たされた分バカンス楽しんじゃうもんね～！ って思っていたのに…… 運命、残酷すぎるよォォォ……(2人が実際どうなったのかは、ぜひ本編でご確認ください！)。

読了後に改めて『果ての荒野でバカンスを』というタイトルを噛みしめて、切なさにどっぷり浸りまくりましょう……。しかし、ただ悲しいだけの終わり方ではなく、甘美な孤独感とほの明るい幸せを感じる忘れられないエンディングなんですよ……思い出すだけで心がしんどい！ だけど何度でも読み返したい！

命がけの恋に涙！幸せの意味を今一度噛み締める……

『ロストワールドエンドロール:ビアンシャンテ』作：久松エイト 

あらすじ
君に、最期を捧げるために、生きてきた――。
ビアンシャンテ――そこは、ふたつの種族が存在する世界。「シンガー」(歌うたい)の少年・セスが出会ったのは、孤独に生きる「コンポーザー」(作曲家)のラルフ。体に音符の痣ができる病『ヴェノム』に苦しむ母を助けるため、
セスはコンポーザーの生成する特効薬『スコア』がほしいと、ラルフに頼むが――。ふたりが結んだ契約――そして宿命とは。久松エイトの贈る、極上の愛の物語。

切ないポイント
世界観が耽美すぎる！ そして、相手を最優先に想い合った結果が切ないけど幸せで……もう情緒がぐっちゃぐちゃになるはず。
コンポーザーのラルフとシンガーのセスは幼い頃に契約を結び、時を超えて運命的に再開したソウルメイト。 しかし、愛を育む2人とは裏腹にセスの病気は進行を続けていて…… ラルフはもちろんセスを助ける気マンマンですが、実は、コンポーザーはシンガーを救う代償に「一番大切なもの」を失う運命にあるのです！ それってもしかして「命」だったりしたりしなかったり……？

「どんな形でも、愛する人が生きてさえいればいい」という2人…… 寂しいけれどこれこそ「究極の愛の形」すぎてひれ伏すしかありません。ウッ、ピュアすぎて目が眩むッ！

どんな苦難が降りかかろうと、この愛の輝きは消えない！

『4月の東京は･･･ 下』作：ハル

あらすじ
14歳の春に出逢い、15歳の夏に離れ離れになった蓮と和真は、10年ぶりに再会した。お互いが初恋の相手にもかかわらず、本当の気持ちを伝えることができないふたりは、思いを隠したままセフレとしての関係を選び、溺れるように時間と体を重ねる。やっとふたりの気持ちが通じそうになった時、思いがけない人が現れて…… 初恋×初恋、ついに完結!!

切ないポイント
数多の苦難を乗り越えた先の愛に涙が止まらん……！
まず、蓮と和馬は中学生の時に一度離れ離れになるのですが、その理由が悲しすぎて……！ 自分を犠牲にしてでも和馬を助けたかった蓮の選択に、心がギュっと締め付けられます。
心を通わせた再会エッチに感動していたら、なんとすれ違いの末セフレに!? どう考えても愛し合ってるのに、もどかしくすれ違い続けてしまうのです……。しかも、その後には2人の運命を脅かす事件が勃発どころか連発しまくり……。しかし、その苦難の分だけ路上での告白シーンが光ります！ 2人の恋はここからスタートするんだ！ という希望に満ちたラストにホロリときてしまいます。永遠に幸せでいてくれよ～！

せめぎあう性欲とトラウマ…… 一途な愛で乗り越えるか!?

『兎の森２』作：苑生 

あらすじ
これから環が「守ってるもの」俺が破ることにする。幼い頃から一緒に遊んでいた環と志井は１歳差の幼なじみ。高校生になった二人は、志井が押し切るかたちで付き合う事になる。「１年だけ」で終わる約束。環は友達感覚のままだが、志井はどうにか一線を越えようとする。──セックスなんかする必要ない。
志井の欲求とは裏腹に、隠れていた環の心が揺れ動き…？

切ないポイント
志井は環が大好きで、触りたいしエッチなこともしたい！ だけど環はトラウマのせいで性に対して強い嫌悪感があって……。ままならない2人の恋がどこに向かうのか気になりすぎる……！

志井は環に顔が似ているセフレ・タクミに、環にしたくてもできないことをしまくります。環みたいな顔で、志井の願望を全部叶えてくれるタクミさんのがいいに決まってる、と頭では分かっていてもやっぱり環のことが好きなのは変わらなくて……冷めない性欲と消えない恋心に葛藤する志井が切なすぎて心臓を握りつぶされます。
環が性を嫌悪する理由が明かされますが、これがまたしんどい！ 志井は環をトラウマから救って、本当の恋人になれるのでしょうか……？ 早く続きが読みたい！　

いびつで、だけど温かくて、……愛ってこういうことかも

『いびつなボクらのカタチ(下)』作：見多ほむろ

あらすじ
娘の舞花(まいか)が懐いているのをいいことに、佑真(ゆうま)と家族ぐるみの付き合いを続けていた伊吹(いぶき)。惹かれていく気持ちに蓋をしながら、このままの関係で良いから側にいたいと思うようになっていた。そんなある日、今まで告げていなかった家族の事情を佑真に気づかれてしまった!! 伊吹はついに、自分の過去を語る決意をして…!? まるで隙間を埋め合うように惹かれ合った男達とその家族の、いびつで美しい愛と再生の物語――!!

切ないポイント
心に沁みる家族BLの金字塔！
佑真は、長年付き合っていた彼氏に振られて自暴自棄になっていたときに、佑真が教えるピアノ教室の生徒・舞花の父である伊吹に出会います。両片思いになる2人ですが、ここで明かされる伊吹の過去が壮絶で切ない……！ ウリをやって母親の治療費を稼いでいたこともツライですが、実はもっと悲しい事実があって……。舞花を大事に想うからこそ本当のことが言えない伊吹も、伊吹の幸せのために幼いながらも奔走する舞花も、愛が深すぎて泣ける……！
過去の辛いことを全て分かち合って、やっと結ばれた伊吹と佑真のエッチシーンは本当に胸アツです！ ラストの家族写真を見たら涙がちょちょぎれること間違いなし……！

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋

いかがでしたでしょうか？

今回は七夕に読みたくなる切ない名作5選をお届けしました♥

情緒をめちゃくちゃにされることが分かっていても、切ない恋愛物語って一度クセになると読むのをにやめられないんですよね。(夜中にしんどいBLを読んで、ひとりさめざめと泣くのがもはや趣味の筆者)

気になる作品が見つかったら、ぜひお手に取って読んでみて下さい♪

担当記者：熊島メロン 自称・圧倒的光の腐女子。年上受けの溺愛BLが大好物。現在、闇BLの世界を勉強中！