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推し作家様の作品は全部買う?アンケートから紐解くリアルな作家買い事情!

2020/11/22 13:00

あなたは初期作品まで全部集める派?BLファンの作品収集の実態!



8月初旬、ちるちるサイト上で作家買いにまつわるアンケート調査を実施したのを覚えていらっしゃるでしょうか。
ご回答頂いた皆さま、大変お待たせいたしました……! 作家買いアンケートの結果をご報告させて頂きます!

アンケート未回答の方もいらっしゃるかと思いますので、まずは当該アンケートの質問事項を記載させて頂きます。

1) 作家買いの対象となる先生を教えてください(複数可、最大7人)
2) 作家買いをするかしないか、その基準は何ですか?
3) 作家買い対象の先生の初期作品まで遡って購入しますか?
4) 3で「はい」を選んだ方、初期作品はどこで購入しますか?
5) 3で「いいえ」を選んだ方、その理由を教えてください。

アンケート実施期間:2020年7月31日~2020年8月3日
回答数:525件

お寄せ頂いた回答から見えた、作家買いの法則とは!? ユーザーの皆様の回答を引用しつつ、調査結果をご報告してまいりたいと思います♪

作家買いする先生は?



「作家買いしている先生は誰ですか?」
一見シンプルな質問ですが、回答にかなりの時間を要したという方もいらっしゃるかもしれません。「好きな作家さんがたくさんいすぎて絞れない~!」と頭を抱えた皆さま、申し訳ございませんでした(笑)。

さて、気になる結果ですが……! 誰もが知っている先生から新進気鋭の作家さんまで、本当にたくさんのお名前を挙げて頂きました。そのなかでも上位10位に入った先生方をご紹介したいと思います。
※1~7番目の回答をすべてバラして集計したため、回答数と回答人数は一致しません。


「代表作は?」と聞かれたらパッと答えられる先生ばかり! ちるちるユーザーから絶大な支持を集める人気の先生方です。

しかし、興味深いことに「作家買い対象として人気のある先生」と「その年人気を集めた先生」というものは必ずしも比例しません。
実際、ちるちるのお気に入り登録数をもとにした作家人気のデータを見てみると、お気に入り登録数は減っているものの作家買い人気の高い先生や、その反対に、登録数は急増しているのに作家買い対象にはなりにくい先生が少なからず存在します。

もちろん、デビューしたばかりで作品自体が少ないというケースもありますが、作家買いする先生としない先生との違いは果たして一体何なのでしょうか。
それを紐解くべく、次の項目へ進んでいきたいと思います!


絵柄?作風?作家買いの基準とは?


好きな先生はたくさんいるけれど、作家買いの対象となるのはその一部……。BLファンは何を基準にして作家買いという行為に走るのでしょうか。

1)絵柄・ストーリー

ストーリーと絵どちらかが好きな作家様は沢山いるのですが、その両方に当てはまっている先生は自分のストライクゾーンに深く入っているので作家買いしています。本当に好きな先生はコミックになるのも待てず雑誌でも追ってしまいます。──nyaaayuuさん

 

漫画なら絵柄とか画面の構図とかが好みかどうか、小説なら文章表現で素敵なフレーズで表現されると好きになり そんなフレーズに沢山出会いたくなり買ってしまう。──himmelullaさん


「絵柄またはストーリーが好みである」と回答された方、非常に多かったです! 絵柄はコミックスの顔、作品の印象を決めるファクターです。それゆえ、作品ごとに絵柄を大幅に変えるという先生はほぼいないはず……。

一方で、絵柄だけでなくストーリー描写も併せて重視するという声も多数! たとえ好みの絵であったとしても内容が伴わなければ作家買いに繋がらないということですね。

小説派ユーザーからはこれに近いものとして「言葉選びや文体」が基準として挙がりました。確かに「この文章好きだなぁ」と何度も読み返してしまったり、「ここでこの言葉選ぶとか神か!?」と感動することってありますよね! 

2)地雷が含まれない/地雷があっても好きだと思える

作家さんの好きで描かれるCPとストーリー傾向が好みと近く、あらすじを読んでみても地雷を踏み抜かれなさそうだと判断できること。──日南乃子さん


「これだけはどうしても苦手……」という設定やシチュエーションを一般的に地雷と表現しますが、やはりお金を出して買うかからには苦手な描写がないに越したことありません。「この作家さんなら絶対大丈夫」という安心感をもって作家買いを決めるということですね。

一方で、地雷があっても好きだと思えたなら作家買いをするという意見もありました。たとえ自分の趣味嗜好に合わなくとも受け止められる……。確かに筆者も「この設定ちょっと苦手なんだよな~」と思いつつもしっかり読んでしまった経験が……。これはもう魂が惹かれているということなのかもしれません。
 

私は苦手要素や地雷がかなり多いのですがそれを含んでいても好きだと思える物があるとその後も作家買いしようという気になります。──匿名さん

 
3)作風がブレない

空気感やセリフ回しを全て含めた作風で決めています。CPや世界観よりも重要だと思っています。──敏夫さん

 

その作家さんの過去作をすべて所持していて全作もれなく好き、絵が好き、作風が好き、作家様(のイメージ)に対して好感を持っている、総じて「この作家さんの新作なら間違いないから読みたい」と思うので。──匿名さん


漫画にしろ小説にしろ、作家さんにはそれぞれ作風というものがあります。これは「この先生の作品は大体いつも甘い」「○○先生といえばダークな世界観が特徴」などなど、各作家さんが得意とする傾向や作品に現れる個性を指す言葉ですが、作風がブレない、安定感のある作家であれば「よし、次も買おう」となるようです。

もちろん、「えっ、この先生こんなテイストの作品も描(書)くんだ!?」という驚きも新鮮で良いのですが、やはり「安心して読めること」を重視する声が多いもよう。とい自分の求めるもの(性癖や嗜好)を確実に届けてくれる作家さんに対する信頼感は絶大というわけです。

4)中毒性がある

大好きな作家様はたくさんいるけれど、一番は拝読した先生の作品の事がずっと何日も頭から離れないという事。その先生の世界観の中に自分が生きて呼吸しているかのような気持ちになる、そんな体験をまたしたいかどうかが基準になります。心が・頭が・身体が求めるのでしょうか… ──kapyさん

 
初めて読んだときの衝撃が忘れられない……。このような体験をされた方、たくさんいらっしゃると思います。アンケートで印象的だった回答のひとつに「何日も頭から離れなかった」という体験から作家買いに繋がったというものがありました。

「もう一度あの体験したい」という声に近いものとして、何度も読み返したくなるという意見もありました。これらの欲求はある種の中毒性と言っても良いかもしれません。強烈な印象を植え付けられた心は、無意識に次の作品を求めてしまうのでしょう。

5)先生の人柄で決める

イラストとストーリーが自分の好みでファンを大切にされている作家さんは必ず買います。 あとはTwitterのtweet内容も重視しています。好みの作品があってもtweet内容で垣間見える人間性が苦手と感じる先生は買いません。──匿名さん


SNSやブログを通じて伝わる人間性、そして作家自身が創作活動を楽しんでいるかどうか。こういった情報が作家買いに繋がっているとは……! 農産物で言うところの「私が作りました」表記に近いものを感じました。

***

また、作家買いを決めるタイミングとしては、「最初の一冊で決める!」という第一印象重視派と「何作か読んで合いそうなら」という見極め慎重派に分かれるようです。

後者をクローズアップしてみると大体2~3作読んで決めるという意見が多いことから、最初の1~2冊でどれだけ強烈な印象や感動を読者に与えられるかが肝になってきそうですね!


初期作品、買う?買わない?




「作家買い対象の先生の初期作品まで遡って購入しますか?」
この質問に対して回答者の大半は「買う」を選択されました。「推し作家さんの創作物は全部ほしい!」というファン心理……筆者にも覚えがあります。初々しさを感じる作画に味わい深さを覚えたり、「こんなテイストだったのか!」と新たな発見があったり……。

しかし一方で、様々な理由からあまり古く遡って買わないという意見も。気になるその理由を早速見てみましょう。

1)現在の印象と違う

初期作品は今と絵や話の構成がだいぶ違うことがあるので、すべてを買うわけではない。気になったらとりあえず書店へ行って実際に手に取って買うか決めている。──ちゃんやま3さん

 

絶版で手に入らなかったり、初期は絵柄が違ったり作風が違うこともよくあるから。徐々に遡っていって、違うなと感じたらそれ以上は遡らなくなる。それでもあらすじを読んで気になれば手にとったりする。──dramaticalblloveさん


「この作画だから好きになった」「初期作品とテイストが違う」このような理由から、あまり古く遡らないという意見です。
確かにコミックスの場合、初期と今現在とで絵柄が異なるというのは珍しい話ではありません。筆者はあまり気にしないタイプですが、違和感を覚えるといった方も一定数いるようです。

2)入手困難である

紙本で集めているので紙で見つけられない場合は諦めてしまう――匿名さん

 

初期の作品はリアル書店(新品)では手に入らないことが多いので、作家さんには申し訳ないのですが古本で手に入れてます。――nozomitさん


刊行からあまりに年数が経っているため、欲しくても流通していないという現実……。版元が倒産していたり、何らかの事情により絶版になっていたりすると、リアル書店での購入は実質不可能に近くなります。電子版として配信されることもありますが、「紙の書籍で集めて並べたい!」という方は、諦めるか古書店を利用するかという二択を迫られることに……。

3)経済的な問題

ついつい手に取ってしまう先生方の作品が多数になってしまい、たまに遡ることもあるが、遡る前に新作がどんどん出てくる。遡りたいがスペースも金銭的にも追いつかなくなってきているため。――匿名さん


今年3月におこなったアンケート調査によれば「BL購入費=年間10万円以上」と回答したユーザーが最も多かったようですが、BLファン全員が自由にお金を使える環境にあるわけではありません。また、気になる作品を全部チェックするとなると、それだけ時間や収納スペースが必要になっていきます。「本当は欲しい……でもここはグッと我慢して……」ある意味とても過酷な取捨選択と言えるでしょう。


推したい気持ちは世界共通!無理なく応援しよう!

 

以上、作家買いに関するBLファン実態報告でした……!
残念ながら一部のコメントのみのご紹介となってしまいましたが、今回アンケートには本当にたくさんの回答をお寄せ頂きまして、そのひとつひとつを拝読するにつけて皆さまのBL愛・作家愛が伝わってきました!

それぞれの事情・環境によって微妙に異なる作家買いという行為……。根底にあるのは「好きな作家さんを応援したい!!」というアツイ気持ちです!
これからもぜひ無理なく大好きな作家さんの作品を楽しんでいきましょう♪


担当BLソムリエ:白米盛子
拗らせ気味な古の腐女子。色素の薄いロン毛受が好物。夜明けも黄昏も嗜むが、よく心が折れる。

コメント3

投稿順 | 最新順

匿名1番さん(1/1)

いつもアンケート総数を書かれないので、どのくらいの規模感の話なのか疑問に思っていました。
アンケート人数を明記されていたのは新しいし、良かったと思います。
また、私の書いたコメントと似ている方が何人かいて、割と考えが似ているんだな、と発見したのも面白かったです。また、作家買いの作家名が意外と被って無くて、この先生ってそんなに⁈ と驚きの発見もあって面白かったです。

匿名2番さん(1/1)

最近BLを読むようになって1名だけ作家買いでデビュー作から全部購入しました。でもどうしても手に入らないのが特典ペーパー。ファンになったのが遅かったと諦めるしかないのが残念すぎます。
フリマサイトで高値で売買されているのを見ると思わず手を出したくなりますが我慢……

匿名3番さん(1/1)

初期作品の話だけど
発売当時に読んで何も感じなかった作品でも、作家ファンになって好きフィルターかかった状態で読み直すと、すんげー萌えたりするんだよね。
好きって大事。

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