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あのタイプは少女漫画だと少数派?BLと少女漫画における当て馬の特徴を比較!

2020/05/10 11:00

2022/02/20 14:00

俺様属性は当て馬になることが少ない…!?当て馬の秘密を深る!



以前こちらの記事で「受けに一途な当て馬攻め」作品をご紹介しましたが、当て馬キャラの人気はBLだけでなく、少女漫画でも一定の支持を得ています。中には主人公と同等、もしくはそれ以上に人気を集めているキャラクターも数多くいます。

そこで今回は、少女漫画とBLそれぞれのジャンルにおける当て馬の特徴を探っていこうと思います!

 

BL作品における当て馬

 

1. タイプがそれぞれ異なる


BLは少女漫画に比べて、同じ当て馬というポジションでも、作品によってタイプが違ってきます。主によくあるタイプだと、

・受けを好きすぎるあまり傷つけてしまうタイプ
・受けに一途で優しく真面目なタイプ
・いい人すぎて想いが伝えられないタイプ
・ちょっかいを出すものの受けに相手にされない不憫タイプ

などがあげられます。細かく分けていくと他にも様々なタイプが存在し、作品のテイストやストーリーによって当て馬キャラの性格というのも大きく変ってきます。特に、一番初めにあげた「受けを好きすぎるあまり傷つけてしまうタイプ」は、少女漫画よりもBL作品でよく目にします。


ダヨオ先生の『ロンリープレイグラウンド』やともち先生の『泥沼』なんかは、このタイプでしょうか。

 

2.本命よりスペックがはるかに上回ることはない


BLでは、当て馬が受けに酷い最低な人間で、本命がスパダリというパターンはよく見かけますが、本命と当て馬が同じくらいスパダリであることはあっても、当て馬がスパダリで本命が最低、というパターンは少ないように思います。
1でご紹介した『ロンリープレイグラウンド』やともち先生の『泥沼』も、当て馬が受けに酷く、そこから本命が救い出すというパターンですね。クズ攻めが登場する作品自体はよく目にしますが、そこにスパダリな当て馬が登場するとなると作品が限られてきます。


スパダリ当て馬……rasu先生の『三森さんのやらしいおくち 2』に登場する辻英司なんかはこのタイプに該当するかもしれません。

 

3.あくまで本命がメイン、陰の立役者


BLや少女漫画を読むうえで、誰が当て馬ポジションになるのか、というのは表紙やストーリーの展開から何となく予想がつくと思いますが、BL作品の中で、その予想を裏切る展開というのはあまり見られません。


もちろん、恋煩シビト先生の『溺れる』のような、当て馬だと思っていた人物が実は本命だったり、篁アンナ先生のシリーズ『エリートΩは夜に溺れて』や、楔ケリ先生のシリーズ『狂い鳴くのは僕の番』のように、最後の最後までどちらと付き合うのか分からないような作品も中には存在しますが、このような展開は少女漫画に比べると少ないようです。

 

4.登場しない作品もよくある


そもそも当て馬が登場しない、という作品もBLには数多く存在します。その理由の一つとして、一巻完結の作品が多いことが挙げられます。

新たなキャラを登場させる場合、主のCPの関係性に加えて他のキャラとの関わりも描かなければいけなくなるため、一巻では収まりきらない場合があります。そのため、上下巻編成やシリーズ作品の方が、当て馬ポジションのキャラが登場する割合が高く、一巻完結の作品が多いBLでは少女漫画に比べて当て馬が登場する割合が低いと考えられます。また、シリーズ作品で登場した場合かなりの高確率でスピンオフや、番外編などで取り上げられ別CPの攻めもしくは受けとして扱われることが多くなります。



少女漫画における当て馬

 

1.ヒロインにとにかく一途


作品を見ていく中で少女漫画の当て馬と言えば、このヒロインに一途な当て馬が圧倒的に多いように感じます。

そのため、ヒロインを傷つけない優しいハイスペックな人物が当て馬ポジションであることが多く、BL作品でよくみられる、人を傷つけてしまうタイプの当て馬キャラが登場する作品は少ないようです。また、ツンデレのツン要素が多い俺様キャラも、当て馬ポジションとしては少数派で、本命側にまわることが多い属性のようです。これに関してはBLでも同じことが言えそうですね。


作品だと、『となりの怪物くん』のヤマケンや、『ヒロイン失格』の弘光廣祐などがヒロインに一途なキャラクターとして人気を集めています。

 

2.本命と同じくらい取り上げられる


最終的にヒロインとは幸せになれない……そんな悲しい当て馬ポジションでも、少女漫画では、本命と同じくらい取り上げられることが多いです。
人気作品の中には、当て馬だと思っていたキャラクターが実は本命だったり、最後の最後までどちらが本命なのか分からなかったりと、当て馬ではなく、もう第二の主人公と言っても過言ではないキャラクターが登場する作品もあります。


作品だと、『ピーチガール』や『隣のあたし』、『ひるなかの流星』などが当て馬だと思っていたキャラが実は……という展開で有名ですね。

 

3.本命よりも完璧・非の打ち所がない

 
BLでは、当て馬のほうが本命より何かしら問題がある、もしくは本命と同じくらいスパダリのどちらかのパターンが多いと言いましたが、少女漫画ではその逆で、当て馬の方が本命よりも優しくて完璧というパターンが多いようです。
例えば、『花より男子』に登場する花沢類なんかは、主人公を優しく見守り、何かあると助けてくれる、まさに理想の彼氏像に近いキャラクターですが、主人公の「バカで、わがままで、自己中な道明寺に惚れてるよ」という台詞の通り、選ばれるのは道明寺のほうなんです……。


主人公のことを思いやる完璧な人物が最終的に選ばれない、というのはとても悲しいですが、完璧じゃない部分も補い合って、成長していく二人の姿を見ると、本命には本命の選ばれる理由というものが見えてくるので、結局どちらも応援したくなってしまいますね……!

 

4.必ずと言っていいほど登場する

 
BLでは当て馬が登場しない作品が多くありますが、少女漫画では、ほとんどの作品に当て馬ポジションのキャラクターが登場します。
理由としては、BLに比べてシリーズ作品の割合が高いことが挙げられます。本屋さんで並んでいる作品を見てみても、少女漫画はほとんどが一巻完結ではなく、シリーズものの作品で、読み切りの作品は少ないように思います。

最近では、BLでも長編ものや上下巻編成の作品が増えてきているので、新たな素晴らしい当て馬キャラとの出会いに期待が高まりますね!


*******


BLにおける当て馬と、少女漫画における当て馬の特徴を見てきましたがいかがでしたでしょうか。
こうして見てみると、少女漫画では本編で主人公と同じくらい当て馬の出番が多く、BLでは、本編での扱いは少ないものの、スピンオフの方で当て馬が主役として描かれることが多いようです。
今回ご紹介した特徴に該当しない作品も中にはあるので、ぜひこの機会に自分の求める理想の当て馬キャラを探してみてください!

 

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コメント6

投稿順 | 最新順

匿名5番さん(1/1)

確か別の記事でも触れられていたと思うのですが、本命とも当て馬とも結ばれないパターンが少女マンガにはありますよね。散々どっちとくっつくのかヤキモキさせておいてその結末、私はかなり萎えてしまいます。

BL特有の男しか出てこない環境が苦手なので、
当て馬は女性がいいです、できれば5人以上。
外野が煩いほど2人の尊さがより強調されるし、
女キャラの扱いが酷くても心が傷まないから。

匿名4番さん(1/1)

当て馬のスピンオフ見たさに元の作品を読む。
とか、
もとの作品より当て馬のスピンオフにハマる。
ってあるあるだと思ってる…「ロンリープレイグラウンド」のスピンオフの短編が最高だったから、スピンオフで連載始まって嬉しい。

匿名3番さん(1/1)

当て馬が出てくる話が苦手なもので、出てくるとモチベーションが下がります。どんな当て馬であっても、当て馬である限り、ハッピーエンドにはならないのが、もう駄目なんです。スピンオフで、主役になって幸せになるならまだいいのですが…。

匿名2番さん(1/1)

blだと同性が好きになる男に限られるからなぁ。ゲイかバイかノンケくらいのバリエーションしかない制約の中でさらにキャラ付けするのって挑み甲斐があるよね。

匿名1番さん(1/1)

少女漫画って非モテの私がいろんなタイプのイケメンからモテるっていう叶わない願望を満たす為のものだからじゃないですかね?
BLは俯瞰で見る人が大半なのでアテ馬が出なくてもいいけれど

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