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これでいいのか…?思わず考えさせられるずっしり重いコミックス6選

2020/05/06 11:00

メリバ、死ネタ、モヤモヤ…重いけど、何度も読み返したくなる



萌えたっぷりのBLも良いけど、たまにはじっくり余韻を楽しむようなディープな作品も読みたい…そんな時は、いっそとことん沈んでみませんか?

ということで、今回はちょっと読後に「ウッ…」とくるズッシリ重めのコミックスをご紹介させていただきたいと思います。

本当にこれで良かったのだろうか? とわだかまりが残る、考えさられるBL。そんな中にも彼らが愛し合った証が確かにあって…死や喪失、心の傷を描いた名作たちをチェックしてください。
 

死ネタの名作に、10年の月日を経て続編登場!

エンドレスワールド 新装版』作:蛇龍どくろ

 
あらすじ
「明日地球が滅んでも別に構わない」なんて思って、自由奔放に毎日はしゃいで喧嘩して過ごしていたイッキは、今はこぢんまりとした町の小さな洋食屋で働いている。そんなある日、偶然店にやってきた龍から「トシミツ」の名を聞き、懐かしく思うイッキ。龍はトシミツのいとこだという。そしてトシミツが死んだと告げる龍。トシミツは自由の象徴だった――同じ想いを抱くイッキと龍は…!? ふたりのその後も同時収録。
 

初めて読んだ時、ものすごいエネルギーを感じました。BLというよりは、衝撃の問題作、みたいな、愛とか恋とかそんなものはなまっちろいんだよって蹴り飛ばされたような感覚がありました。――茶鬼さん

 

3人のキャラ達にはそれぞれ苦しく悲しい過去を持ち、そして未来を夢見てその時をそして今を生き生きている。その時を互いに笑いあい、思いやり、感じあい、支え合っていて生きている感じが心地よかった。また“ドラッグ”というものを、“人間”というものをリアルに描かれています。 ――夛椛さん

 

コミックス『エンドレスワールド』発売から10年以上が立った2020年、新装版が登場! 不朽の衝撃作が新たな表紙で蘇るとともに、本編のラストから10年が経ったイッキと龍のその後が描き下ろしという全ファンが震えた一冊です。

男同士のいびつな愛情と退廃が情け容赦なく描かれると共に、ドラッグの幻覚や女性との性描写をしっかりと描き出し、そのリアルさはBLの枠を超えたヒューマンドラマです。
本編のぽっかりと胸に穴が空くようなラストの後にこの続編はどんな意味があるのか、人それぞれの解釈があると思います。是非確かめてみてください。


記憶を失って、取り戻した先には……

COLD』シリーズ 原作:木原音瀬 漫画:麻生ミツ晃

 
あらすじ
事故で記憶を失くした透は、バイト先の友達だったという藤島の家に居候することに。初めは無口な彼の本心が分からず孤独を感じる透だったけれど、次第に彼の想いを知るようになり…!? 木原音瀬の大人気作が遂にコミカライズ!!
 

全編を通して、記憶喪失によってある意味新しく「生まれた」透がとまどいながらも成長していく様が丁寧に描かれます。――花の名前さん

 

はしょられている部分も多々あるんですが重要ポイントはきっちり抑えられてあるし、あのCOLDシリーズのなんとも言えない息が詰まるような冷たい雰囲気と麻生さんの繊細なタッチがすごくしっくりきて見事な世界観が表現されている。――夛椛さん

 

原作怖くて足踏みしてる方にこそお薦めしたい。ひとつ木原入門書としてどうでしょうか。――miichaさん

 
痛い・重い・切ない作品でおなじみの木原音瀬さんの小説をコミカライズしたもの。漫画だからこそ表現できる良さが非常に感じられる作品です。
読み進むごとに起こる展開が、切なくて、とにかく痛い…! 夢中になって読めるシリーズです。
原作を読んだけどまだ読んでいない…という方も是非いかがでしょうか。


流されやすいノンケと一途なゲイのリアルな恋愛事情

窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』作:水城せとな

 
あらすじ
大学の後輩・今ヶ瀬との再会…。それは恭一の妻が彼に浮気調査を依頼したのがきっかけだった。浮気の事実を隠す代わりに、今ヶ瀬に男同士の関係を迫られ…!? 限りなく切ないアダルト・ラブストーリー。
 

もういくつも恋をしてきて、社会生活や結婚もして、いろいろわかったお年頃。でも、本当に大人になるにはまだ深みが足りない、そんな設定。だから今更小さ な駆け引きなんかじゃ動かない。いろいろと考えることだってある。だからこそできる恋、という気がしました。――crystさん

 

本当の恋とは、なにか? ただそれだけを、丁寧に丁寧に描いた作品。恭一に焦がれる今ヶ瀬の科白が、秀逸。――Saoriさん


2020年に実写映画が公開予定の今作。この作品を読んでから、シリアスものが大好物になったという方も多数! ボーイズのラブに限らず、恋愛漫画の本質をとらえているように感じました。

ただ「さまざまなすれ違いを経て通じ合い、愛を確かめ合う」という起承転結ストレートなお話ではなく、どんなに熱く燃え上がる恋でもいつかは終わりがくるかもしれない…そのモヤモヤは(物語は終わったとしても)ずっと陰を落とすのかもしれない…そんな現実が目を背けられることなく描かれています。
登場人物すべてが人間味があって、よりリアルな世界に共感を得られること間違いなし!


何が「自分らしさ」か

スメルズライクグリーンスピリット<SIDE:A><SIDE:B>』作:永井三郎

 
あらすじ
ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。かれはこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。
 

穏やかさと閉塞感が漂う田舎町を舞台に繰り広げられる、三人の男子の物語。ページを捲るとある場面では笑い、絶句し、タイプの違う三人を好きになり、気がつけば引き込まれていました。ときめきもあるけれどそれだけではない、濃密なストーリーです。――霧笛丸さん

 

作品の描きかたは極端で分かりやすいし、所々ギャグ絵がはさんであるため、重々しいテーマなのに読みやすさを感じます。――咲人さん

 
重めなBLはあまり読んだことない…なんて方にオススメしたい作品。表紙を見た限りでは想像できないほど、明るくギャグ要素もあるため、割と読みやすいです。
後半に行くにつれて、思春期だからこそ考える「自分とは何か」が深く描かれています。それぞれの葛藤が切なく、辛いです。

最後はハッピーな感じではあるのですが、その裏には色々な諦めや覚悟があって、一概に「めでたしめでたし!」とは言えません。三島をレイプ未遂した教師の激動のその後を描いた『深潭回廊(1)』がスタートし、まだ物語は終わっていないのだなと感じさせます。
 

執着と、狂気と、愛情

ダブルミンツ』作:中村明日美子

 
あらすじ
『女を殺した―』電話の向こうから聞こえてきた高飛車な声は、高校時代の同級生・市川光央 だった。同じ名前を持つ男・壱河光夫の胸中に、かつての隠微な記憶が蘇る。忘れていた過去が、再び光夫を情熱の中に引き戻す。共犯者として再会した二人の 主従関係は、少しずつ新しい形へと姿を変えてゆく…。実力派作家が挑む、DEEP LOVE。
 

この作品の二人は運命共同体で憎しみ合ったりしているのですが、その先には怖いくらいの愛を感じます。まさに共依存。――*マリン*さん

 

この話は”痛い”です。そして”美しい”ではなく”欝くしい”です。こんな魅せられる作品は久しぶりです。――ただの魔王さん


大人気漫画家、中村明日美子さんのダークな作品。人気作『同級生』シリーズとは打って変わって暴力的で、暗いお話です。
殺人やレイプなど…かなりディープな世界ですが、中村明日美子さんの独特なタッチで、世界観に引き込まれていくこと間違いなし。
読み終わった後の何とも言えない感覚がたまらなく、ずっしりと余韻に浸りたい方にぜひオススメの一冊です。


賛否両論! 「ハートフル不穏」

心中するまで、待っててね。(上)(下)』作:市梨きみ

 
あらすじ
大好きだった近所のお兄ちゃんが、“成長しない”体で戻ってきた!?お人よしで皆に愛される福太は、子供の頃の記憶が一部欠けている。それは憧れていた葵兄ちゃんの記憶。得体の知れない喪失感を抱えた福太の前に、葵兄ちゃんが昔と変わらない姿のまま現れて――!?失った記憶。それは思い出してはいけない過去。連載時から賛否両論! ハートフル不穏BL。
 

落ちるためにゆっくりと登っていくジェットコースターのような、まさに「不穏」という雰囲気が非常にツボでした。

なにもかも手遅れだからこそ、それでも残る感情が切なくて美しいのですよね…――モズメさん

 

話の展開と結末に読後はしばらく放心し軽い吐き気がしたぐらいだった。いろいろな要素が気持ち悪い感じ。上巻も不穏な雰囲気はしていたが2人が結ばれて幸せそうにしていた。これを見てほっこりしたところで下巻を読むと落差の激しさがすごい。人物の倫理観や環境の悪さが怖い。ただ久々にかなり好きな作品に出会った。 ――風鈴とめがねさん


とにかくネタバレ無しで読んでください…! 上巻を読み始めると、甘々えろえろなところもあり、ドタバタラブコメかな〜と一見思うのですが、その裏でじわじわと増幅する狂気から目を背けることができません。

上巻に対する「回答編」である下巻は、もうジェットコースターのような急落。さまざまなことが明らかになり、どん底に突き落とされます。
確かに愛し合っていた2人の出した答えについて、みなさんはどう思われるでしょうか。

***

さて、いかがだったでしょうか? 今回ご紹介させていただいたのは、BLってなんだっけ…ラブってなんだっけ…と原点に戻ることのできる素晴らしい作品ばかりです。

こういった重めの作品は、メッセージ性が強く、読み終わった後にいろいろ考えさせられるのが魅力だと思います。それゆえに読むには覚悟と労力が入りますが、それも物語を読む醍醐味の一つ。必ず心の中に何かが残ります。

心を揺さぶられたい方、仄暗い余韻に浸りたい方は、是非読んで見てはいかがでしょうか。

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