上級者向けの禁断の恋。父親×子、子×父親はたまたリバまで親子BLを徹底調査!
皆さんは親子BLと聞いたとき、父×子と子×父のどちらを思い浮かべるでしょうか?
BLといえば、上司と部下、高校の先輩後輩、人間とケモノなど、様々なシチュエーションを楽しめるのが魅力の一つです。
攻めと受けを設定する上で、キャラの"立場"というのは非常に重要な要素です。例えば、会社の上司と部下の場合、どちらが攻め、または受けになるのかによってストーリーは大きく変わってきます。
そこである疑問が浮上!
ツンデレ属性が受けに多かったり、ワンコ属性が攻めに多かったりする「決められていないのにそうなってしまう」隠れたBL法則なるものが存在するのではないか? と。
そんな隠れたBL法則を立証するべく、今回は親子BLで調査! 筆者は親子BLと聞くと父親が受けになる作品が多いように感じますが、親の方が受けになりやすいという法則は果たして存在するのか……?
今回はコミックスに限定して、ちるちるに登録されている親子BLの評価が高い上位20作品を調査してみました!
親子BL法則を分析
まず父×子と子×父、どちらの作品が多いのでしょうか?
今回はコミックスに限定して集計してみたところ、なんと20作品中18作品が父親受け、2作品が子受けという結果になりました!
ちるちる上位作品のほとんどが父親受けということで、やはり父親が受けになりやすいという法則は存在するようです。
*作品は親子として過ごしてきた設定であれば叔父や血のつながりがないものも含まれます。
次に子×父の法則に当てはまる作品と、例外となる父×子の作品を見ていきたいと思います。例外となるには何か共通の条件があるのでしょうか……
子×父
あらすじ
「僕はただ、あなたの愛が欲しかった」
真(しん)と明(めい)は親子だけど、血は繋がっていない。
真の本当の父親は亡くなった明の親友・マコトという青年で、明の想い人だった。日に日にマコトに似ていく真に、明はマコトの面影を重ねてしまう。そんな明の感情に気づいている真は、それを利用して身体だけでも手に入れようとするがーー
平日は親子、週末は恋人という、息子×義父の歪な背徳BL。
誰が悪いわけでもなく、ただ純粋に惹かれあってしまった2人。
父親よりも自分のことを好きになってほしいと思いながらも、代わりでもいいから傍にいさせてほしいという感情が入り混じる真。マコトのことが忘れられずに、だめだとわかっていながらも真と関係を持ってしまうことに悩み苦しむ明。この親子だからこそ生まれる葛藤は、やはり親子BLの醍醐味ですね。
また、父親受けの作品は、若さゆえに強気でどこか危なげな攻めと、儚さと色気を兼ね備えた実は芯の強い受けの組み合わせが多いように思います。
子×父
あらすじ片田舎の港町に暮らす父子2人、女性名を持つ父"エリィ"と金髪碧眼の息子"スバル"。現在大学生のスバルは10年前名もなきストリートチルドレンだった頃、エリィに対しスリを働いたところ何故か気に入られてしまう。そして"スバル"という名を与えられエリィの養子となった。愛情をもって育ててくれるエリィに、家族として親愛の情を抱くスバル。だが、何時しかその思いは親愛から熱情へと変貌する。そんな中迎えたスバルの二十歳の誕生日。息子の心情を露知らず、欲しいプレゼントをしつこく問い詰めてくるエリィに遂に我慢の限界を迎えたスバルは「アンタが欲しい」と無理矢理キスしてしまい――…
ストリートチルドレン出身のスバルと、その養父であり実業家として有名なエリィの義親子BL。親子関係ならではといいますか攻めのスバルが持つ
優しいけれど、絶対に引かない執着が良い!
息子攻めの良いところが詰まっています!
エリィはエリィで、いい意味での鈍感さと包容力がありまさに
最高の親受け。プレゼントも本当の親なら問題ないのかもしれませんが、ずっと劣情を抱いていた相手に聞かれたらたまらないですよね……。そんなエリィのスバルを想う気持ちにも涙。絵柄も綺麗で、キュンもシリアスも楽しめる作品です。
父×子
あらすじ山麓の集落で機械の修理・販売をしているメカ屋は、山奥で頭にツノの生えた不思議な少年を拾い育てることに。やがて少年は成長し!?
こちら血は繋がっていないものの、本当の親子のように育ってきたということで、親子BLとしてちるちるでも上位にランクインしています。
表紙を見て古い時代のお話かな? と思いきや、メカ屋という近代的なお仕事で、しかも
受けにはツノが生えているというどこか浮世離れした設定というのも特徴としてあげられます!
父×子
あらすじ親子で夫夫(ふうふ) 元ヤクザ×攻に育てられたアホかわ嫁 20歳のせらは、自分を拾って育ててくれた元ヤクザ・いわおが大好き!!! いわおの嫁になりたくて、朝は彼を気持ち良くすることから始まり、夜はおいしいご飯を作って玄関でお出迎え(裸エプロンで)。でもイマイチいわおからの愛を感じられず――!? クールないわお×いつも前向きなせらのハッピーラブコメ!親子で夫夫(ふうふ)! 最高の響きでは……? シリアスものが多い親子もの中で、圧倒的
ハッピーBL感を醸し出すこちらの作品。激しすぎる
日常エッチ永遠に見たい。幼い頃実の親に捨てられ、元ヤクザのいわおに育てられたせら。
塩対応で、かなり下半身の緩い親攻めのいわおですが、
小さいせらのお世話をしていたり、育ったせらと
子作りに励んだり(この2つが同時に摂取できるのありがたすぎる)なんだかんだ、とんでもなく大きなせらへの愛を感じます。あと本っ当〜に
顔がいい。寿命が伸びる。
リバ
あらすじ耕造(こうぞう)と謙二郎(けんじろう)は同じ会社に勤める上司・部下&義理の親子。娘であり、妻であった奈々子を病気で亡くした後も一つ屋根の下で暮らしている。男2人の気兼ねない生活は、平和で穏やかで…しかし、自分のわがままで若い謙二郎を縛り付けていると感じた耕造は、謙二郎を自由にしてやるためにあることを決意するが…! ?
妻がなくなって義父と……なんて、本人も言っていたように一見スキャンダラスな関係ですが、そんなことは微塵も感じさせないコミカルテイストでお話が進んでいきます。
それもそのはず、もともと謙二郎は耕造一筋だったんです! しかも妻公認⁈ しかもリバという、
オジサマが攻めて攻められる二度おいしいエッチはたまらなく萌えます。リバという新しい要素を取り入れることで、ちょっとした読者への
裏切り(?)のようなオチがあり、作品の面白さがより引き立っているように思えます。
まとめ
それぞれ5作品を見てきましたが、”親子BLは父親受けになりやすい”法則から外れる作品は、受けに角が生えていたり、異常すぎる執着を見せたりと、子×父の作品よりも受けの個性が強いあるいは特徴があるということが共通点として挙げられます。また受けの属性も明るい子が多ようですね。ある程度歳の離れた攻めにグイグイいけることが条件なのかもしれません。
コミックスに限定したこともあり、データが少なかったのですが、その中でもやはり作品数に差がでるということは、”父親は受けになりやすい”というのはBL法則として言えるのではないでしょうか。
またその例外となる条件としては、受けの特徴が強いということが今回のデータを見ると言えそうです。
今回1作品しか取り上げられなかったリバ作品や、小説の親子BLに注目してみるとまた違った結果が得られそうなので、機会があればそちらも調査してみたいと思います!
他にも、ルールはないのに存在する隠れたBL法則を是非探してみてください♪
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担当BLソムリエ:ありのす幸 攻めの嫉妬した顔が大好物の黄昏の腐女子。 好きすぎて、常に携帯の検索履歴に攻め嫉妬・溺愛・執着がランクインしている。
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コメント9
匿名9番さん(1/1)
父×子は相当コミカルor人外とかじゃないと重いからなあ、、。どちらにせよガチ親子は少ないですよね、地雷の人も多いはず。でもガチ兄弟はわりとあるかも?
匿名8番さん(1/1)
純粋に年下攻が好きなので父受多くて嬉しい!
ファザー・ファッカー良かった
匿名7番さん(1/1)
父攻めだと虐待っぽくなってしまいますからね。
『ヤクヨメ♂』が養父攻めでもそんなに嫌われないのは、主人公の気性と攻めへの想いがものっすごい強いのと、エロシーンでの欲と業の深さぶりゆえかと……。
匿名6番さん(1/1)
小説になりますが、誘春(吉田珠姫先生著)は父×子ですね
匿名5番さん(1/1)
≠ノットイコールいいですよね~!
絵が好みの作家さんが多いから友人に借りてパラ読みしていただけの
まだBLにはまっていなかった時期に読んでも楽しかったです
匿名4番さん(1/1)
子×父といえば≠ノットイコールでしょ!
匿名3番さん(1/1)
まあでも、シチュエーションによりますよね。
匿名2番さん(1/1)
匿名1番さん
ですよね。ガチ兄弟で兄攻めが少ないのも同じ理由とどこかで見ました。カルチャーとして受け入れがたいCPになってしまうようです…。
匿名1番さん(1/1)
イヤイヤ、父x子だと虐待臭が匂いすぎちゃうからでしょ。