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カルマの腐女子！繰り返さない、とらわれない、悟りの心とは

2019/11/03 07:37

あなたの業の深さはどれくらい？坊主ラブコミックス紹介♥

今回は日本の伝統文化の中核をなす仏教にちなんで、仏のようにあまねくBLを愛する「悟りの腐女子」になるためのキーワードを、オススメの「坊主ラブ」コミックスとともにご紹介していきたいと思います。

輪廻ーー生命が無限に転生を繰り返すこと

仏教のおおもとであるインド思想には、輪廻という考え方があります。生けとし生ける者は皆、死んだらまた別の生き物に生まれ変わるというのを繰り返しているというのです。

われわれはさながらこの輪廻のように、ある時は光の腐女子、ある時は闇の腐女子、またある時は夜明けの腐女子、黄昏の腐女子…とさまざまな姿でBL作品と向き合います。そんな中、私は一体何の腐女子なんだ!? と己を見失ってしまうのではないでしょうか。

執着ーーとらわれること、こだわること

もちろん、絶対に私は〇〇の腐女子だ！という確信を持っている人もいるかも知れません。けれどもそれではせいぜい〇〇BLの求道者。狭いジャンルを極めるのも腐女子のありかたの一つ。しかし、「悟りの腐女子」を目指すという観点においてはほど遠い存在です。

仏教では「執着が苦しみを生む」という風に考えます。こだわりがあるからこそ、地雷などに苦しむこともある。地雷は自衛が一番大事ですが、時には執着から解放され、地雷かも？と思っていたものに目を向けてみると新たな世界が広がるかもしれません。

業ーー行いのこと。カルマとも言う

生き物は前世の行いによって、その善悪に見合った報いを現世で受けるといいます。
われわれがよく使う「業が深い」というのは本来「前世の罪深さにより、多くの報いを受けている」という意味。

例えば殴られる受けに萌えを見出してしまったばっかりに、ボコボコにされる受けちゃんが可愛い…でも可哀想で精神が抉られる…そんな板挟みに陥ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。業が深い！
皆さまの中に闇のカルマに囚われし受難の腐女子はいらっしゃいませんか？

解脱ーーあらゆる執着から解放され悟りを開いた状態

さて、執着にとらわれていると、好みのジャンルを求めて永遠に輪廻の輪をさまようことになります。そこでふと、その執着を手放してみると新たな世界が。
いかなるジャンルも尊い…それが「悟り」。
生けとし生けるBLに分け隔てなく愛を注ぐことで初めてBL界の仏陀（＝悟った者）になれるのです。

一如ーー一異の差別なく平等であること

すべての生き物はまとめて一つの命なのだから、すべての命は平等。仏教の大事な考え方の一つです。

ハッピー、ダーク、鬼畜、甘エロ、エロなし、オメガバース…この世には作品の数だけBLがありますが、BLというカテゴリーの中では皆同じ。男同士で愛し合い憎しみ合うだけでそれはもう尊いのです。
そんな「BL一如」を悟ることで、涅槃寂静のように穏やかでハッピーな腐女子ライフが送れるかも。

それでは最後に、そんな迷える皆さまの修行を導いてくれる「坊主ラブ」コミックスをご紹介致します♪

淫乱受けに振り回され煩悩炸裂★

『馬の耳にも三年』作：sosso

あらすじ
僧侶・恵徹は天才日本画家・沖晴に日々振り回されている。
沖晴に淫らに誘惑される恵徹だが……。
坊主×画家の大人でえっちな極彩恋絵巻★

雄エロスなけしからん坊主

『坊主と蜘蛛』作：ハジ

あらすじ
坊主の宗玄は、懐かれ情を交わした蜘蛛の妖怪と旅をしている。人ならざる彼との情交で得られる快楽が、手放しがたかったのだ。宗玄は妖怪の類を恐ろしいとは思わない。むしろ人間の方が、残酷で恐ろしい。いつの間にか、蜘蛛の裏表のない一途な独占欲を好ましく思い始めていた。人間である自分が死んだ後の、蜘蛛の行く末が心配だったけれど・・・・。

坊主の精を食らう妖狐♥

『九尾の狐となまぐさ坊主』作：三原しらゆき

あらすじ
「ここから逃げなければ、そなたを抱いて精を喰らうぞ」ギャンブル大好きな、なまぐさ坊主・円楷(29)。金欠なところに、殺生石の呪いをとく依頼がきて、力もないのに引き受けてしまう。殺生石は、かつて鳥羽上皇の寵姫だった玉藻前が、九尾の狐であることがバレて退治された姿だった。呪いを無事、払ったかと思いきや、円楷の目の前に美しい九尾の狐の青年・玉嵐が現れて…!?明るくお人好しななまぐさ坊主と過去を背負ったフェロモン妖狐。カラダから始まった関係はやがて――?期待の新鋭、堂々デビュー!!●イチャ甘な描き下ろし漫画も収録! ●