こんなの放送しちゃっていいんですか?? 物議を醸すHBO制作ドラマ『ユーフォリア』
ドラマ『ユーフォリア』は、有料チャンネルとして話題の作品も多い
HBO の製作で、映画『グレイテスト・ショーマン』に出演し、日本でも人気のゼンデイヤが主演を務める話題のドラマ。
高校生たちの恋愛や友情、ドラッグやセックスなどティーンをめぐる様々な社会問題を有料放送ならではの攻めた演出で描いている作品となっています。
今回問題となったのは、このドラマに出てくるある女子高生が作ったファンアート(二次創作のようなもの)です。
学校では孤立しているカットはインターネットではファンアートのクリエイターとしてちょっとした有名人という役柄。そんな彼女が夢中になって作っているのが、ワン・ダイレクションの
ハリー・スタイルズとルイ・トムリンソンのブロマンス を描くアニメーションです。
実在の有名人の二次創作をそのままドラマ内で使っちゃうのも驚きですが、もっと衝撃なのはその内容。
単独ライブ(?)を前に舞台袖で緊張しているルイを慰めるように肩を揉んであげるハリー。そしてなぜかそのままルイのズボンのチャックを開けて、股間に顔を寄せます(!!)恍惚の表情をするルイのまわりにピンクの花びらが舞い、ふたりは一糸まとわぬ身体で絡み合い、ピンクの光の彼方へ・・・ とまあ文面にするとなにがなにやらですが、とにかくここまで描いちゃうの!? という露骨な描写なんです。
しかも、当のルイは自身のツイッターでこの件に関して「
事前の相談はなかったし、許可もしてない。 」ときっぱり発言。
ファンをはじめ、世間ではドラマに対して批判の声が殺到しました。
実際、ハリー・スタイルズとルイ・トムリンソンの組み合わせは一部のワン・ダイレクションファンからは絶大な人気で、二人の名前をもじった「Larry Stylinson 」という名前で親しまれているよう。
なんだか日本と同じ…と親近感を覚えてしまいます。
ハリーはグループの最年少で、ルイは最年長。
デビュー当時から仲が良く、同居までしていた(!) そうで、ハグやキスなどイチャイチャしていることも多かったので、オタクの間でそういった妄想が繰り広げられるのは腐女子である筆者としては分かりすぎるほど分かります。(というかはっきり言ってネタの宝庫です。)
ですが個人で妄想するのと、実名であんなに露骨なアニメーションをドラマ内に、しかも本人の許可なしで描くというのは違いますし、正直日本ではありえないこと。批判されるのは当然のようにも思われます。
しかしそんな世間の声をよそに、ドラマ『ユーフォリア』は第二期の製作も決定し、特にお咎めもなかった様子。
すごい、アメリカ…。
倫理的にどうかという問題はさておき、海外事情に詳しくない筆者からしたら、アメリカにも同じようにナマモノ二次創作文化があるのだということに少しの驚きと親近感を覚えたのも確かです。 Larry Stylinsonファン(通称Larries)のなかでは、仲睦まじい二人の様子について、イギリス人とアメリカ人のスキンシップやコミュニケーションの違いなどから関係性の妄想をしているファンなんかもいて、(基本的にイギリス人の方があまりベタベタしないらしい)グローバルな腐女子の広がりを感じました…。
さらにドラマ内のファンアニメーションには、少し前の日本のアニメ的な絵柄や演出が使用されていて、日本の影響が垣間見えたのも興味深かったです。
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担当BLソムリエ:アンリ54世 ちょっと闇寄りの腐女子。外国小説大好き!