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冷たいのにアツい!?今夏大注目「低体温BL」って知ってる? このゾクゾクがやめられない…!

2019/08/13 13:30

夏にぴったりひんやりな作品を新旧5選ご紹介♥

 


とことんシリアスでもダークというわけでもなくて、かといってむずきゅんや甘々でもない…不思議な”冷たさ”を感じる作品に出会ったことはありませんか?
淡々と仄暗い闇の中を進んでいくようなストーリー、心中の見えないキャラクター、歪んでしまった恋心、傷を負った過去。
大切な何かが欠落していて、過激な描写もあるはずなのに読んでいると終始冷たさを感じる…。ギリギリのラインでダークすぎず、激しすぎない。なのに淡々としているからこそエッチなシーンは火傷しそうなほどアツい……!今回はそんな「低体温BL」作品をご紹介しちゃいます!

 

 

側近ゴーストデザイナー×淫靡で健気なミューズ

赤のテアトル』作:緒川千世

 

【あらすじ】
昼は気丈な社長。夜は淫らな娼婦。
パリのファッション界で、一躍名を馳せた女性靴ブランド・アバルキン。その急成長の裏には、秘密があった。
それは淫らな肢体とむせ返るような色香で業界人を惑わす、美しき青年社長・ユーリの枕営業…。そんな娼婦まがいのことを夜ごと繰り返すのも、すべては愛しい側近のゴーストデザイナー・アダムの夢を叶えるため。彼を繋ぎとめられるなら、たとえ利用されていても構わないと気丈に身体を差し出すユーリだったが―――。
独占欲に葛藤するゴーストデザイナーと、歪んだ愛を捧げる健気なミューズの
めくるめく逆転主従ロマンス・ストーリー。


【オススメポイント】

ユーリはアダムのために身も心もボロボロにして働き、アダムはユーリのためにハイヒールを作り続ける。赤いハイヒールがユーリの足を変形させ、人生までも狂わせてしまう。ユーリが他の男に抱かれているのを微笑みさえ浮かべて静観しているアダムには背筋がヒヤッとします。
低体温BLの良さの一つとして、ストーリーが淡々としているぶんエッチが火傷しそうなほど熱い!ことが挙げられると思うのですが、これも例に漏れずそうなっていますね。美しい構図やハイヒールを履いた立ち姿はもちろん、緒川千世先生の緻密なストーリーに引き込まれること間違いなしです!



秘密を抱えたリーマン×流されノンケ大学生

きみが終着駅』作:ロッキー

 

【あらすじ】
大学生の沙樹は、知らずに立ち寄ったゲイバーで年上の男・幸村と出会う。突然声をかけられノンケな沙樹は内心慌てるが、幸村は名刺を渡すだけで立ち去ってしまった。連絡を取るつもりはなかった沙樹だが、ふとしたきっかけで夕食を一緒に食べることに。当日、早々に自分がゲイではないことを打ち明け、リラックスしていた沙樹だったが――。


【オススメポイント】
これはこの特集では比較的おだやかですが、ロッキー先生の織りなす特有のほろ苦い雰囲気からも”ひんやり”を感じ取って頂けるのではないでしょうか。”病気”を抱える幸村さんと、ゲイではない沙樹が始めたこの茶番がどうなっていくのか、ストーリーに引き込まれます…!マイノリティのリアルな葛藤など、二人が育む愛が劇的でなく、等身大なところが素敵ですね。心がさらさら浄化されていくような心地よさに包まれてみてください♪



変態無表情リーマン×抑圧に苦しむ少年

メトロ』作:本郷地下

 

【あらすじ】
性に対して親から抑圧され続けてきた水葵は、通学中の電車内、いつも同じ時間、同じ車両で、見知らぬ男に体を触られていた。逃げることは出来たのに、その行為を受け入れてしまう水葵。ある時、水葵は男――忍を見つけ出し、取引を持ちかける。「…教えてください。電車でした、それ以上のこと」
マゾヒスティックな水葵の〝命令〟に、淡々と応えていく忍。しかし、背徳に耽り、欲望に溺れる日々の中、無感情だった忍にも、次第に変化が訪れ始め……。
闇を抱える男×抑圧に苦しむ少年の、生々しくも美しい、インモラリティ・ボーイズラブ。

【オススメポイント】
親に縛られ、極端に性的なものを排除されて、息をひそめるようにして生きてきた水葵が縋ったのは、自分を痴漢してきた男。水葵が持ちかけた取引も衝撃ですが、グズグズにされちゃうエッチシーンも心鷲掴みにされること間違いなし♥
ミステリアスでドS?それとも執着がないだけ?何を考えているのか読めない忍はなぜ水葵に近付いたのか。2人が抱える傷は一体何なのか、この物語がどこへ行き着くのか。知りたくて読み進める手が止まらない!



記憶を失った謎の男×健気に世話をする恋人

依存の楔』作:akabeko

 

【あらすじ】
目覚めたらそこには見知らぬ恋人(オトコ)がいた――
「これは…愛なのか…?」
ある朝、目が覚めたら記憶を失っていたとし。そばで手を握っていたまちという男に自分達は恋人同士で、同棲していたと教えられる。人懐っこいまちを愛らしいと感じるが同性と交際していた事実に、としは戸惑いを隠せない。さらに、まちに「絶対 部屋にいてくださいね」と言われ、外の世界と切り離されて生活をすることに。閉ざされた家の中で記憶を探すとしだが、何かがおかしいことに気づきはじめ――…。

【オススメポイント】
鬱々としていてサイコな部分もあるので好みが分かれがちですが、出会い、記憶喪失、救済の一連の流れが美しい作品です!観た映画の中のことは覚えていられるのに、出会った人間の事を覚えていられないとし。そして彼を盲目的に愛するまちのミステリアスラブとなっています。個人的には映画観賞好きの伏線が狂気を感じてたまりません♥
akabeko先生の絵が緊張感を高めて、救いのない記憶喪失のループにゾッとして…最後には虜になってしまうのではないでしょうか。

 

義理の弟×すべてに目隠しをした兄

薫りの継承』作:中村明日美子

 

【あらすじ】
"愛したのは、義理の兄。"
禁断の愛、衝撃の終幕。愛の終着点にあるのは、破滅か救済か。兄の目を覆い隠し、己の欲望の猛るままに体を貫いた。兄との道ならぬ愛は、閉塞感を極めてゆく。
夏の盛り、竹蔵は兄夫婦と別荘で休暇を楽しむことになった。義理の兄である忍との関係を、露ほども疑っていない義姉から女性を紹介される。竹蔵は彼女に対してすげない態度を取ってしまい、そして……。その晩の出来事は、兄弟の運命を大きく変えてゆくのだった。
姑息な言い訳を用意して、何度も何度も交わる。
我々は卑怯だ。
そして、孤独だ。

【オススメポイント】
こちらは『薫りの継承』上下巻のうちの下巻なのですが、上巻よりも血の気が引いていくような展開なのであえてこちらを選びました。兄と弟の2人の間に流れる感情が一体なんなのか。セックスは数えきれないほどしたのに二人の関係は何も進展しないまま、周囲の状況だけが変わっていく。この独特の静けさが明日美子先生の良さの一つでもありますよね。そしてもちろん薫り立つエロスも…。
読み終わってもこの薫りから抜け出すことのできない、二度と忘れられない作品に出会ってみるのはいかがでしょうか。




いかがでしたでしょうか!なんとなくふわっとしていたジャンルがまたひとつカテゴライズされたような気がします。BLって奥が深い……。
「これは低体温BLなのかも…?」と思った作品がありましたらぜひ教えてくださいませ!


記者名:まっちゅ

コメント2

投稿順 | 最新順

匿名2番さん(1/1)

>>1番さん
私もリーマン??と思いました。なにか裏設定あるんですかね?リハビリ後のお仕事?

匿名1番さん(1/1)

「メトロ」の攻めの表現、無表情しかしっくりこないのですが…。変態…はまぁそうなのか?リーマンって描かれてましたっけ?
見落としだったらすみません。
確かにひんやりとした気配のある作品だと思います。

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