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2009年人気だった作品、いくつ知ってる?何年経っても読み返したい名作6選♥

2019/08/04 13:32

2023/05/14 16:00

「敷居が高い」と思っている人にこそ読んで欲しい名作



「2009年」と言われたとき、皆さんは何を思い浮かべ、あるいはどういった印象を抱きますか? 前々からバリバリBLを嗜んでいた方ですと「え、むしろこの作品こんなに前に発売されてたの!?」と懐かしい気持ちになることも多いのではないでしょうか。

一方その時代にはまだ商業BLの世界に足を踏み入れていなかったという方は、「ちょっと古そうなイメージがあって手をつけにくい……」といった気持ちになるかもしれません。

そんなこの時代。確かに、絵柄や作中登場する小物などから作品に古さを感じたことはありますし、「不朽の名作」と言われるが故に敷居の高さを覚えてしまい、結局未読だったりすることも事実。しかし、そういった理由で過去作品を知ることなく過ごしてしまうのはもったいない!!

ということで、今回は2000年代最後の1年となる2009年にターゲットを絞り、この年レビューランキングで上位を獲得した作品をいくつかご紹介してみようと思います!

正直、ちるちるの過去記事でも紹介済みの作品ばかりです……! が、何度も紹介されているにも関わらず未だ手に取っていないという方も沢山いらっしゃるハズ! そんな皆さまの背中をそっと押すことができたなら幸いです。
そして、「紹介されずとも神認定しております!」な皆さま、宜しければコメント欄にて推しポイントを語ってください♪

◆目次◆
『俎上の鯉は二度跳ねる』作:水城せとな
『センチメンタルガーデンラバー』作:小椋ムク
『ダブルミンツ』作:中村明日美子
『ジュテーム、カフェ・ノワール』作:ヤマシタトモコ
『セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY』作:橘紅緒/宝井理人
『隣りの』作:腰乃

 

 
 

最強の流され侍と最強の粘着メンドくさい男(個人の感想)の、昼ドラも驚くドロドロBL!
前作『窮鼠はチーズの夢を見る』の新装版との同時発売ということもあり、書店でも目立つところに積まれていたような記憶……。
『窮鼠はチーズの夢を見る』で攻め役だったヒステリック&粘着質ゲイの今ヶ瀬がついに受けとして恭一に抱かれた!? にも関わらず、恭一は年下女子の方に気持ちが傾いたりして……。そんな怒濤の展開に衝撃を受けた方も多いはず。愛しさと切なさのWパンチで心が折れたのは筆者だけじゃないと信じたい……。「恋愛は 業だ」という恭一のモノローグが印象的で、何年経っても思い返してしまいます。

今ではさほど珍しくないリバップルですが、2009年当時、筆者は「攻めてるな!」という印象を受けました。リバに加え、女性との恋愛描写(セックス含む)、くっついたり離れたりのジェットコースター展開と、本当に心の休まる暇がありません。ドロドロ系の作品が増えてきた今だからこそ読み返したい名作です。



単行本だとキャッスルマンゴーが人気の小椋ムク先生。小説の挿絵も数多く手がけていることで知られています。今回ご紹介する『センチメンタルガーデンラバー』ですが、BL史において重要な役割を果たした作品と言っても過言ではないと筆者は思っています。

人間に恋をした猫が、夜の間だけ人間に変身するという設定を軸に、猫×人間、人間×猫の2組をピュアでキュートな恋を描く本作。「なるほど、人外ね」とサラッと思ったそこのアナタ!! 今や一大ジャンルを形成している人外BLですが、2009年当時、人外モノはとっても稀少な存在だったんですよ! 当時の人外といえば、天使や悪魔、神、アンドロイドなどが多く、いずれもストーリーはファンタジー要素が強め。そのような中、日常と人外という正反対な設定を掛け合わせたのがこちらの作品だったのです。
攻めにしろ受けにしろ、とにかくニャンコたちが健気で……。可愛くて愛しくて涙腺が緩むという貴重な体験をさせてもらった作品でもあります(笑)



2008年刊行の同級生が爆発的なヒットを見せた中村明日美子先生。同作は、2009年度のレビューランキングでも4位を獲得してます。筆者は、コペルニクスの呼吸で初めて明日美子先生の世界に触れた人間なのですが、『同級生』はそんな筆者からすると「エッ! こんな爽やかでピュアッピュアな青春BLも描くんだ!」と、違う意味で衝撃的な作品でした。

そんなウブな青春物語から一転、明日美子先生の耽美でダークな部分が炸裂した作品が本作『ダブルミンツ』。同姓同名の同級生ふたりが織り成す歪な主従関係、予測不能なストーリー運びにグイグイ引き込まれました。「同じ名前だから親近感を覚える」を通り越して、相手は自分の片割れなのだと錯覚する異常さ……。なかなか理解しにくいその感情は、ある意味とっても純粋な愛の形で……。
アングラなのに純愛という矛盾がクセになる一作。超短髪(坊主頭)の受けという設定も斬新すぎます!

 
 

2005年に新装版が発売された本作、ヤマシタトモコ先生の魅力がぜ~んぶ詰まった名作です。コミカルで、人間臭くて、フィクションなんだけどリアル……こういったテイストの作品としては唯一無二の作家さんではないでしょうか。

表題作は、とあるカフェに偶然居合わせた3組の客(友達以上恋人未満の男女、友人関係の男同士、電話相手に激怒する女)と、仲良し店員ズが展開する人間ドラマ。人の会話に聞き耳を立てちゃうことって割とあると思うのですが、それが引き起こす展開はとても緻密に作り込まれていて、思わず「スゲー!」と唸ってしまうほど。登場人物が多いのにとっ散らかることなく、寧ろひとりでも欠けたら成立しないストーリーになっているところがポイントです。

同時収録も含めて、全体的に台詞回しが独特なところもヤマシタ先生の魅力のひとつ! 「好く人は好かれちゃうんだよ」「ぼくをさらってくれ UFO」「メシなんてアガペーだ」などなど、心に残る名台詞にも注目です!

 
 

心が浄化される青春BL……(合掌) 1週間限定の恋にも関わらず連載期間は3年! 「それだけの月日がかかるのも納得!」な読み応えで、恋をすることの意味をじっくりたっぷり考えてしまう作品ですね~。
注目すべきは、綺麗な見た目にも関わらず中身はかなり男前な受け! モテモテの後輩と一緒に過ごしてもそう簡単に「キュン♥」とならないところがある意味とっても現実的です。今でこそこういったキャラは珍しくありませんが、15年くらい前だと「綺麗系キャラといえば健気受け」の確率はものすごく高かったのです……!

社会人になってからというもの、何となく1週間を過ごしてしまうことが多い筆者、「恋する若者にとっての1週間ってこんなにも濃くて焦れったくてキュンとするものなのか……」と、改めて尊さでいっぱいになりました。



サラッとした筆致からは想像もつかないスピード感とエロさが特徴の腰乃作品。その記念すべきデビューコミックスがコチラです!! リーマンを描かせても学生を描かせてもハズレがなく、デビュー作とは思えないほど完成された世界観に当時とても驚いたものです。
同性同士のセックスにビビりまくったり、興奮して鼻息が荒くなったり、心臓撃ち抜かれてキュンキュンしたり……とにかくキャラの表情が豊かで、読んでいて飽きることがありません。

この当時にしてはエッチの時の擬音も多く、「ずぽずぽ」「にちにち」などの定番系から、「ちゅっぼちゅっぼ」「もにもに」などユニークなものまでたっぷり楽しめますよ♥

15年前、20年前、25年前…無限に続く名作の世界へいざ出発!


いかがでしたか? 筆者自身、長い間読み返していない作品も多く、今回の記事を執筆するにあたり久々に読んでみたのですが……「どれも色褪せることなくイイ!! 」と再確認いたしました。本記事を機にこれら15年近く前の作品に触れた皆さん、ぜひその次は20年前、そして25年前と遡ってみてはいかがでしょうか。

ちるちるでは名作の数々を今後も定期的にご紹介していきたいと思います。扱ってほしい作品があれば、ぜひ教えてくださいね!

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