バラエティに富む、浮世絵男色春画の魅力!
4月に行われたBL進化論サロン 紗久楽さわ先生が熱く語っていらした浮世絵への愛!
『
百と卍』には浮世絵が作画の参考にされているとのことなので、どういったところが取り入れられているのか検証してみました。
1、着物の線
単行本の表紙でも印象的な筆のタッチで描かれる着物の線は、顔の輪郭などに比べて太目。パリッとした布の質感が表現されています。
2、くずし字
ロケーション説明の囲み文字や、背景の看板などに時々使われているくずし字が、江戸の粋な雰囲気を醸し出します!
3、風景
直線に走る雨の描写や植物、火や煙などは、浮世絵のデフォルメが取り入れられています。
4、動物
カメや猫といった動物を描く独特のキモカワタッチも、浮世絵チック。
5、喘ぎ声
「アレゝモウゝゝ イッソキツク奥マデ ヱゝナントじれってへ ハァゝゝ」…
「エッチな絵の横に喘ぎ声を添える」というのはいつの時代も共通ですね!
伝統的美意識をふんだんに取り入れつつ、現代的でオリジナリティ溢れる絵柄を構築されている紗久楽先生。
みなさんも、先生の作品を読みながら、「ここが浮き世絵っぽいな~」というところを探してみてください。
そんな先生がエロシーンの参考にされているという男色春画。日本史の教科書にも登場する有名浮世絵師たちもたくさん描いています!
こちらは『見返り美人図』などが有名な
菱川師宣の作品。バックから覆い被さって…♥
多色摺り版画「錦絵」の祖・
鈴木春信の作品。色んなものがしっかり見られて最高の体位ですね!
美人画・役者絵で有名な
喜多川歌麿。イチモツの対比が何とも強烈ですね。
化政文化を代表する葛飾北斎。一見受けが男の子だか女の子だか分かりにくいですが、若衆受け濃厚エロシーンの挿絵となっております!
いかがでしたでしょうか? 今回は、紗久楽さわ先生の作品に見られる浮世絵チックな表現を検証するとともに、有名浮世絵師の描く男色春画をご紹介しました。春画にはあらゆるジャンルがあることは有名ですが、男色春画もなかなかバラエティーに富んでいます。オヤジ×少年、巨根、視姦、女1男2の3P…めくるめく男色春画の世界を楽しんでください!
参考:
早川聞多『浮世絵春画と男色』
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担当BLソムリエ:廣井無名 完全には幸せになれないCPが好きな闇の腐女子。キーワードは死ネタ、一過性、愛のないSM、流血、狂気、宗教、叶わない恋など。
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コメント1
匿名1番さん(1/1)
暑さで感覚が麻痺しているのか、普通のblの絵だなーと思いながら見てしまった。