BL情報サイト ちるちる

BLニュース

BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。

再読してびっくり!?「匂い系」児童文学6選

2019/08/16 11:26

2023/02/08 18:00

再読推奨、初読の方も是非!



皆さんは子供の頃に読んだ作品を大人になって再読し、「こんな話だったっけ」「もしかしてこれは“香っている”のでは」と思ったことはありませんか?

世の中には一般書なのにBLの風を感じられる「匂い系」作品が沢山存在します。
今回はそんな「匂い系」作品の中でも特に児童文学縛りでご紹介していきたいと思います!

◆目次◆
1.『NO.6』あさのあつこ
2.『バッテリー』あさのあつこ
3.『銀河鉄道の夜』作:宮沢賢治
4.『星の王子さま』作:アントワーヌ・ド・サン=デグジュペリ
5.『妖怪アパートの幽雅な日常』香月日輪
6.『2.43 清陰高校男子バレー部 1』壁井ユカコ

 

 


【あらすじ】
2013年の未来都市《NO.6》。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに……。


BL界隈おなじみの王道「匂い系」作品といえばこちらを上げる方も多いのでは⁉ エリート街道まっしぐらのはずだった少年が、たった1つの行動で隔離された世界へと誘われるSF作品です。匂い系超えて嗅がされ系と言える作品でしょう(筆者の感想です)。
未来都市で、運命を共にしていく2人が惹かれあう想いの根幹は、はたして友情か。近い距離の理由は、厳しい環境の変化によってできたものなのでしょうか? 同年代の少年2人が、様々な困難を乗り越えながらお互いクソデカ感情を持つ展開、好きじゃないわけがありません! 是非皆さんも読んで、あるいは読み直してこの香りを確かめてください……。




【あらすじ】
「お前がキャッチャーだから、一緒にいるわけじゃない」岡山県堺の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。巧は自らのピッチャーとしての才能に揺るぎない自信を持つ。そんな巧の前に現れた同級生の永倉豪。キャッチャーの彼は巧とバッテリーを組むことを強く望む。児童書という枠を越え、子どもから大人までを広く虜にした名作。


『No.6』だけじゃない!! あさのあつこ先生が描く恋愛と友情の境が分からなくなるほどの濃くてビッグな感情を美味しくいただいちゃいましょう♥
ちなみにキャッチャー(捕手)は相手を支えるという意味から「女房役」、キャッチャーの中でも常にスターティングメンバー入りする正捕手は「正妻」と呼ばれることもあるんですよ。フフフ……
それも踏まえて読んでみると大変!巧の、豪の、互いに向けた熱い想いが……!もう萌えしかない。(真顔)尊みが深い……(合掌)

 

【あらすじ】
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう」貧しい家の子ジョバンニと、博士の家の子カムパネルラは小さい頃からの友人だった。ケンタウル祭の夜、2人は不思議な鉄道に乗り込む。旅を続ける2人であったが、突然カムパネルラが消えてしまう。目を覚ましたジョバンニは騒ぎに気付き、子どもが川に落ちたことを聞かされる。永遠の未完の傑作作品。


言わずと知れた名作です。ジョバンニとカムパネルラの二人きりの銀河鉄道の旅路に心揺さぶられますね…。美しく切ない世界観。どうか幸せになって……!と願わずにはいられない、そんな一作です。またこの作品は作者の死後、草稿の状態で発見されたため未だに研究者を悩ませる、謎の多い作品です。
優等生のカムパネルラといじめられっ子の孤独なジョバンニ。2人が仲良しなところに萌えますが、級友を庇って死にゆく優しいカムパネルラを、ジョバンニが見送ったと考えると涙なしには語れない作品になります。「ほんとうのさいわいはいったいなんだろう」とジョバンニが言いますが、私のさいわいは推しカプがいつまでも幸せにいることです。オオン……。幸せになって……!(2回目)

 
 
 

【あらすじ】
操縦士の「ぼく」はサハラ砂漠に不時着する。1週間分の水しかなく、周りに人もいない。そんな不安な夜を過ごした「ぼく」は翌日少年と出会い、彼が小惑星からやって来た「王子さま」であることを知る。「大切なものは、目に見えない」など数々の名言を世に放つ、大人にも向けた示唆に富む永遠の名作。


児童文学の皮を被り(?)人生における重要な問題の解決の指針になる名作。私はこの作品から多くのことを学びました……圧倒的、感謝!
だがしかし私は気付いてしまいました。この作品、とても優しくて柔らかくて、まどろむ雰囲気を出していないか?「ぼく」と「王子さま」の心の交流もエモい。王子さまがヘビに自らを噛ませて倒れる(盛大なネタバレ)最後のシーンなんてもう……これはブロマンスなのでは…?と。子供の頃とは違う感動を胸に抱きながら眠りました。ごめんなさい。あとやっぱり王子さまはかわいいです。


 


【あらすじ】
稲葉夕士は中学1年生の時に両親を亡くし、学生寮付きの高校進学を機に身を寄せていた伯父夫婦の下を離れようとしたが、運悪く学生寮が全焼する。落ち込む夕士は不思議な声に誘われ、格安アパート寿荘に出会う。しかしこのアパートは癖の強い人間に混じって妖怪や幽霊が共に暮らす、正真正銘の妖怪アパートだった。常識が砕け散る非日常を前に、夕士の成長の日々が始まる。


主人公の稲葉夕士と唯一無二の友人、長谷泉貴のフウフな関係もおいしいですが、夕士の担任の先生、千晶直巳の大人な魅力も堪らない!
また、夕士は縁があってプチ・ヒエロゾイコンという魔導書のマスターになります。濃い人間関係だけでなくプチ絡みの事件もあり、萌えて燃えて、そしてあたたかな人間模様に触れられる…魅力が盛り盛りの作品です。
私は子供の頃から大好きで、大人になってやっと全巻揃えられました。大満足です。
個人的にイチオシする作品。香月先生の作品が大好き過ぎるので、この萌えを皆さんに伝えたい…!読んで、読んで!!という下心もあって選びました。刊行されている妖アパシリーズは物語全10巻+外伝+ガイド本+作中の美味しそうな料理のレシピ本と盛りだくさん!たくさん楽しめますよ!!!
 
 


【あらすじ】
田舎の弱小バレーボール部に、東京の強豪校出身のワケあり選手がやってきた。全国を目指す熱い日々が始まるが…。迷い、傷つき、立ち上がる等身大の青春スポーツ小説。


青春だ! スポーツだ! クソデカ感情だ!!!! 幼馴染、仲間、先輩、後輩、ライバル……学園を描いた作品だからこそ見られる、みずみずしい言葉で溢れた青春を追体験できるこちらのシリーズ。学園系が好きな関係性オタクは必ずと言っていいほど刺さるのでは⁉
試合の描写のヒリヒリした熱さ、それを作り上げる日常の尊さがひたすらに味わい深いんです……筆者は主人公2人組”ユニチカ”(公誓の幼馴染だった祐仁と、ツンデレ天才・公誓)が繰り広げるわちゃわちゃの可愛さにニヤニヤしっぱなし。バレーに対する視線の真剣な眼差しのギャップもたまりません……。ユニチカの先輩たちである身長差コンビ2人の物語もまた熱くてかっこよくて尊くて眩しい!
青春ドラマの眩しさで目を焼きたいときにおススメのシリーズです♥



最後に
皆さんも是非、子供の頃に大好きだった作品を読み返してみて下さい。もしかしたら新たな萌えを発見できるかもしれませんよ。
ちなみに『銀河鉄道の夜』は青空文庫で読むことが出来ます。
 『星の王子さま』も、より優しい雰囲気の新訳で読むことが出来るので、是非チェックしてみて下さいね!!
 
 

関連作家・声優

アクセスランキング

最新BLニュース

オススメニュース

最新のコメント

PAGE TOP