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「結婚してくれませんか?」台湾がアジア初の同性婚を実現

2019/05/26 11:26

台湾立法院で同性婚が認められ、5/24から受付開始。

 

台湾、アジア初同性婚許容へ。台湾腐女子の心得は?を書いてから二年が経った今、待ちに待った同性婚がいよいよ合法化。


 

 

この二年間、何がありました?

 

前回の記事にもありましたが、台湾の同性婚合法化の発端は「同性の結婚を認めないことは台湾憲法で定められた人権に違反している」と大法官が判断を下したからです。

法律を修正する時間は二年間与えられ、それまでに何もやらないと、民法は自動的に同性婚に適用されます。反対派もいる中、台湾ではこの二年間同性婚に巡り様々な出来事がありました。主な出来事は二つ:

 

出来事1:反同性婚団体の現れによって、大衆の同性愛への知識が深まった

同性婚を反対する団体は社会の中で様々なイデオロギーを代表しています。例えば「お父さんとお母さん、そして我が子」という家族の形を守る人や、「同性愛は非自然なものであって、神はそれを許さない」という宗教を重んじる人がいます。

 

それに対して、同性婚を擁護する団体や人たちは自発的に、ネットやリアルイベントで「人権とは何か」「同性愛とは何か」「なぜ同性婚は必要なのか」という素朴な疑問に対して答えたり宣伝を行ったり、年寄りの方に聞かれたら分かるように説明したりしてきました。

 

元々は無関係や大反対団体と思っていた人も多かったけれど、話題になればなるほど自分ごとになり、賛成にしろ反対にしろ、この議題は台湾の中で広く知らされることになりました。

 

出来事2:国民投票によって、民法ではなく専門法になった同性婚法令

2018年11月に、台湾では国民投票が行われた。この投票は、台湾人に今起きている社会的なことに対する意見を聞くためのものでした。その中同性婚に関する議題がありました。

 
 

元々、こういった憲法に基づいて定められた人権は国民投票の素材になってはいけないにも関わらず、国民投票では「同性二人が永久共同生活を営む権利を、民法以外の形で保証すべきだと思いますか?(你是否同意以民法婚姻規定以外之其他形式來保障同性別二人經營永久共同生活的權益?)」というふうになっていました。(この議題を出した団体は議題のポイントを間違えてしまったことを後から判明したのが、不幸中の幸いでした(*_*; )

 

その結果は大多数賛成になったため、同性婚は民法ではなく、専門法として民法とは別で定める必要が生じました。専門法は「同性婚専門法」ではなく「司法院第748号解釈実行法」という中庸な名前が付けられ、何度も質疑され、やっと2019年の5月17日に正式的に合法化となりました。

 

 

等しく愛する人に付き添える権利を

 

「何者であるかの前にみんな人間である」

 

これは台湾の若者の間では共有されている考えです。もちろん腐女子も、腐女子である前に人間で、人間として誰でも幸せになる権利があるから、台湾では腐女子からLGBTへのサポートが絶えることがありませんでした。

 

さらに、冗談半分に「同性愛者でも愛情の墓場=結婚に行ってもらわないと」や「これで同性愛であることを告白して親からの結婚脅迫を避けられなくなったわ」などの声もあり、やっと実現した同性婚の合法化に祝福の声が多いです。

 

その反面、反対する人もいる中、同性婚の合法化はあくまで始まりの印です。結婚することと伴侶の基本権利は認められたが、同性伴侶にまつわる様々な権利、例えば血縁関係のない養子縁組や、同性婚を認めない国の人と台湾人の間の結婚は、今回合法化した法令の中で否決されました。社会はお互いへの理解や尊重をまだまだこれから、語り合っていかなければなりません。

 

まだ前路は長いが、歩き続ける台湾に次ぎ、きっと日本も遠くない将来には同性婚の合法化を実現できるでしょう。


by 詭太郎 / Plurk

 

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by Aci / Plurk
 
 
◆◆◆
 
記者:首長鹿

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