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【in台湾】中村明日美子先生をインタビュー、台湾の漫画雑誌がBLを特集

2019/05/12 16:30

台湾の漫画雑誌《CCC創作集》がお待ちかねのBLを特集しました!

 

※すべての画像は《CCC創作集》のFacebookファンページ「CCC編集部」からお借りしています。

 

「いろんなメディアで僕らの物語を語ろう」というコンセプトの台湾の漫画雑誌《CCC創作集》は、漫画の連載のみならず毎期違うテーマで漫画/オタク文化を見つめなおしています。

 

今回は、日本から伝わり台湾で根を下ろしたBLを特集。

 

 

 

カバーは前回の台北MRT擬人化に紹介した、爽やかで透明感があふれるMNさんによるものです。

 

中でも特に注目されたのは中村明日美子先生のインタビュー、同時に台湾のBL研究者・翻訳者のよるBL研究、台湾腐女子の消費調査、そして台湾漫画家によるスペシャル漫画とインタビュー、という大ボリュームな内容となっています。

 

「定義不能、多彩な表情を持つ女王」違う視点から中村明日美子先生をインタビュー

 

 

定義不能、多彩な表情を持つ女王


彼女のような漫画家は少ない。禁忌に挑み、道徳のボーダーラインを挑戦する。

題材に縛られず、学生の純愛からダークで、ピュアでセクシー、ポジティブながらも退廃的、極端にいくスタイル、いろんなジャンルを執筆。

中村明日美子さんの新作はいつも読者をドキドキさせながら期待を応え、また完璧に読者の想像を超えてしまう。

 

キャッチコピーから覗ける、台湾人から中村明日美子先生のイメージ、やはりBLだけではなく、漫画において特別な存在という感覚は日本でも同じではないでしょうか。

 

インタビューでは、どの漫画家に影響を受け、そして創作における手法などが語られています。

 

妄想力=消費力、台湾腐女子の消費調査データ大公開!

 

 

この調査では、BLの関連商品だけではなく、BLの妄想を連想することで行った消費行動(非公式定義のBL)も「腐女子消費」の一種としてカウントしています。

 

例えばBBC《シャーロック》が好きなので、イギリス関連商品を購入したり、関連書籍を購入したり、という二次創作と違って、妄想で成り立つ消費形態がこのカテゴリーに入ります。

 

日本でもこういった消費は負けないが、いわゆる「ファン経済」ではBLを看過する傾向があります。こういった腐女子の「妄想消費力」を幾分ポジティブに捉えているのが台湾らしく、面白い視点になっています。

 

サンプルデータ(2,180人)から見ると、最も消費されたのは「BLの二次創作同人誌(41.9%)」、その次に「オリジナルBL書籍(26.8%)」、「非公式定義のBL(23.2%)」、「BLグッズ(4.5%)」、「BL映像・音声作品(1.6%)」、「BLゲーム(1.4%)」、「BLイベント(0.6%)」。

 

同人誌オリジナルBL書籍は、日本の作品のみではなく、中国語圏でも創作者が大量にいるため、糧には困らないが、後から来る「BL映像・音声作品(1.6%)」、「BLゲーム(1.4%)」は日本語が分かる腐女子だけ触れられるレアものでもあるからではないかと筆者は思います。
 
 

BLの台湾での歩み、台湾腐女子学者による研究と社論を公開!

 

台湾のBL研究者とBL翻訳家による研究記事。

 

 

日本ではたくさん語られていたBLの進化史。この記事ではBLの元とされる少年愛から最近のBLまで、そして台湾に入った後の色んな発展と事象が語られています。

 

ここでは「BL」ではなく「BLの文脈をもつ作品」で紹介されており、最近アニメ化された吉田秋生先生の《BANANA FISH》(80年代初期)やCLAMP先生の《聖伝》(80年代末期)など、本来ジャンルとしてBLに分類されない作品も入っています。

 

先日フジテレビによるBLレーベル《Blue Lynx》が発表され、台湾ではBLドラマと映画の撮影が進んでいる中、BLの物語は無限大そしていくらでも語られるこの歴史の中に私たちがいて、変化を身をもって感じています。

 

 

台湾漫画家によるスペシャルBL漫画とインタビューを掲載

 

 

すでに創作を行われている台湾の漫画家によるスペシャル掲載はもちろん、もっとスペシャルに!カバー漫画家MNさんによる、ドラマ《HIStory》是非の短編読み切りも掲載されています。

 

 

いろんな台湾BL作品を一気読みでき、日本BL漫画とはまた一味違います。

 

 

◆◆◆

 

 

ネットからも購入できますが、

台湾旅行の際に、本屋に寄るときに、ぜひ購入して読んでみてはいかがでしょうか。

 

記者:首長鹿

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